E.SOCOの特報
デザイナーという言葉が分からない。
国語辞典を引こう、と思ったけど家にない。
しょうがないからウェブに投げれば、
衣服・建築などの意匠を立案する(職業の)人。
と教えてくれるGoogle
資格領域において意匠計画や図案、設計を手掛ける人のこと。
とあるのはWikipedia
designerとはデザイナーで意匠図案家、設計者。
というのはWeblio英和和英辞書
広辞苑無料検索というのを初めて知った。
デザイナー[designer]衣服や器物・建築物などのデザインの考案を職業とする人。図案家。設計者。
らしい。
ただ「衣服の図案家です。」と名乗る人に出会ったことがないし、何より伝わりにくい。カタカナでしか、英語でしか伝わらない何かがデザイナーという言葉にはある。
デザイナーという言葉が苦手だ。
自称することは避けたいけど、そう括られることは問題なく、嬉しい時さえあるかもしれない。
デザイナーもどきとか、自称デザイナーとか、なりそこないだと見下げたように言う言葉をしばしば耳にし、目にする。
もしかしたら自分さえ時に言ってしまう。
そんな風に言われるのがこわくて、わかってるフリで自分からデザイナーと言えるのか、まあ、なんて謙虚カードを差し出したりする。
デザイナーが好きだ。
服を好きなまま、それでお金を稼ぎながら、つくった服を誇りに思い、良いよねと手放しで言う。私もそうありたい。
服をつくっている、と言うと「縫ってるんだ。」か「絵を描いてるんだ。」と取る人によく出会う。
私が服作りで1番好きな工程はその二つで無く、むしろ絵はほぼ描かない。
頭の中をいきなり立体にするための型紙づくりからなので、かなり曖昧な(いくら自分でイメージが湧いている!と思っても作り出すと辻褄が合わないことが多々)そういう抽象的なところから手を動かすことがベーススタイルになってしまった。
そんな私、最近絵を描いた。
デザイン画にかなり近い。(まだ謙虚カード使ってる)
いや、大変に気に入っている。
E.SOCOは現在シーズン毎の発表という形式をとっていない。これまで出してきたPARTSやequalや底出版はアンシーズン且つこれからも継続していくものだと決めているから。
ただ悩みとして、サブライン的だというのがある。それぞれを繋ぐ物を見せられていないように思う。サブライン的な特徴がE.SOCOの解像度を上げるよりも返って分かりにくくしてしまっているのでは、と。
それ故にそれぞれのラインを気に入ってもE.SOCOまで結びつかないことがある。
結局スタイルは何だ、って。
E.SOCOの先頭はE.(イードット)
シーズンテーマを設けてルックを展開します。
先生に口酸っぱく言われたポートフォリオも頭の中印刷出力して、そして、絵を描いた。
小5の私が美術館で見たとびきり好きな絵をTシャツの柄にしてイラストを描いた時みたいにスラスラと。
欲しいものだけ描いた。
性別も年齢もわからない絵。
私はデザイナーで、同時にこの服を着るのをとても楽しみにしている。
読んでいただきありがとうございます。