equalができるまで_きっかけ編
※E.SOCO / equalを知らない方はまず下のURLより、サイト見ていただくのが、良いかと。またブランドのことなど、noteかけたらいいな、、
最初の一言を覚えている。
「トップスがスカートになる、、みたいなのできるかな?」
E.SOCOは2人で製作をする。どちらかがデザイナーということもなく、2人でデザインするし、2人で全ての決定をする。
持っている知識や経験は一緒に居るようになった期間人生の6分の1程になってきたが、まだまだ思考の角度もプロセスも違う。ただ良いと思う感覚はかなり近いとお互いに信頼している(はず)なのでとにかくアイデアは投げ合って大きくしていく。
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「トップスがスカートになる」というアイデアパスを貰った時の私の返事はこうだ。
「なるねえ」ーそんな感じだった。
その時わたし達はお互いにこうしたら可能だということを絵を描いて見せたり、何か画像や映像を使って共有しようとしたりもしなかった。私がそれを生み出すということが決定しただけだった。
その時「なるねえ」と言った私の頭の中にはどんなイメージがあったのか?
人が服を見て、これはシャツだ。とか、スカートだ。とか言う時、一々条件にチェックを入れてシャツだと認定する作業は行われないだろう。記号を見るように瞬時に判断して、このシャツ可愛いか?着やすいか?自分にとっての価値に見合うかの評価に移るだろう。
ただその記号に当てはまらない、抽象化されたアイテムもファッションの文脈にはあって、抽象的が故に色んな使い方ができたりする。
私はそういうアイテムが好きで、例えば四角い布に2つ穴が空いて両端高さの違う位置から紐が3本ずつ出ている、という“服”を愛用している。
それは紐の結ぶ位置を変えたりペアを変えたりすることで、着方が様々あり、前後もなければ、表裏も上下もない、穴を無視して折ったりすれば、スカートの上に重ねてボトム使いも出来る。
そういう記号だなんだを常に考えていなくても、思考のレイヤーの奥の奥にあったもので、私の常識と思えるものにアイテムを行き来することは時々あると書いてあったし、それらは抽象化することで成り立っているように思った。
ではあえて機能や記号をしっかり残した上でアイテムの行き来を可能にすれば?新しいかもしれない。
と、またそれも言語化して瞬時に思ったなんてこともなくて、深く掘り下げればそんな背景は確実にあったけど、さて置き。
あ、いけるなという答えを導き出したのは簡単な引き算だった。
服をいくつか穴のある筒状の布として考える。
トップスに必要な穴/首(頭)、胴体、腕、腕 =4
スカートに 〃 /ウエスト、足=2
4-2=2 =ポケット
どうして2がポケットになるのか?
2余る、それを腕すなわち袖とすれば同じ大きさの穴、半袖であれば大体面積は袖下20に袖山10に袖幅42で(20+10)×42、、
嘘です。
Tシャツ脱いだ時なんかに袖が中に入ってしまうことがあって、それ底があったらポケットみたいじゃない?そしたらいける?いける!
そんな単純な発想からいきなり立体を起こしていきました。
めちゃくちゃ長くなったので、ここらへんで“きっかけ編”は閉めさせていただきまして、、
[次回:立体編_そんな引き算とか簡単な話ではない]
お楽しみに!
読んでいただきありがとうございます。