「困ってるときは、不思議といつも誰かが助けてくれる」は再現性と呼んでいいのか
結論:再現性と呼んでいいはず。でも仕事中につかう「再現性」にこのニュアンスが入ってない人も多いかも。だから書いてみよう。
ほとんどの人が同意する再現性のイメージ
再現性=inputとoutputの法則が予想できる。
確率が関係する再現性は、わかりにくい
「自分が困っていることを知ると、5%の確率で助けてくれる人」を考える。
そういう人が100人いるとする。
「困った」が100人に伝わったときに、誰も助けてくれない確率はいくらか?
これは計算で求められる。ある人が助けない確率は95%なので、100人全員が助けない側の95%を選ぶ、つまり95%の100乗となる。0.95^100≒0.006。誰も助けてくれない確率は0.6%だ。
現実はもっと複雑だから、複雑にしてみよう。
同じように計算で求められる(スプレッドシートのリンク)。求めてみた。何度やっても、だいたい2%以下ぐらいにはなる。
でもどうだろう。「知り合いの30人が、自分が困っていると知ったら、1-30%の確率で助けてくれる」と知っていたとして、直感的に98%の確率で助けてもらえる、(=再現性がある)と思うだろうか?これはかなり難しい。
仕事への応用:5%の確率で成功する手法を100個試すと、全部失敗する確率は0.6%
これは再現性があるとも言える。しかし、実行するのはしんどい。人間はこの考え方が苦手なのだろう。そもそも5%と10%の確率の違いを人間は直感的に把握できない気がする。
わかりやすいイメージ:「種をばらまいておくと、どれかは芽吹く」
このイメージを持っておくと良い。「5%の確率で芽吹く種」を100個ばらまいたら、ひとつ以上芽吹く可能性は99.5%だ。再現性はある。
5%の確率で芽吹く種をOKとすることにハードルが高い
ほぼ失敗するから、許可しにくい。
芽吹くまでの時間差がある
3年後に芽吹いたりする。
計画的偶発性理論は近い
ざっくり説明する。いろんな人に自分のやりたいことを言いふらしておくと、そこから誘いがある。その誘いに乗っかることで、自分の興味がある「良い偶然」が起きる。「良い偶然が起きる種まきをたくさんしておこう」という内容だ。
まとめ:再現性の定義の中に「良い偶然の種まきをする」も入れてみよう
すると、もっといろいろ適当にやれるようになります。
今回は以上です!
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