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家庭内不和をなんとかしたい

 と思ったそこのあなた向けに今回は記事を書いたつもりでいる。

 日本中、いや世界中と言ってもいいかもしれないが、家庭内不和だらけである。今や離婚は世界的な問題になっている。

 「離婚は解決しなくても良い問題だ」という意見もあるかも知れない。私もこの意見におおむね賛成だが、少しひっかかるところもある。そこで早速本題にいこう。

 あなたはプラスマイナスコフフリクト、という言葉を耳にしたことはあるだろうか?

 プラスマイナスコフフリクトとは、どちらを選択してもダメ、という状態のことである。

 家庭の不和などがまさにその良い例となる。結婚生活を続けるも地獄、離婚するも地獄、どちらを選択してもダメという状態だ。

 お子さんをお持ちの方なら特にご理解頂けるのではないだろうか?

 このようにプラスマイナスコフフリクト状態に陥った時、解決策は次の3つしか無いと言われている。

1.相手の性格やものの考え方などを変える

2.自分のそれを変える

3.環境を変える

 この中で最も容易かつ効果的な方法をとれば良いという訳だ。

 そう、この3つの中から自分にとって最も容易であると思われることから始めれば良いのであるから、私は必要以上に落ち込む必要はない、はずだった。

 子供という立場であった私は、まず環境を変えることにした。つまり家出である。短期的にみた場合、これは成功したかにみえた。

 地方出身者にとって難攻不落と言われている東京に於いて、ある程度立身出世に成功したのだ。

 しかし、14年間にわたる東京生活で私が最終的に得たものは病気であった。この時はがんではなかったが、重篤な病に倒れたのだ。

 そしてまた機能不全家族の一員として田舎での暮らしが再び始まった。

 田舎での長きにわたる闘病生活の中で、自分の病状はほんの少しだけ快方に向かっている。しかし今度は「毒親の介護」という無理難題を私は抱える羽目になった。

 さらに悪いことに、私はがんを患ってしまったのである。気づいた時はステージⅢであった。東京で発症した難病が治らない中での発がんは、私にとってかなり厳しい事実である。

 慢性ヒステリーで認知症気味の母とカルト教信者でパーキンソン病の父の2人を、二重重篤患者の私が1人で介護するという最悪な状態になってしまったのだ。

 この2人は長年に渡って私を虐待してきた毒親でもある。事態はまさに最悪だ。

 行政の介入もあり、父に関しては特別養護老人ホームに入れることに成功した。

 さて、母との2人暮らしが始まった訳であるが、ここで私は以前の苦い経験から環境を変えることを選択しなかった。

 そう、自分を変える、改造することにしたのだ。時系列としては、がんを患う数年前から既にこの作業にとりかかっていた。

 そして自分を変えると、「決断」してから数年目あたりからその効果が現れ始めた。

 人間は直ぐには変化できない。が、時間をかければそれはある程度可能であることを私は理解した。

 自分が変化すると、何故か周囲の人間関係も変化し始めるのだ、普通は。どうにもならなかった父親だけは既述の通り特別養護老人ホーム送りにしてある。一種の「島流し」だ。

 母に関しても父と同様、私は何も本人に説得していない。しかし母は「駄目な自分を受け入れること」にある程度成功したようである。

 母は少しばかり性格が穏やかになり、少しばかり他人を受け入れるようになってきている。以前のように特に理由も無いのに他人に罵声を浴びせたり罵ったり、あるいは他人に責任転嫁したりするようなことが減ってきている。

 つまり自分が変わることで相手を変えることは、「ある程度」可能なのである。

 そしてここが重要なのだが、好ましいとされる方向に自分の性格やものの考え方が変化すると、あらゆる意味で人生の歯車が自分が好ましいと思う方向に自然と動き出すのだ。

 あなたにとって尊敬できる人物を1人選んで、その人物のものの考え方などを完全コピーすることにより、好ましい自分に変えることはある程度可能である。そう、まず最初の一歩は「完全コピー」である。

 例えば学校で良い成績を取ることよりも、故松下幸之助氏のものの考え方などを自分の脳内に完全コピーした方が遙かに成功出来る確率は高い。従って読書は必須である。

 よく、「他人は変えられない」と言われるが、自分が変わることによってある程度はそれが可能であることを私は経験から学んだのだ。

 あなたも試してみてはいかがであろうか?ある程度と書いたが、「ある程度」の威力は意外と大きいものなのだ。

 皆様方に於かれましても試してみてはいかがであろうか?といったところで今回は筆を置くことにしたい。

 

 


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