見出し画像

自社事業をやりはじめて気づくこと

自分がやっている会社は4thclue株式会社という動画制作をメインに
企業の受注案件をする典型的なBtoBのビジネスをしていた。
特に撮影案件をベースに展開していたこともあり
今回のコロナショックの影響をもろに受け続けてもいる。
そんな折に、自分たちにできることは何か?という企業価値を考えたり、
自社事業を展開するという目標もあったりで、
今年の4月から「ベビムビ!」という
ベビーを中心とした思い出記録動画サービスを始めた。
そして会社の理念も新しく設定をした。

①Customer supremacy(顧客至上主義)
②Creative fast(クリエイティブファースト)
③Cool choice(時代にあった賢い選択)
④Crush existing(固定概念をぶっ壊せ!)


サービスをはじめて気づくこと①

僕の会社のメンバーはカメラマンだったり編集マンだったりが中心で、
営業もいないし、エンジニアもいないし、マーケティング担当すらいない。
皆職人気質で制作の業務を愛するメンバーが多い。
クリエイターでありアーティスト気質と言ったほうがいいのかな。。。
はじめてお客様に向けた商品、BtoC向けのビジネスを展開していくと
様々な問題にぶち当たる。

まず今までクリエイティブ志向だった自分から、
完全に顧客至上主義に変化させることからだった。
いくらクリエイティブがいいものだったとしてもお客様の為にならなかったら
ただの自己満に過ぎない。
そのためのマーケティングやプロモーション戦略だったりするんであろうが。
僕自身の課題はまず根本の考え方をしっかり変革させることが大切だった。
ちょうどその時見ていたアマゾンのジェフベゾス記事に感銘を受けた。

ベゾスがよく語る言葉に
「Good intention doesn’t work , only mechanism works.
(『善意』は働かない。働くのは『仕組み』だ)」というフレーズがある。
お客様のことを考えるという点で「おもてなし」は「善意」で、
「顧客至上主義」は「仕組み」になるという。

「顧客至上主義」では、無駄な作業を排除し、本当に必要な業務に集中することが求められる。
だから、アマゾンではお客様のためにならない業務はすぐさま排除されるという。

あくまで自分たちの為のクリエティブや作業フローの効率化を
図っていた自分に気づいた。
そしてお客様にお金を払ってもらい、それ以上の感動を生まなければ
商品が愛されるはずがないとその時に思った。
①Customer supremacy(顧客至上主義)

サービスをはじめて気づくこと②

改めて自分に様々な要素が足りないのだなぁと実感しまくる日々。
本当に全く売れない。というかそもそも認知させる手段もわからない。
SNSを発信してもなかなかフォロワーも増えない。
そんな試行錯誤しかない日々の連続。
しかし先ほど挙げた顧客至上主義。
メディアが発信する様々な嘘に固められたコンテンツに対し、
自分たちは嘘ではなく「生まれてきてくれてありがとう」を
世の中に広める!!という意識のもと、
100人無料キャンペーンという企画を実行に移した。

きっといろいろな事業の進め方はあると思う。
けど僕自身が感じていたのは
本当の意味でお客様のためを思って、
しっかりとクリエイティブを発揮しなければ、
自己満の商品にしかならない。そんなものはクソ拭く紙の価値以下だと思う。

確かに自分が信じるクリエイティブを突き進み、
その中で自分のオリジナリティが他者の共感を生み出して、
世の中に価値のあるものに変換する、という流れはある。
ただ僕の会社の場合は、
まずしっかりとお客様のことを考え、
そしてそこに対して誠実なクリエイティブとはなんなのか?
をしっかりと意識する必要があった。
本当の意味でのクリエイティブファーストが実行されないと
自社事業を進める意味がなくなることを理解した。
②Creative fast(クリエイティブファースト)

サービスをはじめて気づくこと③

100人無料キャンペーンは今ちょうど折り返し地点を迎える頃合いだ。
僕はこのサービスが上場企業に結びつくスタートだと思ってやっている。
というのも、このコロナ時代に社会や人々が選択しうることな何か?を
考え続けていたからこそ、
「これからの時代は人々の思いをどれだけストーリーにできるか?」
という部分に価値が置かれると感じたからだ。
撮影の大切さはもちろん大事だ。今まで過剰演出として個人を切り取る
撮影の時代が来ると本気で思っていた。
しかしコロナショックによる影響で撮影の不必要さが露呈された。
むしろプロが撮影しなくても成り立つものはごまんとあるというわけで。
その中で僕が言い続けた「過剰演出型動画」とはどういうことなのかを
今一度真剣に考えたときに出た回答が先ほどのストーリーを持たせるかどうか?
という結果に考えが行き着いた。
この世に生きている人々は突っ込めば突っ込むほど
オリジナルで素晴らしいストーリーが存在する。
ベビムビ!では子供に向けて書いていただく
「直筆の手紙」をベースに物語を作る。
そこには一つのテンプレートも存在しない。
その人それぞれにオリジナルなストーリーをプロが演出するのが
この商品の価値だ。絶対にAIに真似なんてできない。
動画という領域はすぐにAIの変換力のすごさやはやさなどが
引き合いに出されるからこそ、
そこを逆手に取り、絶対に真似できない領域に力を入れている。
時代の流れや変化、それは人々の暮らしや社会の変化を
どれだけ敏感にキャッチできるかということだと思っている。
その中でこの先も廃れず、価値をうめる商品を届けられかに意識を集中している。
③Cool choice(時代にあった賢い選択)

サービスをはじめて気づくこと④

そして何よりサービスを始めて思うのが、
僕らはわからないことだらけだからこそ、
「いろんな案を出し合って自分たちで成長を実感できる」という経験を財産として持てていること。
この素晴らしさは、逆に大企業のプロジェクトチームとかでは
体験できないことだ。
融資で関わってくれるフリーランスのみんなからも貴重な意見をもらって、
トライアンドエラーを繰り返す。
成功体験を持った人がリーダーでその人の言われるがまま
プロジェクトを進めるというやり方もあるのかもしれないが、
僕らはまだまだゼロ地点だ。そのやり方は成長につながりづらい。
今の所。
全ての経験を財産にするためには自分たちの頭で考え、行動し、失敗し、成長する。
そうでないと既成概念に囚われ、より面白い発想ができにくい
脳みそになってしまうと思う。
自社事業をやっていて思うのは
誰に何を咎められるのでもないからこその
「自由」を楽しめるところだ。
既成概念に囚われず、自分自身で選択して、行動するからこそ人生は面白い。
だからこそ結果にこだわりこれからも全力で続けていく。
④Crush existing(固定概念をぶっ壊せ!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?