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心の準備

この春、一人暮らしを始めたあなたはとても楽しそう♪
友達と出かけたり、掛け持ちでバイトを始めたり、自炊してみたり。

母が一人暮らしを始めた30年ほど前の電話線を引くのにウン万円かかっていた頃と違い、今はスマートフォンだし、実家にいた頃同様に連絡が取れるけど、用事がない限り連絡することはほぼほぼ無い。
夏休みには帰ってきたいと言ってたので母は楽しみにしている。けど、心の準備もしている。

帰ってきても友達と遊びに行って家には居ないはず。
夕飯だって一緒に食べることはないかもしれない…と。

母もそうだったし、それくらいの歳はそうあるもの。
と、今から自分に言い聞かせておかないと張り切ってしまいそうだし、家にいないあなたに不満を漏らしそうだから。
母は母なりに、あなたを束縛しないよう努めている。母の母もそうだったのだろう。久々実家に帰っても友人と遊びまわる私に何も言わなかった。それどころか、大学を辞め、アジアをバックパッカーすることになる年のお正月は帰らなかったな。帰れなかったと書いたほうが正直かな。それでも何も言ってこなかった。

当時の母はどう生きていいかわからない真っ最中で、親に顔見せできないと思っていた。そう。申し訳ないと思っていたんだ。

申し訳ないと言えば、あなたたちが生まれて、仕事や出張に行くのに申し訳ないといつもどこかで思っていたなぁ。ということは、ずーっと申し訳ないと思ってきた人生なのかもしれない。

いろんなことが重なる時はある。だけど、アレもコレも同時にはできない。
なら、申し訳ない自分をいかに許せるかが大切なのかもしれないね。
出来ないことがあることを受け入れるっか。書いてて思うけど、母もまだまだ鍛錬しなくっちゃだな。