ワーケーションからの、飛行機のワクワク感を思い出した話 〜アイランドホッピングツアーも試してみた〜
こんにちは。たつや学長です。
僕は昔から飛行機大好き。
空港に行くだけで、ワクワクしていた。サラリーマン人生の後半2〜3年は特に海外出張が多くて(仕事はキツかったけどパラダイス♪)、合計すると地球10周くらいしたかなあ。
独立後は飛行機に乗る機会が激減
2007年に独立してからは、海外出張どころか、飛行機に乗る機会がめっきり減った。
独立直後の事業は、ITコンサルティング。
この頃は、僕は主に東京で営業と採用をしていて、プロジェクト(案外地方が案件が多い。と言うことは移動も多い)にはコンサルタントやエンジニア(社員や協力会社)を送り込んで…と言うパターンが多かったのもその要因。
それにフレンチレストランを経営したときは、横領されるなど、経営の足元がグラグラした時期があって旅行どころじゃなかったことも関係してる。
その後事業は売却し、社員も無事買収側の企業に移籍させることができて、あとは自分が食っていくだけになった。
とはいえ、試行錯誤の苦しい数年が続いた。
そんな時に出会ったのが、企業向けの研修講師と言う仕事。失敗の多い経営者人生だけど、それも受講者にとっては転ばぬ先の杖として学びにしてくれたのだと思う。
この仕事を始めて、なんとか今年で9年。
おかげさまで、これまでに15000人以上(22年1月現在)のビジネスリーダーやビジネスプロフェッショナルに研修を実施させてもらい、一定の評価をいただくようになってきた。
コロナが飛行機に戻るきっかけになるとは!
そんな状態でのコロナ。
20年4月から21年の研修のほとんどは、対面からオンラインにスイッチした。当初は、どの講師も企業側も色々戸惑いがあって大変だったけれど、2年経った今ではかなり「普通のこと」になっている。
幸い僕は、コロナ前からZoomなどのオンラインシステムを活用(エクゼコーチングなど)していたので、オンラインバージョンの研修はさほど苦もなくトランスフォームできたし、オンラインの良さを見つけて(改良を重ねて)かなりこなれてきた。
話を戻そう。
研修に限った話ではなく、オンラインでコミュニケーションが取れて仕事が成立するということは、電波の状態さえ良ければどこからでも仕事ができる世の中になったということ。
世間ではワーケーションと言ってるやつ。
僕は、2020年の夏に試してみた。
最初はこわごわ、2時間の講座説明会を広島グランドプリンスで実施
電波が安定しているホテルなら大丈夫だろう!ということで、瀬戸内海を臨む最高のロケーションにある(広島駅からもバスで30分くらい)広島グランドプリンスホテルを予約した。Go Toトラベルを活用(2020年8月)できたので、かなり安く宿泊できた。
とは言うものの、万が一講師が(電波が途絶えオンラインから)落ちたら大変な事故になっちゃう。
なので、万が一の時に影響が大きい企業向けではなく、(個人的に陳謝すれば許していただけるレベルの)個人的に主催しているマーケティング塾の説明会(2時間)で試すことにした。
結論から言うと、電波の心配は全く不要だった。それより何より、めちゃくちゃ爽快!楽しい!
受講者からは、僕がどこにいるかわからない(バーチャル背景にしているので)。なんだか、そういうことも愉快だったw
僕の方は、パソコンの画面越しに瀬戸内海とそこを行き交う船がキラキラ輝く景色が見える。いつもと全く気分が違う!
この時から、僕の旅好き心に、再び火が灯った^^
コロナの新規感染者数や仕事のスケジュールの間隙を縫って、2021年の秋から冬にかけては積極的にモバイル体質(軽快に動き回る)を意識した。
もちろん、感染対策は十二分に気をつけて。
結果、21年の夏以降、4ヶ月足らずで、
沖縄(5往復)
北海道(4往復)
名古屋(8往復)
富山(5往復)
神戸・大阪(2往復)
静岡(2往復)
仙台(2往復)
青森(1往復)など…
いろんな土地を巡った。
ほとんど1泊か日帰りの弾丸だったけど、それでもめちゃくちゃ快適で気分爽快だった。
で、
22年に入ってからは(これに味を占めて)離島を転々と飛ぶ
アイランド・ホッピングツアー
https://www.jal.co.jp/domtour/kyu/amaminosora/
も試してみた。
今日は離島をホップするように飛ぶツアー体験について、レポートする。
アイランドホッピングツアーって?
ツアーって言っても、添乗員さんがいるわけではなく、自分で好きな旅程を組めるもので、僕は1泊2日で組んだ。
1日で5フライトも飛ぶなんて、僕の人生では初体験。
ここで、ちょっと謝らなくてはいけない。
まだサラリーマンをしてた頃、部下の一人がマイルを貯めるのが趣味で、休みの度に弾丸で海外旅行を…いや、飛行機に乗るだけの旅をしていて、僕は「何が楽しいのかねぇ」と思っていた。
ある金曜の夜、彼は仕事が終わったその足で空港に行き、夜便のワシントンD.C.行きの(どこかの航空会社の)初便に乗って、現地に到着したら同じ機材で戻ってくる(そして日曜の午後に日本に到着する)って話を嬉々として話してくれた。
当時の僕は(というか、多くの人にとって)乗り物に乗る目的は、移動手段であって、それ自体が目的ってことは(乗り物好きな子供に付き合う以外は)あまりないでしょ?
だから、彼の趣味は正直理解できなかった。
でも、今回実際にやってみて思った以上に楽しかった(疲れたけど)ことに驚いた。やっぱり、批判する前に試してみなくてはね。M君、当時は理解できなくてごめんね(本人は気にする素振りもなかったけど、一応謝っておくw)。
初日
いよいよツアーの日がやってきた。
こういうツアーに慣れてなかった僕は、客室乗務員の人に
「わ!オタク、キモっ」
と思われるのでは?とか、余計なことを一瞬考えた(笑)。
けど、実際はそんなことも(おそらく)なく、とても快適な空の旅だった。
具体的にどんなものだったかをご紹介しますね。
1フライト目:羽田空港7:00発 JAL305便 福岡行
早朝だったこともあったと思うけど、やはり乗客はあまりおらず、空港は閑散としてた。空港のワクワク感は、やっぱり行き交う人の活気がもたらすものってことを改めて感じたなぁ。
(混んでれば混んでるで、何とかならないのか?!なんて思うけど)この時は、とにかく早く活気を取り戻してほしいって思ったよ。
羽田空港は快晴。
滑走路に行く途中で、富士山がクッキリ見えた。新年早々、幸先いいぞー!
機首を北に向け、離陸体制に入ったところで、朝日が眩しい。さあ、福岡に向けて離陸!
離陸して間も無く右に旋回。すると、右手下方向に東京が見える。ビル群に朝日が当たって美しい〜。
この日の機材は、(エアバス)A350-900。
2019年9月1日から導入された。ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席の計369席。 全席にシートモニターとAC電源、充電用のUSBポートを備えていた。
尾翼にあるカメラでリアルタイムの映像を見ることができて、これも楽しかった。下の写真、左上方に小さく富士山も見える。
福岡に近づくにつれ天候は悪くなっていき、雨模様(でも、揺れはほとんどなかったかな)。尾翼カメラも雨粒で濡れている。滑走路が見えてくると、どんどん高度を下げるのがわかる。
福岡空港は、国内の主要空港の中で一番街の中心部に近い、便利な空港だけに、想像以上に近くに建物が密集している。
フライトは順調で約2時間ほどで福岡空港に着陸。
2フライト目:福岡空港9:25発 JTA053便 沖縄行
沖縄行きの便まで30分ほどしかないので、急いで搭乗ゲートに向かった。
搭乗ゲートのグランドスタッフが「沖縄便にご搭乗の方はお急ぎ搭乗を〜!」と叫んでいるのが聞こえた。
急いで搭乗したものの、定刻から少し遅れて離陸。
この日の福岡空港は割と混雑していたみたいで、離陸の順番待ちをしている飛行機が並んでいた。最初にANA、次にピーチ、そして僕らの順番。
沖縄那覇空港までは、約2時間のフライト。
機内のモニターの地図を見ると、福岡からは釜山の方が東京より近いし、沖縄は台湾がめっちゃ近いことがわかるね。
機内では、ソーシャルディスタンスをとりましょう的なCMをやってた。10年後には、そんなこともあったねぇ〜ってなるといいな。
ほとんど揺れることもなく、ほぼ定刻通り、沖縄那覇空港に着陸〜。
曇りだけど雨は降ってない。よかった〜。
さあ、これからいよいよアイランドホッピングフライトが始まる〜。
だけど、
次の沖永良部島へのフライトまで2時間ちょっとあったので、(余計なお世話だけど)ゆいレールに乗って国際通りの「いま」を見に行ってみた。
国際通りは閑散としていて、商店も一部を除いてほとんどが閉まっていた(22年1月16日当時)。飲食店の中には「暇すぎて全メニュー半額!」という看板を出しているところもw
僕も飲食店を経営したことがあるので、よくわかるけどお店にとっては笑い事ではない切実な問題。
平和通り商店街も、ドラッグストアや一部のお土産物屋さんを除いてシャッターが降りてた。
国際通りのHANSでステーキを食べて(安定の美味しさ。ただ無料でついてくるポタージュスープは、僕らのイメージするものとは違うので注意w)、再びゆいレールで空港に戻って、次の便(沖縄那覇空港行)に臨む。
3フライト目:沖縄那覇空港14:25発 JAL3715便 沖永良部島行
最初の島、沖永良部島に向かって飛行機に乗り込んだ。ボーディングブリッジじゃなく、タラップで。
わかってはいたけど、プロペラ機!なんだか、ちょっと興奮した。
飛行機は定刻通り、沖永良部島空港に到着。
沖永良部島というと、西郷どんが2回目の島流しにあって瀕死時の状況になった島じゃないかな。
空港はこじんまりしていて(今回訪れた、徳之島、奄美大島、種子島の中でも一番小ぶり)、制限エリア(エリアというより部屋)は20人も入れば密になる印象。制限エリア外も自販機が数台ある程度なので(喉カラカラで死にそうな人はいないと思うけど)、一応注意して。
4フライト目:沖永良部島空港15:50発 JAL3710便 徳之島行
沖永良部島を飛び立って5分くらいかなあ〜。機内がざわついたよ。原因は、CAのアナウンス。
「当機は離陸し、シートベルトサインが消えました。間も無く最終の着陸体制に入りますので…」
え!いま離陸したばっかじゃん。
これは、なかなかの経験でした。
さて、すぐに到着した徳之島。
ここは、5つ子で昔有名になってメディアにもよく露出していた。おそらく、そのことから「子宝空港」って命名されたんじゃないかな。
それから、泉重千代さんという方が日本人最高齢で有名になった。確か、長いあご髭を伸ばしていたおじいちゃんだった(いまだに覚えている)。
子沢山で長老の島ってイメージかな。
気のせいか、ちょっと福をいただいた気分になった^^
5フライト目:徳之島空港 16:50発 JAL3844便 奄美大島行
1月の夕方5時ともなると、さすがに西方でも日が傾いてくるね(大阪より東は間違いなく真っ暗な時間帯)。
やや薄暗い中、西郷どんが最初に流された島、奄美大島に到着。
2番目の奥さん、愛加那(あいかな)さんとの出会いの地。NHKの大河ドラマ、西郷どん(せごどん)では、二階堂ふみさんが愛加那役を演じてたね。
ATR72-600の定員は、48名。
搭乗率は、6〜7割くらいだったかな。搭乗客を観察すると、半分くらいが僕のような飛行機マニアw(ホッピングツアー客)で残りが地元の人って印象だった。
中には空港までお母さんに付き添われた中学生くらいの坊主頭の男の子もいた。別れ際、「ちゃんとご飯食べるんだよ」とか「しっかりね」なんて声をかけられてたから、きっと島には学校がなくて寮生活をしてるんだな〜なんて想像を膨らませた。
6フライト目:奄美大島空港 17:40発 JAL3844便 鹿児島行
鹿児島空港に着いた頃にはすっかり真っ暗。
この日訪れた島々の空港では、小さなタラップを降りて小さな空港の建物に移動したので、鹿児島空港ビル内の動く歩道を歩いて、設備の大きさを改めて感じた(何だか、戻ってきたって思ったw)。
この日は、空港の目の前にあるタイムズカーシェアを予約したので車で市内まで移動(鹿児島中央駅の真前)して、ソラリア西鉄ホテルに宿泊した。
九州新幹線の鹿児島中央駅の真前にある、とっても足の便のいいロケーション。初鹿児島の美味しいもの、食べよう!と思ったものの、ベッドに吸い込まれ、この日は残念ながらバタンキューw
2日目
前日は暗くて気づかなかったけど、早朝に目覚めたら部屋から窓から見える
朝焼けに燃える桜島
に感動した。
とっても雄大で美しくて、鹿児島初上陸の僕を出迎えてくれてるように(勝手に)感動したよw
ソラリア西鉄ホテルの1階は、空港バスターミナルになっていて暖かい室内でバスの発車を待つことができてすごく便利。
僕は、タイムズでカーシェアをしてたので、ホテルすぐ裏手にある駐車場から車を出して空港目指して出発!
市内からは渋滞もなく、高速道路で大体40分くらいで到着しました。
カーシェアのいいところは、(レンタカーと違って)借りるときも返すときもペーパーワークがなく、給油も不要だから、時間がかからなくていいんだよね。
7フライト目:鹿児島空港 10:55発 JAL3763便 種子島行
さあ、今日も頑張るぞー!と気合を入れて(笑)早めに空港に着きました。
時間があったので、空港内を散策。
航空展示室、SORA STAGEを覗いてみました。鹿児島空港の歴史、就航してきた航空会社や機体などが展示してあるほか、フライトシミュレータなど飛行機ファンが喜びそうなものがたくさん展示してありました(仙台空港にも展示資料館がありますが、そこよりも多かったかな)。
この展示を見て気づいたのですが、言われてみれば「反転フラップ式案内表示機」は無くなっているのですね。パタパタパタっていうのも情緒あってよかったですけどね〜。
その後制限エリア内に移動し、電源のあるカウンターを発見。
仕事のメール、資料作成、そして動画編集ができました。
最近の空港には、あちこちに電源や作業デスクが配置してあって、本当に便利になったよね〜。
と言ってる間に、搭乗時間が迫ってきた。
例によって階段を降りたら、飛行機までほんの20〜30mの距離!歩くのかと思いきや、バスに乗せられた。
「そっか、目の前の機材じゃなく、向こうに見える(数百メートル先に駐機している)飛行機に乗るのだな」
と思ったら!
バスは、「目の前の飛行機」の周りをゆっくり、ぐるっと回ってタラップの前に停まった。
これ、すごいサービスじゃない?
だって、わざわざ乗客をバスに乗せて(バスに乗る距離じゃないのに!)搭乗する飛行機の周りをぐるりと360度巡ってくれたのです。
ホッピングツアー客ということは、飛行機が好きに違いない!という忖度をしてくれたと僕は解釈しました。すごい!
おかげで下の写真を撮ることが出来ました^^感謝!
そして、例によってこんな感じで搭乗。種子島行きには、スーツ姿のビジネスマンがチラホラいました。最初、あれ?と思ったのだけど、種子島にはJAXAの宇宙開発センター(ロケット発射基地)があるからなのですね。
飛び立って間も無く、右手に桜島が見えてきます。種子島まで、約30分足らずのフライトです。
8フライト目:種子島空港 12:05発 JAL3762便 鹿児島行
これまでの空港とは、ちょっと趣が違うと思わない?コンクリート造でしかも3階建。
JAXA関連の仕事をしている人以外は、種子島と聞いたら鉄砲伝来の地くらいしか思いつかないかもしれません(種子島の方ごめんなさい)。
でも、この島から気象衛星などたくさんのロケットが飛び立っているのですよ〜。
Wikipediaによれば、種子島は、鹿児島県の有人離島の中で最も東に位置し、人口(29,282人)は県内では奄美大島に次いで2番目に多いとのこと。また、面積(444.30km2)は日本では10番目、県内では奄美大島、屋久島に次いで3番目。
島の形状の特徴としては、最高地点の標高は「回峯(まわりのみね)」の282.4mで、海側から見ると殆ど平らにしか見えないんだって。
で、お隣の屋久島(1,936m)は急峻な山があることと比べると対照的だよね。これは、地質学的な島の誕生の歴史と関係ありそう。面白いね。
9フライト目:鹿児島空港 15:00発 JAL2410便 大阪伊丹行
鹿児島空港から、大阪伊丹に向かって出発。
久々に(大袈裟?!)ボーディングブリッジで機内に乗り込むよ。この2日間、実に(いい意味で)ローカル感満載だったので、不思議なことにちょっと寂しい気持ちもあったなあ。
しかし!
まだ、日本一短い路線、大阪伊丹⇆但馬空港便が残っている!それを楽しみに、乗り込むことにしましょう。
順調な飛行をして1時間もすると、左手に関西空港が見えてきたよ。空気が澄んでいれば、目線を少し上にするとハーバーランド(モザイク)にある観覧車も見えるよ(この日は霞がかかっていて、肉眼ではギリ見えたのですが、カメラでは厳しかった)。
こうやって上空から見ると、関空が人工島であることがハッキリと認識できるね〜。
関空が後方に行くと、5分ほどで仁徳天皇陵古墳が(下の写真左側中央)小さく見えてきました。
仁徳天皇陵古墳は、エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵と並ぶ世界3大墳墓の一つといわれてるらしい。
空から見ると円と四角を合体させた前方後円墳(社会科で習った気がする!)。この形は日本独自なんだって。5世紀中ごろに約20年かけて築造された(と推定)らしい(大阪堺市HPより)。
この付近は、古墳が多くて(下の写真でも点在してるのが見えるでしょ)仁徳天皇陵古墳の北側に反正天皇陵古墳(田出井山古墳)、南側に履中天皇陵古墳(ミサンザイ古墳)があって、「百舌鳥耳原三陵」と呼ばれてるみたい。
10フライト目と11フライト目:大阪伊丹⇆但馬空港
さあ、次は最後のフライト。おそらく、国内で一番短い路線。もうひと頑張り(もはや楽しみというより、やり遂げなきゃ感が強くなっていたw)。
普通、空港に着陸すると、CAが乗客を降機させるアナウンスをするでしょ。この日は、それに続いてこんなアナウンスがあった。
「本日このあと、大阪伊丹空港から但馬空港へご出発のお客様、お伝えしたいことがございます。恐れ入りますが、客室乗務員までお声がけください」
っていうわけ。
何事か?と思って、
「はい、この後但馬空港便に乗ります」
って声をかけたら、本当に申し訳なさそうな表情で、
「強風のため本日の但馬便は欠航になりました。申し訳ございません。必要なお手続きはグランドスタッフがおりますので、お尋ねくださいますか?」
と告げてくれた。本当にすみません、と何度も言ってくれた。
ボーディングブリッジを降りて空港建物に入るゲートには、グランドスタッフが立っていて、
「但馬空港行きの便をご予約のお客様はいらっしゃいますか〜?」
と声をかけていた。
「本日は申し訳ございません。但馬空港便は強風のため欠航になってしまいました。キャンセルのお手続きは1階のチェックインカウンターにお申し付けくださいますか?本当に申し訳ございません。」
と伝えてくれた。
この人は、ここで謝罪の上、乗客をチェックインカウンターに誘導するのが仕事なんだね。欧米の航空会社だったら、こちらが訊けば親切に教えてくれるけど、ここまで能動的じゃないだろうな。
日本の航空会社は、こう言ったところが丁寧だよね(日本人が受け身になるわけだ、と勝手に納得w)。
せっかくここまできた(9フライトまで達成した)のに、残念!という気持ちと、ちょっとホッとしたようなw 気持ち(ちょっと疲れた〜)もあったかも。
10フライト目(気持ちは12フライト目):大阪伊丹空港 19:30発 JAL134便 羽田行
帰りの便まで結構な時間があったので、リニューアルされた伊丹空港を散策。
ターミナル内にある大阪空港ホテルの入り口通路にあるエレベータを上がると、カフェレストランやアクタスという北欧風の家具やインテリアを販売しているお店がある。
ひとしきりブラブラ散策したら、お腹が空いてきた。無性に「くくる」というお店のたこ焼きが食べたくなった。
でも、JALのフードコートには別のたこ焼きやさんしかない。
(そっか、くくるはANAのターミナルのフードコートにあるんだ)
「まいっか」と一瞬思って時計を見たら、まだちょっと時間がある。
そこでテクテク10分ほど歩いて、ANAのフードコートでたこ焼きゲット。
お腹も満足!
さあ、気持ちを切り替えて東京に戻ろう!と再びJALターミナルまで戻った(気づいた人は「あの人、何行ったり来たりしてんだろうな」と思ったかもw)。
そうこうしてると、いけね!もう搭乗の案内を開始してる時間だ。
ちょっと急足で搭乗ゲートに到着して、チケットのQRコードを読み込ませたら、
ピンポンピンポン!
と警告音。赤いランプまで点滅する。
(え?なになに?)
グランドスタッフが、再度タッチしてくださいと言われるままに再度読み込ませるが、またまた警告音。
(なんだよー、但馬便の往復のキャンセル処理がちゃんとしてないからじゃないのぉ?しっかりしてくれよお)
などと心の中で思っていたら、スタッフの人たちは大慌てで電話や無線でどこかに連絡している。なかなか情報がこないようで、
「お調べしますので、そちらにお掛けになってお待ちいただけますか?」
と言われ、ゲート脇の椅子に座って数分後。
「お客さま、大変お待たせしました」
「あのぉ〜もしかしたら、お客さまの便は、1時間後の便ではありませんか?」
(え?・・・あ!いけね!)
間違っていたのは僕の方だった!
JALの関係者のみなさま、
その節は大変ご迷惑をおかけし、ごめんなさいm(_ _)m
定時運行という使命を持った皆さんからすれば、大変慌てさせてしまい、大迷惑な客になってしまいました。すみませんでした。
最後になってドタバタしたけど、1時間後の便に無事搭乗でき、快適な空の旅を締めくくることができました。
たくさんの航空会社や空港スタッフの皆さんが陰で支えてくれているおかげで、僕らは快適な旅を楽しむことができているのだ、ということを改めて感じました。
この場を借りて御礼申し上げます。
今回は、2日で10フライトだったけど、いつか機会があったら3泊フライトしてみたいなぁ。その時には、必ず但馬空港ワンタッチをリベンジだな、うん。
モノレールで浜松町に戻ってくると、2日前に機上から見た東京タワーが、優しいライトアップをしていた。
旅行から戻ると、旅行の名残惜しさと同時に「あぁ〜戻ってきたぁ。」ってホッとする。みんなもそんな感覚になったことない?
ホッピングツアーに思うこと
まず、こう言うツアーがあることを知らなかった。
仮に知ったとしても、以前の僕なら絶対に参加してなかったと思う。
それは、飛行機を移動手段として捉えていなかったから。もちろん、それは間違いではないけど、(大袈裟に言うと)若干視野が狭かったかも、と思う。
僕のように考えてる人は、一回は試してみることをおすすめするよ。自分に合う合わないは、体験しないとわからない部分もあるからね。
ワーケーション的視点で言うと
ホッピングツアーでは、発着の時間間隔は大体30分なのと、離島の空港には電源とデスク設備がほぼない(ざっとみた感じでは)ので、ちょっとしたメールのやり取りをする時間と考えた方がいいね。
飛行時間も短い(20−30分)ので、機内でじっくり資料を作ると言うより、クリエイティブに発想するための時間としては、とても良さそう。
外部からの刺激(景色や空気)を受けると脳は活性化しやすく、面白いアイディアが浮かぶことがあるからね。
僕の場合は、飛行機や新幹線の移動中は、最高のデスクワーク時間。
普段は後回しにしがちな(あまり好きでないルーティン的な)書類仕事が不思議とはかどるし、クリエイティブなアイディアも出てくるのは、移動時間が多い。
もちろん、ホッピングツアーを単純に楽しむことが一番。
普段と違う環境に身を置くことで、リフレッシュできることは間違いない。
あなたも試してみてはいかが?
では、今日もハッピーホルモン大放出!
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