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デジタルデトックス

とあるきっかけにより、TwitterとInstagramのアプリを消してみた。辞めたいとは思っていたけど、役者・佐々木史帆を知っていただけるきっかけになるツールなので辞める勇気はなく、また戻る予定なのだが。

SNSと距離を置いている間、部屋の模様替えをしたり、壁色を変えたり、紙に想いを書き出したり、本を読んだり、瞑想したり、そういう時間を大切にしながら過ごしている。なんて心地いいんだろう。電車内ではまわりがスマホを見ている中、わたしは本を読んでいる。優越感。ただの優越感、だけではなく知識も得ている(優越感を感じたところで集中力が切れてスマホで無駄にショッピングページを検索し続ける私、今はソファが欲しい)。
スマホが悪いと言いたいわけではない。今この瞬間は私も画面に向かって文字を打ち込んでいるし、誰かと話すときはスマホが必要になるし、とても重要な存在ではある。

SNSがないと人と繋がっていられないのか?という寂しさに直面して、実際コロナ禍で人と気軽にお話できる機会は減ったけれど、だからといってSNSに頼りたくはなくて。でも共演者の方と一瞬だけの出会いになるのはなんだかもったいない気がして、せっかく出会えたのだからもっと交流したい!という気持ちからSNSはやっぱり必要だなあと実感したり。いきなり住所を聞いて文通のやりとりをできたらそれは最高だけど、ご時世的に最寄駅を聞くのもNGな気がする。となるとLINEは楽だ。電話番号もメールアドレスもいらない。そこからまた実際に会うことができれば最高に嬉しい。LINEもやめてしまえればいいのだけど、そこまでは割り切れない。極端で頑固だからこんな考え方になるのかもなあ。

TwitterとInstagram、このnoteもそうだけど、アクセスすれば誰だって見ることができる。自分に関係のないことも視覚情報として瞬時に取り込まれ、様々な感情に繋がってしまう。言葉遣い、曲げられない思い、単なる告知ですら、心に悪影響を与えてしまう。今はメンタルが安定してるからなんでもオッケー!なんて瞬間は一度もない。メンタルは常に変動し続けている。精神安定剤なんてこの世には存在しないことも知っている。

不安定な毎日に見えない攻撃をしかけてくるデジタル社会。いっそのこと山奥で暮らして自給自足をしたいくらいだけれど、そうなると誰かと関わるのがますます怖くなってしまいそうだからやめておく。今は距離を置ける時には距離を置きながら、できる範囲で、現代を生き抜くしかない。

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