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面白い会社にはサブカルチャーがある

柴田史郎

柴田(@4bata)です。書籍「遊ばせる技術 チームの成果をワンランクあげる仕組み」より。

「よい会社」 = 「単一の強い企業文化」と思い込んでいた

私はそれが前提になっていた。こういうイメージ。

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「メインカルチャー」と「サブカルチャー」

実際には、メインとサブにわかれている。サブカルチャーにも分類がある。

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企業内サブカルチャーの分類
・強化型・・・メインカルチャーの特徴を強化する
・共存型・・・メインカルチャーと異なる特性を持っているが、特にポジティブ、ネガティブ、いずれの影響も生み出さない
・カウンター型・・・メインカルチャーが支持する価値を否定する
書籍「遊ばせる技術 チームの成果をワンランクあげる仕組み」より

ここまでは書籍の話。上の分類だと、サブカルチャーがあらかじめ分類されているように見えるが、たぶん実際には違う。

あるサブカルチャーが生まれたとき、強化型、共存型、カウンター型のどれになるかは決まってない

私が働いている面白法人カヤックの例を書く。カヤックは「職住近接」を推奨している。つまりメインカルチャー。

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ただ実際には、ほぼ会社に来てない人もいるし、「フルリモートでもぜんぜんいいじゃん」という社員もいる。これはここ1-2年の在宅勤務が推奨されている期間の話ではなく、もっと前からそういう状態だ。人事部長をやっていたときの私の判断は、「フルリモート」を多数派にするのは会社の方針と異なるが、別に個別の事情を考えたらそういう人もいてもいいよね、というものだった。

では、「フルリモートでもいいじゃん派」をサブカルチャーとしたときに、これは強化型、共存型、カウンター型なのか?を考える。

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まず、カウンター型として対応することはありえないと思っていた。昨今の働き方の流れを考えたときに、フルリモートの完全排除は人材獲得の観点からありえない。なので2018年ぐらいから、会社としての「職住近接」の方針とは別に、人事部だけはフルリモート勤務の実験を行っていた。

メインカルチャー「職住近接」の強化型サブカルチャーとして「フルリモート」をどう位置づけるか?

フルリモートとは、「インターネットに住み、インターネットで働く」という職住近接である。個人的にはこれが一番筋がいいと思っている。ちなみにグループ会社として石垣島の会社があったり、秋葉原の会社もある。石垣島や秋葉原の周辺に住んでる社員もいるわけで、その拡張でしかない。

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・鎌倉周辺に住み、鎌倉周辺で働く(カヤックの本社は鎌倉にある)
・石垣島に住み、石垣島で働く(カヤックゼロという石垣島に子会社がある)
・インターネットに住み、インターネットで働く(フルリモート)

で、これが具体的施策に落ちてるかというとそうでもないし、単に私がまだそう考えてるだけだ。私もどちらかというと、インターネットに住みたいタイプだなーという個人的な希望もあるので、着地を考えたい。

「企業文化の番人」は、メインカルチャーと対立しそうなサブカルチャーの育成もするべき

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会社の中には「カルチャー観点からその施策や行動が自社らしいかどうか」を判断する人がいる。私も今の会社だとそういう役割をしていると思う。判断するとき、「メインカルチャーに沿っているか」だけを考えていると閉塞感が増す、というか単純に面白くない。カウンター型のように見えるサブカルチャーを強化型に移行させるのが一番面白いし、やるべきだと思う。

実際には「自社の文化と違う」という理由で排除しているケースもありそうだ。私も「これは取り入れる方法がまだわからない」というときに、排除することはある。ただ、何か「新しい芽」を見つけたら、とりあえず強化型サブカルチャーの方法論を考えたり、無害の「共存型サブカルチャー」の方法は考えるようにしている。例えば今の会社における「副業」については、何年も考えているが、強化型にする方法が見えてない。できて「共存型」ぐらいだろう。

「戦略クラフティング」の概念を知っておくと便利なので紹介する

詳しく知りたい人は、このpdfを買うとよい。

多くの経営書が「戦略は計画される」という前提に立っている。これは「環境は大きく変化しない」という前提でもある。しかし現実には、戦略は修正されたり、書き換えられたりする。さらにミンツバーグは「戦略は計画されるだけではない」と指摘する。ある時は偶然に発見され、ある時は自然発生的に創発することがあるという。本稿では、1人の工芸家の創作プロセスを分析し、これを企業における戦略形成プロセスについての研究調査結果と比較する。(引用元:戦略クラフティング

私なりの解釈を書いておく。

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1.ガイドラインを示し「ここから先は自分たちで考えてね」と任せる

ガイドラインとは何か?それは今回のメインカルチャーに相当するものだ。

2.メンバーが実行したものを見て、以下の3つの行動のどれかをする。
2-1.ガイドライン通りなのでそのままどうぞ
2-2.ガイドラインと異なるが、今後新しいことが起きそうなので、放置する。そして、何か良い感じになったら、その方針を「ガイドライン」に取り込み、メンバーに周知する。公式化する。
2-3.ガイドライン違反で、「雑草扱いで引っこ抜く」。行動をやめさせる

ポイントは2-2。メインカルチャーとは異なるが、何か可能性があるので放置するもの。つまりこれこそが「サブカルチャーの育成」とも言える。そしてうまくいくと、それがメインカルチャーに取り込まれる。

おまけ1:新しいものは辺境から生まれる

そういうことを言っている人がたくさんいる。これと似ている話だろう。サブカルチャー=辺境。

おまけ2:多様性との関係性

私はまだ「多様性」という言葉を自分のものにできてない。なので、このフレーズとの関連性を語ることはできない。語れたらそれっぽいなとは思うが、まだわからない。

今回は以上です!


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柴田史郎

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