2023年秋アニメ序盤感想

「葬送のフリーレン」

主人公は物語開始時で1000年以上生きているエルフの魔法使い、勇者と共に魔王討伐の旅を終え、旅立ち勇者パーティとの再会は50年過ぎていたがフリーレンにとっては大した年月ではなく、勇者であるヒンメルの死でこれまで人を知ろうとしなかった事を後悔し旅に出る・・・。

初回が2時間でしかも作画も良いとなるとやはり面白いのが当たり前というか原作を知らない僕がすっかりハマってしまい嬉しい悲鳴。

物語の良さ・・・各キャラが立っていて良い台詞も多い、それを支えている制作陣・・・まさに理想的なアニメ化作品でしょう。観た感覚は「【推しの子】」と一緒。

後、思ったのはフリーレンと、旅先で出会う人間の生きる年月の違いによる考え方、解釈の「違い」の絶妙さを観ていると「夏目友人帳」を思い起こさせます、その「違い」が面白いのです。


「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Rhyme Anima +」
「Paradox Live THE ANIMATION」

「ヒプノシスマイク」は楽曲に有名アーティストを参加しているようだし実際にライブをやったり、ユーザーが参加し、投票して勝敗を決めたりと盛り上がりを見せているは知っていましたが「Paradox Live」も後発でありながら同様の売り方で盛り上がっているようです。

僕としてはそこまでハマっている訳ではないのですがアニメ化もプロモーションの一環と思いますがやはりそこに力を入れてくれているので見応えがあってハマってないと言いつつも作画を観たりそれこそ肝である楽曲も「これは売れそうだなぁ」と聴くのも楽しくなってきます。

テイストは「ヒプノシスマイク」はちょっとコメディ寄り、「Paradox Live」はシリアス寄りな印象です。


「オーバーテイク!」
「MFゴースト」

どちらもジャンルは違えど「カーレース」もの、僕はジャンル的に好き嫌いが激しい方ですが最も興味の中では遠い存在(苦笑)

それでも両作品において描かれる肝であるレースシーンはやはり盛り上がります。この手の「カーレース」におけるCGは随分前から描かれていますがリアリティについては「人物」よりも進化、というよりも分かりやすいというか観ていて伝わりやすいと思いました。

その中で「オーバーテイク!」も人物描写や背景描写が細かくてハマりそうな印象。「MFゴースト」についても「頭文字D」の続編的なストーリーで過去に序盤辺りを観ていたので多少の懐かしさを持って観ていますがヒロインである「恋」が自分の事を名前呼びしているのに何故か引っかかっています(笑)

それと両作品に畠中祐さんが出演されていますが「オーバーテイク!」では今どきの高校生キャラで、「MFゴースト」で元々のキャラデザもあるのですが地味な印象の若者キャラの演技分けの面白さを感じております。


「はめつのおうこく」

今クールの作品の中では個人的に一番インパクトのある第1話でした。主人公であるアドニスの目の前で師匠であるクロエが群衆の前で衣服をはぎ取られ額を銃で撃ち抜かれ、更にそのまま蜂の巣にされて惨殺されるという・・・。

年月が経ち囚われていたアドニスが同じく囚われていたドロカによって外に出る事が出来、そこから人々を復讐の為に虐殺していくのだけれど正直「もっとやれ」と思ってしまったほどこの世界観において人類が魔女に対して非道な事をしていたので。(ただアドニスは根っこでやり切れない感情ももっている描写もあり)

そもそも科学文明が発達した人類が魔女の魔法を恐れたため弾圧しているのは理解できるけどその経緯までは序盤までは分からないのでどちらかにも感情移入しにくいかな。


「七つの大罪 黙示録の四騎士」

1話目を観てすぐに「良かった!作画が良いぞ!」それだけが嬉しい作品です(笑)まぁ嘘ですが「七つの大罪」が深夜枠に移った途端に酷くなったのを知るとやはり喜びもひとしお。

でも作画についてはそもそも心配していなくて、全国ネットで放送される作品で枠としては違いますが所謂「日5」(実際は新しいその前の枠)なので作画的には期待しておりました。

だからこそ前作である「七つの大罪」はずっと同じ枠で放送して欲しかったのですがまさか続編である今作品も続編があるとすれば深夜枠に移行しないでしょうね?という懸念だけが残っています。


「カノジョも彼女 Season 2」

前作では個人的には原作の良さである勢いのある展開がちょっと失われているんじゃないかと思ってイマイチハマり切らなかったのですが何故だか知らないのですが(知らないのかよ!というツッコミはご容赦を)僕自身が感じる本作は魅力が出ているなぁと思いました。

調べて観ると1期と違って制作スタッフが変わっているのが分かりましたがもしかしたらそちらの影響を感じているのかも。

しかしながら本作品は二股、三股と平気で行われていて本来なら個人的に笑えない作品のはずなのに各キャラが根底では「アホキャラ」であるためそれ以上に笑えてしまうのが魅力ですね。


「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」

1回目を観てウィキペディアをみたら原作では今のところ23人目の彼女(2023年10月現在)が登場しているようでOPとEDを観ると1クール放送するとして5人目の彼女まで放送されるのかなと。

まず思ったのが作画が良いところでキャラも良く動く、これによりヒロインキャラの可愛さやギャグの面白さが強調されてラブコメ作品でこれだけのクオリティならば原作ファンも納得でしょう。

ハーレム多すぎラブコメが苦手な僕でもこのクオリティで放送される事によって「原作読んでおけば良かった!」と強く思いました。

・・・しかし、多分、まぁ40も半ばのオッサンが観ているのでやはりギャップを感じてしまうのがボケに対するツッコミに関して正直どこが面白いのか分からなかった・・・、真面目な場面をちゃんと描いてくれるだけにこれは残念・・・いや自分がついてこれていないだけです(苦笑)

ボケとツッコミは「間」とシンプルなワードで笑わせてくれるのが好きな古い人間なもので・・・。


「新しい上司はど天然」

前の職場で激しいパワハラに遭い、転職をした会社の上司が天然で優しい上司だった・・・。主人公の桃瀬が出会った上司の白崎は超がつくほどの「天然」でそこもクスリと笑えて微笑ましいのだけれどやはり一番は上司らしくちゃんと部下を気遣えるところかなと思いました。

コメディとして面白いけど「こんな上司が居れば・・・」と思える台詞やエピソードも好きだったりします。

だけど序盤で桃瀬がパワハラを受けた時の回想が出るのは良いんだけど事あるごとに引き合いで出てくるのはほんの少しでも嫌だな・・・。

桃瀬と白崎の微笑ましいやり取りだけで十分なのでこれからは最後までパワハラ上司の登場は無しでお願いします(苦笑)


「め組の大吾 救国のオレンジ」

消防士や警察官、自衛隊員など国民を守ってくださる職業の方々を主人公にした作品は数多くありますがキャラや物語の良さを感じる前にやはりその仕事の大変さが物語を通じて分かるので基本的に好きなジャンルです。

最近では幹部自衛官を描いた「あおざくら防衛大学校物語」なんかがお気に入りですが最近の作品は昔の作品と違ってキャラ重視じゃなく現状の規則などの取材がちゃんとしているので物語の面白さの根底にリアリティも感じる作品が多いのではないでしょうか。

この作品も物語が進む中、キャラの掘り下げが進む中で消防士が使用している機器なんかの解説や訓練の極限までの厳しさが描かれるので参考になるしそれでも現場の厳しさに命懸けで挑むシーンは見応えがあるんですよね。

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