夢の中から「普通」という夢を見た人
私が大野智さんのファンになったのはちょうど10年前の1月でした。
嵐が10周年を迎えるストリームに乗り始めた頃です。
名前と顔しか知らなかった日焼け顔の彼が、不似合なカラフルな衣装に身を包み、ものすごいスローペースでぽつぽつとインタビューに答えていた様子が気になって見始めた金曜ナイトドラマ。
ドラマの中で見せた笑顔のきらめきに、ドラクエで言うところの毒針の如く一撃で心撃ち抜かれて以来、私の世界は急加速で激変し、尋常ではない大量の時間と情熱を嵐に費やし、今に至ります。
活動休止のお知らせを聞いて、
あまり驚かなかった
というのが正直なところです。
発表があった日の夕方に、ツイッターがざわついているのを見て
情報を得るより先にジャニーズネットを開いて嵐からの動画と文章を確認しました。
言い出したのが大野さんだとわかった時は、一瞬頭をハンマーで殴られたかのような衝撃がありましたが
それもほんの一瞬で、次の瞬間には「あぁそうか」とスッと納得してしまった部分があります。
活動休止ということは、嵐5人で歌ったり踊ったり、TVでのレギュラー番組も、毎年のコンサートもなくなるということ。
嵐が生活の一部になっているファンにとってこれは淋しいことだけれど、
淋しさ以上に「何にも縛られず自由な生活をしてみたい」という彼の気持ちを理解してしまったのです。
大野智という人は
思いやりと優しさの人です。
コンサートで僕のうちわ持ってるファンの子と目が合うと、「え?私?」ってなってるから「そうそう君だよ」って指さすと、泣いて崩れ落ちちゃうんだけど泣かないで欲しい。
こんな温かいこと言ってくれるんですよね。
もっとこんな役を見たいなぁとか、もっと踊ってほしいなぁとか
そんな風に思った時期もありましたけど、近年はもう笑顔でそこにいてくれたらそれだけでいいと思っていました。
役が決まれば最高のお芝居を見せてくれるし、振付けを任されれば妥協ないものを作ってくれる、
与えられたことを驚く程のクオリティに仕上げて提供してくれる人だから
ファンの変な欲を出すのはなんか違うなと、私は感じるようになっていったんです。
2017年夏に主演映画が公開されましたが(ちょうどこの時期に話し合いが始まったんですね)それ以降1人での仕事はほとんどなく
しばらくゆっくりしたらいいよ~とのんきな気持ちでいたので、まさかその裏でこんなことになっているのを想像することさえ出来ませんでしたが
国民的アイドルといわれ、様々な記録を打ち立て、コンサートでは何万人もの前でパフォーマンスして、紅白でのトリを飾って
そんな嵐の渦中にいて
「地に足がついてないようなふわふわした感じ」
これをずーっと言ってたんですよね。
それこそ10周年から、この20周年までの10年間
なにかと同じようなニュアンスの言葉を聞いてきました。
20周年ライブでの挨拶で「まだ夢の中にいるみたい」と言われた時は「いつまで夢の中なんだよ!」ってツッコミたくもなってしまいましたが
一度夢から覚めて、ふわふわした状態から地面に足がついたと思えるくらいにしっかりと立ち止まる時間が必要だったんだろうなと思うと、
全然不思議なことではないんですよね。
会見を見て
5人の雰囲気、すごく良かったですね。
いつもと変わらない嵐でした。
80分の会見、ずっと立ったまま。
一切の隙もなく、わずかなニュアンスのズレもなく伝わるように言葉を選んで、活動休止という着地に至るまでの経緯を誠意をもって説明してくれました。
しかも活動休止する2年も前に。
なんて誠実で賢くて優しい人たちなんだろうと思います。
1人として不満顔のメンバーがいない和やかな会見は
嵐5人の結びつきの強さや、人間性の良さ、対応力の高さを知るのに十分すぎるものでしたし、嵐が国民的アイドルと言われる理由を説明するにも十分すぎるものでした。
ますます嵐を好きになるし、嵐自身の言葉を聞くことで安心できたファンは多いと思います。
国民的アイドルが国民的アイドルの地位を持ったまま活動休止すること
一周まわって超超かっこいいなって思い始めました。
20周年ツアー全50公演完走して、東京オリンピックを盛り上げて
伝説として名を残し惜しまれながらの活動休止
そんなストーリーを想像したら感嘆の溜息しか出ないです。はぁ。
ジャニオタの身としては、このまま嵐に勝ち逃げされないよう後輩グループたちにもここからの2年間ぜひとも頑張ってもらって、ジャニーズ事務所が盛り上がったらいいなという気持ちです。
私にとって嵐とは
癒しの存在であり、元気をくれる存在です。
「嵐が好き」という共通点で知り合った沢山のお友達との付き合いも、もう8年?9年?になります。
就職したり転職したり結婚したり出産したりそれぞれのライフスタイルが変わっていく中で
「嵐が好き」だけで知り合った人たちと、こんなに年月が経っても変わらず仲良くしていられる。
すごい事だなぁと感じます。
今嵐は「5×20」という20周年ツアーの真っ最中です。
いつだったか私たちは「5×50」までライブ行き続けたいねと盛り上がりました。
「会場まで車椅子押してね」とか「老人ホームまでグッズ届けますよ」とか、もちろん冗談まじりのふざけた会話ですが
嵐と共に歳を重ねていく未来を「もし本当にそうなったらいいな」という思いで描いていました。
嵐は一旦活動休止ということになりますが、
もしまた5人集まって再開することがあるなら、この夢を持ち続けていたいなと思います。
「嵐の思い出」
なんて語りきれないです。
嵐への思いを吐き出さずにいられなくなって書き始めたアメブロ。
2010年から書いた記事の数は100や200じゃないですし、TV番組やライブDVDは何百回何千回と繰り返し見て、言葉通り睡眠を削って嵐に没頭してきました。
私にとって嵐は、共に過ごしてきた日常です。
当たらないと言われている嵐のコンサートに、この数年はなんとか年一回行くことが出来ています。
「今年も嵐に会えてありがとう」と一緒に行っている友達と毎回握手をしてコンサートに臨むのが恒例です。
それが出来るのもあと何回なのか。
そう考えると淋しい気持ちがないわけではありませんが、
2021年から嵐のない日々をどう過ごしていくか少しずつ心の準備をしながら
2020年まで嵐と一緒に走り抜けたいです。
5×20ツアーの中で「5×20」というメンバーが作詞をした曲があります。
その中にあるフレーズ
‟5 is my treasure number”
これが嵐と私たちファンの気持ちすべてです。
最後に
嵐ファンの中にはまだ気持ちが落ち着かない人もいると思います。
嵐は発表から活動休止までに2年間もの時間をファンに与えてくれました。
気持ちの整理をして受け止めるのに、そのくらいの時間が必要だろうと嵐が考えてくれたということです。
だからもし学校や職場、身近に嵐ファンの友人、知人がいたら
そっとしておいてあげてください。
悪気のない言葉でも、励ますつもりの言葉でも、嵐ファンを傷つけている可能性があります。
ファンの気持ちはファンでないとわかりません。
励ますことは出来ません。
どうかそっとしておいて下さいね。
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