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医者になりたいと思った理由

今日は改めて医学部に入った理由について、考えてみようと思う。僕が医学部に行くのを決めた1番のきっかけは、とても仲の良い友人が敗血症になるという出来事があったからだ。

その出来事は高校2年生の時に、サッカー部の遠征の後に起こった。遠征明けの練習、その友人は部活に来なかった。遠征中歯が痛いって言ってたし、そのせいだろうなって思った。次の日、友人が倒れたという連絡が入って、病院に駆けつけると、友人はICUにいた。虫歯の菌が、血液中を回ったことによる敗血症性ショック、そして多臓器不全で意識不明の状態だった。

その時は本当に悲しかった。何か自分にできることはなかったのかって思ったけど、病気について何にも知らない高校生の自分には彼の異変に気付くなんて到底無理だった。

その後から、僕は彼の分まで、勉強もサッカーも本気でやるって決めた。今、ICUで命懸けで菌と戦っている彼のことを考えたら、どれだけ辛くても毎日頑張れた。そして、自分の大切な人が、病気で苦しんでる姿を見たくない、病気について詳しくなりたい、医者になりたいと思って、必死に勉強した。

結局彼は、僕が大学1年の冬に亡くなった。約2年もの間、一度も目を覚まさずにずっと菌と戦っていた。どれだけ苦しかったんだろう。

この一年は、コロナ禍というのもあり、試験が大変すぎて精神的に壊れてしまうことがあった。その結果というわけでもないけど、留年してしまった。今はパニック障害のような状態になっている。でも、全然最悪なんかじゃない。医学部入らなきゃ良かったなんて思うこともあったけど、高校時代全力で頑張った自分は肯定してあげなきゃ。

生きていれば、悪いことも良いこともあると思うけど、もう生きているだけで十分幸せ。彼の分まで、明日も自分なりに全力で生きよう!


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