孤独な現代だからこそのアプリを作った時の話#もしもの備え
かれこれ10年くらい前の話で、アプリ名で検索しても今や全く別のアプリがヒットするのでもういいや、という気持ちで投稿します。
きっかけは、メニエール病
以前いた会社の同僚に、メニエール病という持病を持っている方がいらっしゃったのですが。
彼の場合、いざ発作が起きると何も出来ない、体を動かすことも電話をかけることもできないという話で、そうすると完全に音信不通状態になってしまうわけです。
会社でもあれ、彼出社してないけど連絡あった?ない?無断欠勤?どうなってる?って話になるわけです。
心配だけど彼の住居まで押しかけるべきなのか、、とか心配しているうちにすいません、と連絡があるわけですけど。
まあ彼は新人だったんですが、持病を隠して入社したことも問題だったんですけどそれはさておき。
一人暮らしで連絡すら取れない状態になったら、どうやって助けを呼ぶんだろう?
病気以外にもトイレのドアが開かなくなった時とか意外なピンチあるよね?
という自分自身への問いかけから、このプロジェクトはスタートしました。
あ、プロジェクトなんて呼んでますけど趣味の個人アプリ開発です。
あしからず。
「何もしない」をトリガーに助けを呼ぶアプリ
私の作った「もしも」というアプリは、一定時間スマホのロックを解除しないと、指定した相手にメールが飛ぶという仕掛けのアプリでした。
※オプションでXとFacebookに飛ばす機能も付いてました。
一定時間というのは24時間とかですかね。
スマホ中毒の現代人だったらしょっちゅうスマホ見てるだろうし、逆に触ってなかったら何か異常があるんじゃないか、という視点です。
・・・それって見守りポットじゃん!
そうです、そのスマホ版ですw
リリース、そしてひっそりサ終
んで、アプリ作ってリリースしたんですが、何年か運用して終了することにしました。
※ほんのちょびっとですが課金ありました。(数百円の売り切り)
・使っていたトリガーがPrivate API扱いされるようになり、リジェクトの可能性が非常に濃くなった。
・単に会社員の方が忙しくなってメンテできなくなった。
・そのくせサーバー代はかかる。
AmazonSESだけだったんですが、それでも多少は。
・一人だとサポートもままならない。
・結果、十分な価値を提供できない。
なので一人でアプリ作って運用されている方って本当に凄いなと思います。
何が凄いって、そのモチベの維持ですよ。敬服します。
いつか復活させてもいいかもしれない
サービス終了させてからだいぶ時間が経ちますが、未だに何もしないことをトリガーにしたサービスって、出てこないんですよね。
iOSに搭載された緊急連絡や衝突事故検出もボタンは自ら押さないと動作しませんし。
近いものでいえばサマーウォーズのおばあちゃんのデバイスみたいので、スマートウォッチの心拍計と連動して異常があったら近親者に連絡がいくとか。かかりつけ医に連絡が行くのがベストではありますが。
もしもの備えとして大切なのは
・普段はその存在を忘れていてよい
・しかしもしもの時には必ず動作する
だと思います。
LINEを始めとする「つながる」という根源的な欲求を満たすサービスであれば、突然アクティブでなくなったことをきっかけに繋がりのある人にアラートを送るオプションがあってもいいかもしれません。
なんかとりとめのない話になりましたが、今回のお題をきっかけに過去の活動を思い出したので、書いてみました。
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