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【アートにできること】

コロナで開催が危ぶまれる                      昨日は10月開催予定の逗子アートフェスのオンラインミィーティングでした。ZOOMに30人近く集まって、最初はモニター越しに不安な空気が伝わって来ます。本当にできるのか?家を出れなくて市民共同で作品作れるのか?創りはじめて良いのかいけないのか、、、?そもそも開催できるのか?

不安は当然あります。
アートフェスどころじゃない?

その不安を希望に変えるのがアートの力なんじゃない?
自粛だからって作品を作れないのだろうか?やりたい事、やるべき事を伝えたい事を今アーティストが表現するべきではないか、アートフェスがあろうとなかろうとアーティストは表現をするものでしょ!

こんな時だからこそ、繋がりや共感できる方法だってあるはず。そう思っていると、、オランダから参加してる「逗子アートフェス2018」のメインビジュアルを担当したGoroさんがその場でZOOMの画面に映し出される参加者の似顔を書き始めた。

名称未設定のアートワーク 2


オンライン作品がその場で作られはじめる!そういうことだよね!アーティストってやりたくなったらやっちゃうんだよ。そういう勢いこそ今必要!早速それをZOOMの背景画像にしてみたり。

今、あるのは時間。不安な時間を、みんなで創造的な時間に変えたら良い。オンラインで作品をつくることが希望だったりつながりになるようなコンセプトの作品を考えよう。
最後はみんなに希望とワクワクが戻ってきました。

2度目のピンチ                            2017年の「逗子アートフェスティバル」をプロデュースさせていただいた時、逗子市の呼びかけで集まったアートフェス実行委員会は、いわゆる行政が主体となるお堅いというか、、一言で言えばワクワクしない市民の有志によって結成されていました。特別アートが好きなわけではなく、それこそ他の地域のアートフェスに積極的に参加しているメンバーは少なく、私が入る以前の企画は、<YouTubeで逗子の魅力をアピールする動画コンテスト>や<地元のアマチュアバンドのライブ>逗子である必然性や明確なビジョンや目的、思想もない状態でした。プロデュースする上で、予算と企画について全権委ねてもらえないとできないというお引き受けできないという条件で引き受けました。当時、逗子の町で聞いたアートフェスのイメージは「あんなのやるくらいならB級グルメやったほうがいい」とか、逗子で若者のカルチャーを牽引しているゴールデンウイークに1万5千人集客する「逗子海岸映画祭」を主催する源さんも、付かず離れず、企画に関しては特に関心もない様子でした。そこで、コンセプト、アーティストの招聘から広報企画、制作の補助までほぼ全域にわたり担当し、現代アート・ストリートアート・市民参加作品の3つのレイヤーに分けて開催し、やっと市民主体のアートフェスの下地を作りました。

 それを基礎とし、新しい人脈のネット枠も生まれ、市民が主体となるアートフェスへの第一歩となる2018年、逗子市は財政悪化でアートフェスの補助金が0円になります。このことは、日本の各地域で起こり始めることで、少子高齢化によって日本の各地域の財政は逼迫し、最初にカットされるのが文化予算であることは間違いなく、私もお仕事としてお引き受けできないので中止かと思いきや、市民から自腹でも開催したいという意見があり、運営資金を200万円をクラウドファンディングで集め市民参加というよりは市民が自主的に行うアートフェスへと成長しました。

そして、迎えた2019年は、私自身もクラウドファンディングの重圧や経済的にも疲弊し、客観的にその流れを見守っていたのですが、そこから新しい動きやつながりも生まれ、さらに市民の自主的な運営も強化されていきました。

迎えた2020年、トリエンナーレということもあり文化庁からの予算も付き、これからという時にコロナウィルスの影響で全く先が見えない状況になりました。

地域のアートフェスは「おくりびと」だと言ったアーティストがいます。地方創生で年間1000億円の地域活性予算のほとんどが成果を生むことができず、地方の消滅はコロナによってさらに加速していく中で、地域に補助金を出すこと自体棺桶に札束をまくような行為になっていると感じます。

逗子という町の目指すところは、自立した市民が行政との協働で生み出す持続可能な町です。つまり、市民自ら町をデザインすること。       「ピンチをチャンスに」少子高齢化率が県下で2位の逗子が財政赤字でアートフェス中止の危機から再生して、コロナ危機をどう乗り切るか?

逗子アートフェスのフェイスブックページです。 
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