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中学生が開発した商品の販売会まであと少し〜1月の活動を振り返る〜

前回までの振り返り

商品要件や商品名、パッケージデザインなど商品化に必要なことがほとんど決まり、いざ商品を生産しようと意気込んだ矢先
スケジュールや衛生上の関係で商品が生産できなくなることに、、、

年末年始に奔走する運営スタッフ

振り出しからのスタートとなり、気落ちしてしまうところでありますが、

とにもかくにも何かしらの商品を作らねばなりません。

行動しなければいけないのですが、子供達は冬休みに入ってしまい活動できません(学校の部活という立ち位置なので)。

そこで、運営スタッフが総動員で対応を進めていきました。

まずは、瓶詰めという工程が同じ「ジャム」の製造を手掛ける業者さんにアタックをしましたが、検討の上時間的に厳しいとのご返事。

同じく三鷹四中のE組が瓶のジャムを作っており、その製造元に連絡してみましたが、

さつまいものペーストはジャムと違い、瓶詰め時に空気が抜けにくく厳しいとのこと。

今年度のペースト商品の製造は厳しいと判断し、
甘吉さんに別のさつまいもを使った商品を製造できないか伺い、
結果としてロールケーキを作ってくださるとご返事をいただけました。

なんとか、最悪の事態を免れることができ、ホッとしました、、、

初年度の活動なのでうまくいかないことだらけです泣

他の拠点のジュニアビレッジも商品の製造委託先探し、少ないロットでどれだけ原価を抑えることができるか、といった商品製造周りの点は課題です、、、

メンバーの反応は、、、

年が明けて2022年最初の活動の日を迎えました。

活動のはじめに、マチラボ代表の諸橋より子供たちへ、ペーストが作れず商品の変更があること、その他諸々大人の事情を赤裸々に伝えました。

具体的には、

商品の安全検査が必要でペーストの商品が作れないこと。

補助金をもらっている都合、3月の頭までに販売会をしないといけないこと、そうすると生産が間に合わないから、自分たちの考えた商品は作れない。

大人たちが考えて、メンバーのアイデアを最大限活かせそうな、ロールケーキになったこと。

生産するのに、鴨志田さんやその他講師への謝礼、甘吉さんへの生産費用、パッケージ費用など、お金がたくさんかかること。

それを上回る利益を出すにはかなり高い値段になってしまうこと。買って貰える値段にすると、赤字になってしまうこと。それは1年目ということで勉強代として考えることなど。

メンバーはとても真剣な表情。考えることも多かったようでした。

今回のような大変な話や体験は、通常大人達の内輪だけで終わらせてしまい、子供たちにとっては普段接することがないようなものだと思います。

しかし、ジュニアビレッジの活動は子供たちが主体であり、リアルな体験をして欲しいため、うまくいかないことも全てさらけ出します。

今回の経験を通じ、メンバーが能力的にも精神的にも成長することを前向きに期待しましょう!

試食会

商品変更に伴い、再度試食会を実施しました。

加賀社長も子供たちの思いを汲んでくださり、
ロールケーキ生地にはペーストを塗り、クリームにはさつまいもを角切りにした甘露煮をごろっと入れてくださいました。(粋ですね!)

メンバーからも非常に好評で、とても楽しそうにしていました!

ロールケーキの商品は全て子供達が考えたものではありません。

ただ生地にもクリームにも子どもたちのアイデアは入っていますし、

商品を販売する上で自分たちのアイデアを詰めることができるのは、商品の中身だけではありません。

外側のパッケージのデザイン、販売するときのチラシやPOPなどの販促物、商品を売るスペースのレイアウトなど、まだまだ創意工夫する余地がたくさんあります。

「デザイン」と「レイアウト」の講座

パッケージのデザインを決めるにあたって、お呼びしたのがVIVITA株式会社の青木さん。

株式会社ニコンなどで活躍されてきたプロのデザイナーなんです!

まずは、デザインについての講義。

ザ・チョコレート、キャラメルコーン、、美味しい牛乳、鼻セレブ、ギフト用のポッキー、山形ジェラート、なまり節ラー油などを例に、

デザインに潜む裏の意図を学んでいきました。

そして、レイアウトの講座。

三鷹駅やマック、電話番号などの身近な例を通じてレイアウトを学んでいきます。

電話番号の???ー????ー????の"ー"の部分もレイアウトの力を使ったものであり、"ー"があるからこそ、ただの数字の列が電話番号だと認識できるという話は目から鱗でした。

そして、ならべうたを通じて、レイアウトのルールを学びました。

パッケージとチラシのデザイン!

青木さんから教えていただいたこれらの知識を発揮して、実際にパッケージとチラシをメンバーがデザインします!

デザイン案作成

改めて、商品を買ってくれるお客様(=ペルソナ)を確認し、デザインを考えていきます。

Ipadを駆使するなどイマドキらしく、紙に描いていく面々。
イラストやフォントを調べたり、過去に撮った写真を元にしたり、、、

そして、それぞれのアイデアを発表していくことに。

みんなそれぞれの意図を持ったものばかり。

小学生とかならなんとなくかっこいいとか、かわいいでデザインを作るけれど、中学生だけあって、自分の口で論理的に説明できています。

名前をアピールしたいから文字を大きくしたり、ペルソナの幼稚園児が親近感を抱けるようイラストは子供のゆないとぼーやを用いてみたり、普通にいいデザインにしたら大手の企業に負けちゃうから、目立つように手作り感のあるデザインにしてみた、などなど、素敵な意見が盛り沢山!!!

その後、全員のアイデアから、商品名、デザインの形、などを話し合いながら複数の案に決め、青木さんに形にしてもらいました。

デザイン選定会議

3週間後、青木さんが再びラベルのデザインと販売促進用のチラシのデザインを作ってきてくれました。

メンバーにも共有し、さらにブラッシュアップを図ることに。

みんなで意見を出し合い、どのデザイン案がいいのか、どこか修正した方がいい点はないのか、検討していきます。

チョコ味じゃなくて、ココア味。作ったのは甘吉さんだから、四中生が考えた商品。アラビア数字ではなく、漢数字の方がいい。など、細かいところですが、修正点を探していきます。

そして、4つの案で多数決。

半分くらいに意見がわかれたので、お互いにいいポイントをアピール。いわば説得演習。他のメンバーをいかに納得させることができるか。どちらもいい案だけになかなか動かず。

「遠くから見たらこっちの方がわかりやすくて目を引く」など、お客様目線で考えた意見が出たり、

「ペルソナは小さい子供連れだから、こっちの方がいいじゃない、こっちは大人向けな気がする」のように、ターゲットを意識して考えたり。

全部一つにしてみたらという意見には、「いいとこ取りはできない、ごちゃごちゃして結局ダメになる」といったプロの厳しい意見も。

そして、チラシのデザインを作成!

自分たちの商品への思いなどを書き込んでいき、和気藹々とした感じで進めることが出来ました!

商品、パッケージ、チラシなど、自分たちの販売に必要な要素がたくさんでき、いよいよ販売会に臨みます。

残りの活動で、販売の準備をしていく流れです。

果たして、このまま大きなトラブルなく販売会ができるのか、、、

それとも、想像もできないハプニングが起きてしまうのか。

次の活動記録をお楽しみに!

執筆: 早瀬

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