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20200126 思いやりの議論

◆多様性の議題になると大体荒れる

ここ数年、多様性についての議論が活発化している。

LGBT、同性婚、働き方改革、副業の是非、女系天皇問題などなど。

大きな理由は、SNSの一般化により、色んな情報にアクセスしやすくなったから。また、賛成・反対の議論を目にすることが増えたからだと思う。知らなかったらその議論のテーブルに着くこともない。

また、議論の流れを見ていると、一方の意見の反対を論じる人は高圧的に批判してくる傾向が見られるので、内容が荒れることが多い気がする。

主に一意見に対しての反論内容と、それについての個人的見解はこんな感じになる。

①「私は~~だったのでこう思う」派

本人自身の経験に基づく発言だが、たくさんあるケースの1つであり、同様のケースがどのくらいあるかわからないので正解・不正解が不明確。

②「過去の歴史からは~~だ」派

過去の一時点からはそのケースが当てはまるが、条件が違うことが多いので、それを押し通すことに無理があるケース。しかし過去の歴史を参考にすることはとても意義があることは否定できない。

③「~~だからこうじゃなきゃいけない」派

本人の生育環境・人生観に基づく主張であり、「私は~~だったのでこう思う」派に近い。しかし~~じゃなきゃいけない、断定してあまり他の意見を聞き入れてくれないこと多し。最終的に感情論になり議論が発散する。

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議論の題材に思い入れが強い人ほど①③に近い主張をして冷静な人に突っ込まれていることが多いように思える。しかし論破されると感情的になってしまい、終着点が見えない戦いにもつれこむ場合が多い(さらにお酒が入っていると、喧嘩など大変なケースになることが多い。経験談)。

②の場合はかなり過去の歴史を勉強しているので勉強家さんだ。しかしそれを現在の状況に当てはめず、過去礼賛主義な方もたまに見かけるし、え?と思うこともあったりする。

◆いかに建設的な議論にするか

批判的な意見は建設的な議論の基になるので、大切な意見である。しかし反対意見がでたときにやたらめったらぶつかる人もいて、荒れてるな~と思うケースが多々ある。

自分も自分なりの主張を持って話に臨むが、他の人の異なる主張を聴くと「そういう考え方もあるのかー」くらいで留めておき、妥協点がどこにあるか探したりする。議論の際は、ブレインストーミングの考え方が好きで、根底に持つようにしている。ブレインストーミングの4原則は以下である。

判断・結論を出さない(結論厳禁)
粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
量を重視する(質より量)
アイディアを結合し発展させる(結合改善)

議論は反論や揚げ足取りが主ではなく、よりよいアイディアを出すための場であってほしいと思っている。一つの意見を批判せず、認め合いながらより良いアイディアを出す。そのためには極端なぶっ飛んだアイディアが必要だし、それによってさらに良い案が出たりもする。

どうすればそういう流れで話を進めることができるか。それは一度相手の意見を尊重し、その上で持論を説明することが必要になる。

要するに「おまえの主張はわかった、それに対し私は~である。」と相手を認めながら話をすることが大切ではないか、いうなれば思いやりの議論だ。反論ではなく、認め合い異なる意見を出す。

しかし自分も完璧な性格ではなく、色々変な人なので、「生理的に無理だー」とかいう感情はある。しかし感情の話と論理的な話は別にして話せるはずだ。それが、相手が○○であることを認める、ということになると思う。


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