日本代表vs.オールブラックス ラグビーテストマッチ 観戦
日本代表vs.ニュージーランド代表
@国立競技場
2022.10.29 14:50K.O.
ゲートは少し混雑していたけど、検温&荷物検査で仕方ないか。導線に従って席に向かうとサクラクラブのブースには寄れない(帰りに寄った)。バックスタンドのカテゴリ2。3階だけど真ん中で前目の列で見やすかった。
試合前は高揚したし、試合中は興奮した!
結果は本当に残念。いい試合だったのは確かだけど、善戦を強調する報道には納得できない。いい加減グッド・ルーザーをよしとするルージング・カルチャーからは脱却しよう。勝てた試合だった。
オールブラックスが調子落ちしていて、しかも中心メンバーが直前に外れて、満員のホームで迎え撃てる、こんなチャンスはもうないかもしれないと思うと、本当に残念(田村がキックを外して負けたアウェイのフランス戦以来の残念さ)。
松島の試合後のコメントが冷静だった。私も笛に対応しきれなかったのが敗因と見る。
確かにミスはトライに繋がるが、その前にチャンスを与えないことが重要。具体的には自陣22以内での相手ボールのセットプレーを与えないこと、相手の攻撃中にペナルティしてアドバンありの状態にさせないこと。
ラインアウトからの一発被トライも、その前のスクラムの反則がもったいなかった。
ボールを相手に持たせるイメージだろうから、ポゼッションのスタッツはこれでいいと思うけど、エリアは少し自陣22以内に入られ過ぎ。22の外や敵陣で相手にボールを持たせつつ、ターンオーバーからの速攻が今のジャパンの基本プランだろう。
スクラムはよかったが、相手の控え1列が強力。竹内が、ミラーが、というより、相手の経験値が優っていた印象。
ディアンズは致命的なミスタックルもあったが、アタックではかなり貢献。一試合ごとに成長している様を見せた。コーネルセンは目立たず。縁の下の仕事に集中してたのかもしれないが、タックル数でも不満が残る内容。
姫野は復帰試合は散々な出来だったが見違えた。オールブラックスが最もらしさを見せた後半10分あたりのオフロード連発攻撃を、自陣ゴールライン手前のジャッカルで止めたプレーはプレーオブザマッチ級。キャリーよりもジャッカルでより目立っていた。
リーチは相変わらず好調。タタフは力強いが、80分出てほしい。
流はトライに繋がったプレーだけでなく、全体的にサポートプレーがよかった。
山沢はラッキートライで乗れたのがよかったのか、相手や観衆に怖じずプレーしていた。インプレーキックの精度はもう少し上げたい。
バックスは皆能力を充分に発揮していた。松島だけまだ完調ではないかも。フィフィタの、チャンス時に下のボールを拾おうとしてノックオンしたプレーはもったいなかった。
ロックの控えがいないのはやはり怖い。英仏とはよりフィジカルな戦いになるので、怪我人の復帰が待たれるけど…。
斎藤はオーストラリアAとのシリーズよりはだいぶ復調してきたが、ラストプレーに象徴されるように、レフェリーへの無駄なアピールなどでボールへの働きかけが遅れることがあるのはすぐに改善してほしい。U20の時はあんなことしてなかった気がするけど。流も一時期その癖があったけど、サンウルブズで成長して無駄なアピールはしなくなった。国内ではアピールが通じても世界ではほとんど意味がない。
(堀江の“顔”がまるで効かなかったフランス戦とか見てても、日本はレフェリーの成長こそが急務なのかもしれない。少なくとも今シーズンのリーグワンでは海外のトップレフを数試合でも呼んでほしいけど…)
オールブラックスはやはり調子良くない上に、メンバーの中でやや能力の足りない選手がいた印象。クリスティーは日本の2つのトライの原因になってた。ペロフェタは悪くなかったが、直接被トライに繋がるミスもあった。先発の1列が日本のスクラムにまるでプレッシャーをかけられなかったのも問題視されるだろう。ラインアウトは酷過ぎ。ホワイトロックは戻れるようだけど、レタリックが不在となるのでウェールズ戦にも不安は残る。
なんしろ勝ちたかった!
この悔しさを英仏戦で是非晴らしてほしい。
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