言葉による表現力の未熟さをイラストで、画力の稚拙さを文章で、補完する世界、のお話
48ノ月(ヨハノツキ)です。
2020年に『銀河フェニックス物語』を1000字以上1年間毎日更新しました。
けさも最新回を更新しました。少年編 第一話「転校生は将軍家?!」
銀河フェニックス物語は、文字もさることながら、毎日イラストを掲載しています。
わたしの脳内では、アニメーションのようにキャラクターたちが動いています。少しでもイメージを共有してもらえれば、とおまけで描き始めました。
おまけと言いながら、数が増えてきたので、憧れの「源氏物語絵巻」になぞらえて、「銀河フェニックス物語絵巻」作りました。二之巻やカレンダーもあります。
文章に煮詰まった時に、よくイラストを描いています。
先に字を書け! といくら頭が叫んでも、手は現実逃避したりしています。
*
ペンタブに苦労した話
イラストはWacomのペンタブレットを使って、描いています。
使い始めて一年の初心者です。
初めは思うように線を引くことすらできず、デジタルイラストはやめよう、と何度もあきらめました。
でも、きっと、デジタルは使えたら便利。
ブラインドタッチだって、フリック入力だって最初は辛かったけど、得るものは大きかった。と、折れかけた心を奮い立たせました。
紙に描いてコピックで色を塗ったイラストを写真に撮って取り込んでみたり、試行錯誤を繰り返しながらペンタブに慣れていきました。
その結果、自分で言うのもなんですが、ステイホームの一年でデジ絵が随分上達しました。(あくまで自分比)
2020年 1月1日 初めてアップした見出し画像がこちら
うっ、恥ずかしい
それから半年が経ち、2020年6月 第一話連載時に同じ構図で描き直したモノがこちら。線や色の塗りが明らかに変わりました。
さらに、半年が過ぎて、2020年12月 クリスマスに描いたイラストがこれです
どうでしょうか。ペンタブの使い方、成長したと思いませんか。
ちょっとずつ進歩する過程を、一緒に楽しんでいただけたらと思います。
*
キャラクターの百面相
そして、今となっては、デジ絵なしには、物語の世界が成り立たない状況になりました。
キャラクターの表情は、主に口と眉を変えて作っています。
口と眉の高さを変えるだけで、印象がガラリと変わります。
「ティリー二十面相」というものが投稿してあります。
ティリーの正面の顔だけで22あります。
デジ絵は、左右反転させて向きも変えられます。
この顔のレイターは表情や服が異なるものなど、白黒だけで62ありました。
手描きでは、毎日の更新に間に合わなかったと思います。
動きのある絵の話
この物語はアクションシーンが出てくるのですが、動きのある絵が上手く描けません。そこで利用しているのがトレス素材です。
こちらは本日投稿したイラスト。喧嘩のシーンです。
これは、ART Streetの公式トレス素材を使っています。
元のトレス素材はこの赤い線です。なぞって描きます。
紙にアナログで描いていた時は、資料を見ながら書いていました。
画力を上げるためにもその方がいい、とは思いますが、デジタルでなぞると時短になり助かっているというお話です。
*
色塗りに時間がかかって困る話
イラストはあくまで「おまけ」なのですが、最近、このイラストを描くのに時間がかかるようになりました。
というのも、連載当初はほとんど白黒でした。
それが、どんどんとカラー化が進み、2020年末に投稿した第二十九話はオールカラーです。
24枚のイラスト全部に色を塗ってしまいました。
塗り絵は楽しいのですが、時間がかかります。その分、文字を書く時間が削られてしまうのが難点です。
でも、やっぱり、カラーの方が、読んでいて自分が楽しいんですよね。
*
言葉とイラストが助け合う話
文章を書くのも、イラストを描くのも好きです。
まさに、下手の横好きです。
どちらも他の方の素晴らしい作品と比べると、心が折れそうになります。
そこで、表題のことを考えました。
『銀河フェニックス物語』は、
言葉における表現力の不足をイラストが補い、稚拙なイラストを文章が助け、さらに読み手の想像力によって補完される世界なのだ、と。
ご都合主義ですね。
でも、他者との比較は意味がない、と思えるようになりました。
この世界を少しでもあなたにお伝えできるよう、これからも精進して参ります。どうぞ、温かく見守ってやってください。
ということで、本日投稿の最新回も是非、手に取ってみてください。
ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」