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幼さ

我が家の子たちは幼い。特に息子のあなたは同級生に比べると身体も心も3年ほど幼く感じる。高校生になってやってきた反抗期はまるで中学生のよう。中学生の時は小学生みたいだったもんね。やっぱり3年ぐらい幼いんだろう。

先日、カルガモ親子が池から川に渡る旅を放送しているTVがあった。側溝に落ちそうになったり、車が激しく行き交う道路を横断しなければならなかったり、お母さんカルガモと8羽の子どもたちが川に向かう旅は見ているこちら側もハラハラドキドキ。

池の主がカルガモ親子が無事に川に向かうようにそっとサポートしている。決して手を出す訳じゃないんだけど、例えば小さなカルガモが側溝に落ちそうになったから先回りして側溝に待機していたり、横断歩道の信号が青になるまでわざとカルガモ母の前にはばかったり。

それを見ながら思ったんだ。真っ直ぐに進みたいのに人がいて遠回りしなければならないカルガモのお母さんはサポートしている人たちを邪魔してくる人たち(トラブル)だと感じてるんだろうなと。

これを見ながら、反抗期のあなたもきっとカルガモのお母さんと同じように感じているんだろうなと思った。親や先生があなたに言ってくることが自分を邪魔しているようでしょ?

視点には短期と長期がある。短期的視点で物事を捉えるのと長期的視点で捉えるのではやることが変わってくる。

カルガモ親子で言えば、カルガモのお母さんの視点(アイポイント)は、地上から約30センチぐらいの高さで、付き添っている人の視点は地上から170センチくらいの高さ。見渡せる範囲が違うのよ。

あなたはきっと、目の前のクラスの仲間や高校生活について考えていると思う。だけど、人生にはその先がある。視点を少し高くして長期的視点からも考えてほしいな。短期と長期の両方から考えることはとても大事でね。長期的視点を持つことこそ精神的な成長で、そういう視点が育ってくると幼さからの脱却が可能となると思うんだけど…。

あなたたちが「良い気づき」と「良い出会い」に恵まれますようにと母はいつも願っているよ。