見出し画像

マイナス金利解除ーなぜ今なのか?ー

とうとうマイナス金利が解除された。
私の予想と反して、発表直後は円安に触れ株価は上がった。
市場は、日米の金利差を見ているようだ。
米連邦準備理事会(FRB)はドルのインフレ以降、金融引き締めの為、いまや金利0.25%。解除したとはいえ日銀は0−0.1%で金利差が大きい。

その差が昨日の円安を引き起こした。
さて、サブタイトルの通り、なぜ2024/03/19にマイナス金利解除をしたのか。
日経記事にも記載があり、日銀総裁の植田氏が言う通り、春闘に合わせたというのが最大の理由ではあろう。
あとは、アジア圏の春節後、米国11月のブラックフライデー後、日本のゴールデンウィーク前に合わせたというところか。

しかし、前の黒田氏が退いてからたったの1年で解除に踏み込んだのは、経済界の影響も大きいようだ。
経団連なんかは、マイナス金利解除を高く評価しているし、スタグフレーションな現状でも、一切スタグフレーションという言葉を使わず、まだデフレ解除宣言をしたがらない政府からも軟着陸させるよう言われていたようだ。

政府目線だと、日経平均株価過去最高値4万円台を出したことで、一つの目標を達成したという思いもあったのだろう。
名目だろうが、円が弱々だろうが、国民生活がどうなろうが、過去最高値の株価を出したというのは岸田政権にとってのレガシーになるわけだ。

最高値を出した翌月にマイナス金利解除。春闘というちょうど良いタイミングも重なって、今しか無いと政官民一体となって思ったんだろう。

とりあえず、日々の生活に困っている人が少しでもいなくなるよう、このマイナス金利解除がいい方向へいけば良い。


#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?