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【世界はどこへ向かうのか?②】

子供たちという、身近な未来妄想の要素の対極にある未来の要素(①参照  https://note.com/48art/n/n42f14c8bf5ba )として、
例えばイーロン・マスクとザッカーバーグが何を考えているかを妄想の要素にしてみましょう。ここからが妄想です。世界的な富と巨大なインフラ、プラットフォームを手に入れた彼らの共通点は現世に嫌気が差しているのではないか?ということです。とにかく、横槍がいろんなところから入るし、勝手にライバル視する奴らが鎬を削ってくる。

「早いとここのクソみたいな世界からおさらばしたい、、、」だからといって人類の歴史を繰り返す様な破壊行為で制圧する様な野暮なことはしないでしょう。では、どうやってこのクソみたいな世界からおさらばするか?その答えは<創造主として別の社会を作る>ではないか、、、

世界創造には3つのフィールドがあると思っています。
1つ目は地球外です。人類がまだ踏み込んだことがない火星です。イーロン・マスクはテスラを走らせCO2の削減や太陽光パネルの生産で再生可能エネルギーの普及に努めています。その最終目的地は火星です。
現在、火星への旅は片道切符になっています。その大きな理由の一つが火星から脱出するためのロケット燃料が火星では確保できないからです。カリフォルニア大学バークレー校で工学を専攻するアンソニー・アベルとアーロン・バーリナーは火星でのエネルギーについて、太陽光発電による電力生産は、火星での有人探査をサポートできると主張しています。原子力も選択肢の一つですが、火星の赤道近くでは太陽光で十分賄えるといいます。 (https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fspas.2022.868519/full#h11
同時に貯蔵容量つまりバッテリーが重要となります。つまり、イーロン・マスクの太陽光発電とテスラのバッテリーは化石燃料のない火星のエネルギー問題を解消し0スタートの社会の創造主になるために重要な要素なのです。
ここまでが、地球外での可能性です。

そして、インターネット。

流行りの言葉で言えばWEB3と言いたいところですが、ザッカーバーグの描く未来はおそらく自立分散型ではないでしょう。FacebookやGoogle、Amazon Web Servicesがプラットフォームになっている以上、非中央集権的なインターネットではなく、単純にオンラインとオフラインでいうオンラインの社会です。今、私たちの生活は紛れもなくオンラインに吸収されています。実際の店舗はAmazonに吸収され、手紙や電話といったコミュニケーションはLINEやFacebookに吸収され、TVはYouTubeに代わり、日常生活はメタバースに吸収され、身体はアバターに吸収されます。物理社会は全て情報化されデータとして存在する世界です。ここはまさにザッカーバーグが移行しようとしているMETAの世界です。市場全体のメタバースに対する期待とは裏腹にMETAへの社名変更後、株価は急落し広告主の予算縮小を背景に史上初の四半期での売上高の減収となっています。
 米議会公聴会では不適切な投稿を放置してきた、投稿に触発された過激主義者らが事件を起こした、選挙における不正行為や新型コロナウイルスのワクチンに関する誤った情報など米国人の93%がインターネット上の誤情報の広がりについて、「非常に懸念している」と答え、CNNの世論調査によれば米国の成人4人3人がFacebookが社会を悪化させていると答えています。
https://www.axion.zone/facebook-is-bad-for-american-society/

FacebookがMETAに社名変更した事で、メタバースが急に注目され、オンラインゲームもやったことがない投資家が慌てはじめ、一気に株価が暴落するという騒ぎになっていますが、いずれにしても、METAが実現しなくともオンラインゲームプラットフォーム”Roblox”は米雨国の16歳未満の子供たちの半数以上がプレーしていおり、10代はその生活を多くの時間をオンラインで暮らし、近い将来オンライン、オフラインの境界が曖昧になりザッカーバーグの言う「身体化されたインターネット(embodied internet)」に近づいていくのは間違い無いでしょう。

イーロン・マスクにしても、ザッカーバーグにしてもある意味で現実逃避としての火星やメタバースを目指している様に思えますが、個人的には否定はしていません。まずは、止観して大曲をみましょう。

最後に行き着くのが精神の世界です。

超能力的な魔術の様な世界です。
超能力事務所で働いていたときに数々の奇跡的な体験を垣間見たのですが、実は超能力と思われたいたことの多くがテクノロジーを介して実現しています。昨日友人が何を食べたか知っている(インスタやフェイスブック)。電話機で電車に乗る(モバイルSuica)、さらにはドラえもんのどこでもドア(メタバース)まで実現しています。30年前には想いもよらない超能力のような現実が生まれています。
マクルーハンが予言したした様に人間は身体拡張を続けてきました。目が拡張して本になり、足が拡張して車輪になりました。中枢神経が電気回路に拡張し、ザッカーバーグのいう「身体化されたインターネット」になり、その次には精神の拡張がインターネットを介して生まれ始めるでしょう。今までできなかった事ができると、人間にとっては、それが当たり前になってしまうもので10年前の非現実が現実になっている。人間の欲求は身体性と同様に精神性に向かうと思うのでテクノロジーと精神の拡張に行き着くのは間違いないでしょうね。自分にとっても超能力は心のテクノロジーだと感じていたので、いつか心をテクノロジーの側から見えれる様な日が来ると思っています。


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