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銀河フェニックス物語

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舞台は宇宙。恋あり、笑いあり、アクションありのハードボイルド小説「銀河フェニックス物語」の連載マガジンです。最新話をすぐ読めます。
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#小説

銀河フェニックス物語 総目次

イラスト付き縦スク小説『銀河フェニックス物語』の内容が一目でわかる目次を作ってみました。…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常(7)

* 「絶対に『銀河一の操縦士』になってね。約束よ」 「当たり前さ、約束する」  フローラと…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常(6)

* * 『あの感覚』への到達は、俺の想像以上に困難だ。 「難しいな」  思わず弱音を吐いた…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常(5)

 レイターが『あの感覚』にこだわる理由はよくわかる。船と一体化して操ることは『銀河一の操…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常 (4)

「あいつはあくまでS1の申し子だ」 「じゃあ誰なのよ」 「俺の師匠」  前に聞いたことがあ…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常 (2)

 シーズン第二戦。  ワークスであるうちもギーラルも『兄弟ウォール』もトップに立てなかっ…

銀河フェニックス物語 <恋愛編>  第七話 彼氏とわたしと非日常 (1)

 推しが卒業した世界。  宇宙船レースの最高峰S1の新たなシーズンが始まった。  『無敗の貴公子』ことエース・ギリアムは、無敗を守ったまま引退してしまった。最終戦では『銀河一の操縦士』のレイターと激戦を繰り広げた。  あれはもはやスポーツではなかった。勝負がついてしまうのが苦しいほどの興奮。あんなすごいレースはもう見られない。  エースロスだ。S1への興味が半減してしまっている。でも、わたしは宇宙船メーカーの営業職だ。レースを利用した販促計画や女性ファンの動向を考えるため

銀河フェニックス物語【少年編】 第十五話 量産型ひまわりの七日間(まとめ読み版)

 絶対は絶対にない。 それでも将軍家は言い続けなくてはならない。 「絶対に勝利せよ!」と…

緑の森の闇の向こうに【創作大賞2024】まとめ読み版

 その時は、単なる事務連絡だと思った。  「三十九度の高熱が出て、自宅で寝込んでる」  い…

緑の森の闇の向こうに 第12話(最終回)【創作大賞2024】

* * 「ただいまぁ」  フェニックス号の居間にレイターの間延びした声が聞こえた。  わた…

緑の森の闇の向こうに 第11話【創作大賞2024】

 とにかく風が強い。レイターは顔をしかめた。  機体をつかむ指が痺れてきた。ちっ、いつも…

緑の森の闇の向こうに 第10話【創作大賞2024】

 レイターは耳がいい。エンジンやローターの回転音で大体の機種はわかる。だが、地上ではサイ…

緑の森の闇の向こうに 第9話【創作大賞2024】

* *  迫撃弾を受けたレイモンダリアホテルの消火活動は一段落していた。ビルからは煙が立…

緑の森の闇の向こうに 第8話【創作大賞2024】

 こんな時にふざけないでほしい。 「そんなことできるわけ……」  断ろうとしたところで、言葉が途切れた。この無理難題はわたしたちを試している。どれほどの覚悟があるのかを。  ダルダさんはレイターを信頼している。だから十億でも用意すると平気で答えた。NRと対峙する、ということは生半可な気持ちでできることじゃないのだ。これは仕事ではない。普通に考えればこのまま本社へ帰ることが正しい選択だ。レイターはわたしたちを思いとどまらせようとしている。ボディーガードとしては当然だ。  厄病神