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3ヶ国4拠点のメンバーを「つなぐ」20周年イベントができるまで

2021年7月、フォーデジットは創立20周年を迎えました。その少し前。海外拠点も含めたフォーデジットの全メンバーがオンラインと会場に集まり、みんなで20周年をお祝いしました。

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本来であれば、海外拠点のメンバーやお世話になったみなさまも会場にお呼びして、盛大に乾杯したいところ。しかし時はコロナ禍。メンバーの安全を考えるとイベントにはさまざまな制限が必要でした。

周年イベントは、会社からメンバーへ感謝の気持ちを伝える貴重な機会。企画チームは最大限の工夫を凝らし、安全に配慮しながらも細部まで想いを込めました。当日の写真とともに、フォーデジットの20周年イベントができるまでをご紹介します。

※イベントは緊急事態宣言が解除されたタイミングで開催されました。
※会場では「まん延防止等重点措置」と「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン」に従い、感染対策を講じた上で実施されています。


合言葉は“Connect”

イベントは、会場装飾から映像、ギフト、コンテンツ、配信まで、社内から募った有志のメンバー50名以上で作りあげました。

企画全体を一貫するコンセプトは “Connect”=つなぐ・つながる

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フォーデジットは2020年からの3ヶ年テーマとして“We connect”というテーマを掲げています。海外拠点が設立され、文化や価値観の異なるメンバーが増える中、リモートワークでさらに遠く感じてしまったり…そんな中でも私たちはつながっていこう、チームとしてつながることで力を発揮していこう、というテーマです。20周年イベントもこの思想にならい、“Connect”を合言葉に企画していきました。

これまでの20年間とこれからの未来をつなぐ。あらゆる人への感謝の想いをつなぐ。そしてメンバー同士、日本・タイ・ベトナムのみんなでつながる…。そんなイベントをめざしました。

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まず初めに、イベントの参加者をフォーデジットに所属するメンバー限定と決めました。残念ではありますが、この状況でお世話になったたくさんのみなさまをお呼びし、おもてなしするのは難しいと判断しました。

その上で、イベントはオフライン/オンラインのハイブリッド開催としました。どちらの形態で参加するかは、メンバー自身に選択してもらいます。

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オフライン会場の広さや設備、参加人数、飲食に関する注意事項など、感染対策のさまざまな基準は、公益社団法人 日本青年会議所「祭り・イベント等開催に向けた感染拡大防止ガイドライン」を参考にしました。

安全に配慮しながら、みんなが最大限楽しめる企画を考えていきました。

みんなのエピソードをつなぐ - Exibition

まずはオフライン会場の装飾について。会場装飾は、イベント当日に足を運んだ人だけが見られる限定的なものですが、その体験をとてもこだわって作っています。

会場に足を踏み入れると、まず目に入るのはロビーのExibition。フォーデジットの20年の歴史を振り返っています。

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設立の2001年から現在まで、それぞれの年の成果物と、その年に入社したメンバーが並んでいます。「なつかしい!」「このプロジェクト大変だったよね〜」「〇〇さんとXXさんって同期なんだ」入社間もない人から長く在籍している人まで、20年間の歩みに会話がはずみます。

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さらに壁一面に並べられたのは、メンバーから寄せられた「今のあなたにつながる体験」。

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一人ひとりの体験が20年間つながって、ここまで会社の成長を形作ってきたのだと実感します。

さらにロビーの中心にある柱。らせん状にめぐらされたリボンには、現在フォーデジットに在籍する全メンバーの名前が書かれています。

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過去から現在への“Connect”、そしてメンバー同士の“Connect”。ロビーにさまざまな“Connect”を展示することで、入り口から20周年イベントのコンセプトを感じてもらいました。

遊び心をちりばめた - Decoration

ロビーから会場に入ると目の前に見える、メインステージ。

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こちらはイベントより先に公開された、20周年記念Webサイトからインスパイアを受けてデザインしています。記念サイト内にある「We Connect」というセクション。これからの未来を、白くまっさらな世界観で表現したビジュアルです。

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続いていくらせんと、とびかう3Dのモチーフ。これは私たちがこれから取り組むテーマや、各国の拠点を表したもの。この3Dビジュアルを立体で再現し、ステージ装飾にしました。

会場のロビーで「これまでの歩み」を振り返り、「これからの未来」を象徴するまっさらなステージへ向かう。会場に足を踏み入れた人が、自然とその流れを感じられるように設計しました。

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参加者の座席数は、会場の広さに対して規定の50%以下としました。発声のあるステージからは2メートル以上を確保。座席同士はアクリル板で一人ずつ分けられています。

“Connect”とは真逆とも言えるソーシャルディスタンス仕様。それでも閉塞感を感じてしまわないように、1席ずつグリーンで装飾しました。

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一人ひとりの座席はしっかりと分けられながら、テーブルを走るグリーンがつながって見え、参加者を“Connect”しているように感じます。

世界中の拠点がつながる - Food

フードにも工夫が凝らされています。オフライン会場では、感染対策のため蓋付きの専用容器でサーブ。5つの前菜とメインディッシュ、デザートを用意しました。

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その中身は…

🇻🇳 cha hue(海老のさつま揚げ)
🇹🇭 ลาบไก่(鶏肉のハーブサラダ)
🇻🇳 gỏi đu đủ(青パパイヤとズッキーニのサラダ)
🇹🇭 ต้มข่าไก่(鶏肉のココナッツ煮)
🇯🇵 スズキの南蛮漬け
🇯🇵 豚の角煮と雑穀ごはん

現在フォーデジットの拠点がある3ヶ国の料理を用意しました。ここ数年は、それぞれの拠点へお互いに渡航できない状態にあります。フードから少しでも各国の文化を感じ、“Connect”してもらえるようにしました。

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残念ながらお酒はNG。代わりにオリジナルのノンアルコールカクテルを用意しました。デザートには焼き菓子をオリジナルボックスに詰め、持ち帰ってもらえるように。

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オンライン参加のメンバーへはデリバリーでディナーをお届け。外出制限で外食のできない海外メンバーも、素敵な食事を楽しむことができたようです。

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過去から今へつなぐ - Event Opening

イベントの開始時間まで、オフライン/オンラインどちらの会場でも、カウントダウンの映像が流れています。カウントダウンが終わり、いよいよパーティースタート!と思いきや…

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巻き戻って表示されるのは、フォーデジットの設立日。

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ぐるぐると続く「らせん」とともに、そこから20年の歩みが紹介されます。さまざまなできごと、たくさんのクリエイティブ、そしてともに歩んだメンバーたち。「未来は、地続きだ。」のメッセージには、これまでの一歩一歩が今を作っている、そしてこれからの未来もそうして紡いでいくという想いが込められています。

メンバー同士がつながる - Contents

イベントのコンテンツはいちばん頭を悩ませた部分でした。感染対策を考えるとインタラクションを伴う企画が難しく、話を聞くだけのものが多くなってしまうのです。メンバー同士が“Connect”するために、どんなことができるか考えました。

ひとつめの企画は「Tag Bar - ほしいものプレゼン Special ver.」。

フォーデジットでは、メンバーから代表 田口へ直接プレゼンをする「Tag Bar」というイベントがあります。オフィスに欲しいもの、より快適に過ごすために導入したいものをアピールし、メンバー投票と田口の判断により、見事採択されたものは実際にオフィスに導入されるという企画。

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イベントではSpecial ver.として、東京、大阪、バンコク、ホーチミンシティの各拠点からの代表が、オフィスに欲しいものをプレゼンしました。

そして予算はいつものイベントの5倍!メンバーも気合が入ります(笑)。

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各拠点のプレゼンを聞いて、メンバーは何を導入してほしいかSlackで投票。普段はあまり知ることのできない、各拠点のオフィス事情を聞くことができ盛り上がりました。

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そして、もうひとつの企画は「全ブランチ合同プレゼント交換」!フォーデジットの全拠点、総勢250名による大プレゼント交換企画です。

イベントに先駆けて、事前にワークショップが行われました。ランダムに割り当てられた5〜6人のグループでお互いに質問しあい、メンバーのプロフィールシートを作ります。その後メンバーはシャッフルされ、プロフィールシートを参考にプレゼントを送る、というしくみ。

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海外メンバーも含めたランダムチームなので、質問も回答もなるべく英語でコミュニケーション。今回初めて話した!というメンバーもいました。そうしてできたプロフィールシートを見ながら「こういうのが好きかも?」「これは同じ趣味!」など、お互いを想ってプレゼントを選びます。

そしてイベント当日、一人ひとりにどんなプレゼントが届くのか発表されました。お互いを知り、お互いを想う、メンバー同士が“Connect”される企画でした。

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その他、「あの頃」のエピソードを振り返るクロストーク企画も。長く在籍するメンバーには懐かしく、最近入社したメンバーには新鮮なトークで、これまでとこれからを“Connect”しました。

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未来は地続きだ。

20周年イベントは、さまざまな制約のもとで実施されました。オフライン会場では設備の設置を初め、消毒・検温などオペレーションの徹底。オフラインとオンラインで企画を同時進行する難しさ。そして緊急事態宣言が解除されるまでイベント日程も確定できないような状況…。

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このような状況下での周年イベント、開催の可否自体を直前まで悩み続けました。準備期間中も日々変わっていく感染対策ガイドラインに、企画内容も二転三転。それでもメンバーの尽力によって、3ヶ国4拠点のメンバーをつなぐとても良いイベントができたと思います。対策の徹底とメンバーの対応のおかげで、会場参加者やスタッフに感染者が出ることもなく、無事に大切な記念日をお祝いすることができました。

さまざまな制約の中で最後までこだわる、フォーデジットのモノづくりへの姿勢がこんなところでもあらわれていました。企画チームのみなさん本当にお疲れさまでした!

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