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実在した?海の国、竜宮城 その2(ワイ的歴シ10)


ちわーっす!

前回の 実在した?海の国、竜宮城 の続きになっておりまーす。





〜〜〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜

前回国津神から天津神への国譲りの制約が成り立ち、アマテラスから葦原(地上界)を治めるよう任されたニニギは高千穂に降り立ち、地上で一目惚れしたサクヤヒメとの間に生まれた ホデリ(海幸彦) と ホオリ(山幸彦)。ある時、山での狩猟採集に飽きた山幸彦は、道具を取り替えっこして、狩場を交代しようと兄の海幸彦に提案したのだが、山幸彦は獲物を取れないばかりか、兄の大事なから道具「釣り針」を無くしてしまう。釣り針を見つけられなくて途方に暮れていた山幸彦の前に、海岸からシオツチが現れ、船をこさえて貰い、釣り針を探しに「海神の宮」に向かうように言われたのだった。





・海神の宮(竜宮城)


シオツチに船をこさえて貰い、海に出ることができた山幸彦。

シオツチの言った通り、しばらく進んでいると渦潮に吸い寄せられるように流れているような波に船が舵を取られた。


シオツチ「そのうちにいい波にぶつかることになるから、その流れに乗れば魚の鱗のように並ぶ宮殿が見えてくるはずじゃ!」

……
とは言っていたが、大丈夫なのか?

目の前には渦潮が激しく渦を巻いており、とてもじゃないがこのまま前進したらひとたまりもない感じに見える。

とはいっても、タダでは帰れない山幸彦は勇気を振り絞り渦に突っ込むことにした!

山幸彦「ここで引いたら男がすたるってもんさ!いったれやー!!!!」


「コボコボコボーッ!!!」


瞬く間に山幸彦が乗っている船は渦潮に吸い込まれていった……






山幸彦「うーん、、、、、ここは何処だ?」

気がつくと山幸彦は船から放り出され、砂浜のようなところに打ち上げられていた。

が、ようやく意識がハッキリし、目をしっかり開けることができた山幸彦は自分の今の状況に驚愕する。

なんと、山幸彦は水の中でぶっ倒れていたようだ!
周りには魚達が沢山泳いでいる。そして、シオツチの爺さんが言った通り、水の中に宮殿のようなものが建っていたのだ。

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山幸彦「全く、溺れ死ぬとこだったぜ。この不思議空間が海神の宮なのか?」

水の中なのに息ができることに違和感しかない山幸彦は、一息つくと辺りを見渡した。すると、シオツチのいった通り宮殿の入り口の門の傍に泉があり、泉の傍には人1人登れそうなくらいの木があった。

山幸彦「確かここで待っておけって言ってたよな〜あの爺さん。本当にここでいいんだよな?」


半信半疑で木の麓で待っていると、前から可憐な織物を羽織った侍女がこっちへ向かってきた。

侍女「!?ひょっとして異国の方ですか?ようこそ!"ワダツミノミヤ"へ!!」


ワダツミノミヤ……
!!
やっぱり此処が海神の宮だったのだ!と確信する山幸彦。

山幸彦は侍女に尋ねた。


山幸彦「おぉ!わたしは地上から小舟を使ってやってきた 山幸彦 と申します!
来て早々なんですけど、海神(ワダツミノカミ)に相談があって参りました。」


侍女「なるほど!そういうことでしたか!では、さっそく宮殿に案内しますので、ささっ」


言われるがままに宮殿の方に案内される山幸彦。

泉の広場から真っ直ぐに進んでいくと、宮殿の前の大きい門のところに差し掛かった。

山幸彦「なんて大きい門なんだ……」


海神の宮の門に見惚れていると、門を支えている柱の影から1人の美しい女性が現れるではないか。

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山幸彦「むむ、何奴!!」

人の気配がしたので咄嗟に身構えると、

侍女「待ってください!!山幸彦様!」
と侍女に止められる。


侍女「この方は 豊玉毘売 といい、海神ワダツミノカミのお子様で御座います。」


山幸彦「!!!?左様でしたか!これは失礼しました!!わたし名は 火遠理命 又は 山幸彦 と申します。」


トヨタマヒメ「……………」


侍女「………?姫様?姫様も挨拶なさって……


トヨタマヒメ「結婚してください!!!!!」


山幸彦&侍女「ハァ!?」




豊玉毘売のビビット求婚&ニニギの氏族(神の子)ということもあって、すんなり海神にも受け入れられた山幸彦は、竜宮城でたくさんもてなしを受け、遂には豊玉毘売との結婚も果たしたそうな。


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(超絶イケメン…)

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山幸彦と豊玉毘売の出会の場





・山幸彦、地上へ

山幸彦が竜宮城に居座ってから3年の月日が経った。


そんな山幸彦は此処のところため息ばかりついていた。
それを見たトヨタマヒメは、

トヨタマヒメ「もしかして、地上に帰りたい系?」


山幸彦「帰りたいというか、本来の目的を完全に見失っていたよ。笑
そもそもオイラ兄貴の釣竿についていた"釣り針"を探しにワダツミノミヤに来たんだった。。。」


トヨタマヒメ「!!そういう事でしたらさっそく父上に相談しましょう!」


トヨタマヒメが間に入ってくれたこともあって、ワダツミノカミもすんなり一緒に探してくれることになった。

すると、ワダツミノカミが魚達を集め始め、魚達に釣り針の場所を聞き出した。


ワダツミノカミ「魚達よ!!このような釣り針なのじゃが、知らんかな?口に刺さってるものがおったらこっちに連れて参れ!」

魚a「その針なら、向こうにいる赤色の鮭が口に刺さったまんま泳いでいましたよ!」

ワダツミノカミ「本当か!呼んでまいれ!!」


すると一匹の鮭がのんびりとこっちへ泳いでくるのが伺えた。


見ると思いっきり海幸彦の針が口にぶっ刺さっていた!

山幸彦&トヨタマヒメ「やったー!!!やったー!!!!」


こうして山幸彦は3年越しに「釣り針」を取り戻したのであった。



そして少しの月日が経ち……



トヨタマヒメ「……やっぱり戻られるのですね?わたしもついて行きますわ!!」

山幸彦「いや、大丈夫だ!針を返して少ししたらトヨタマヒメのこと必ず迎えにいくから待っててくれよ!(ご馳走用意してな!)」


トヨタマヒメ「わかりました!ご馳走たんまり用意して待ってますわ!!」


山幸彦「あんがとよ!んじゃ、行ってくるぜー!!」

山幸彦は送りをしてくれる鮫に跨がり「よーし!出発!!」と掛け声を上げたその時!

「まてぇーーーーーい!」


大きな地響きのような声が海神の宮を響かせた。


なんと、ワダツミノカミがお迎えしてくれるというのだ。


ワダツミノカミ「もう旅立つのか?ならこの玉を持っていきなさい!」


山幸彦「なんだ?これ。食えるのか?」


ワダツミノカミ「バカタレが!!そんな粗末に扱うもんじゃないわい!この玉はなぁ…実は、、、、


旅立つ前、ワダツミノカミに止められ何やら怪しい玉を2つ受け取った山幸彦、、、

貰ったこの玉は一体なんなのか?


釣り針返却により兄弟の中は元通りになるのか?


無事にワダツミノミヤに戻り、
トヨタマヒメを迎えにいくことができるのだろか?



To be continued!!!!!!!















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