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【レポート】哲学カフェ@優洛庵

1月29日(土)に、京都のゲストハウス「優洛庵」にて哲学カフェを開催しました。今回ご縁をいただき、大阪電気通信大学 ゲーム&メディア学科のヴィジュアルデザイン研究室、通称「kurarab.(クララボ)」の展示を題材にして対話を行うこととなりました。

会期は過ぎていますが、展示作品はkurarab.のTwitterでも紹介されているのでご覧ください。

先週は京都も大雪に見舞われちょっと心配だったのですが、当日は雪も降らず、無事に開催することができました。

今回は参加者の皆さんに作品をみて思い浮かんだ疑問や問いを出してもらって対話のテーマを決めていきました。出てきたテーマは「色の持つ役割」と「オリジナルとは何か?」。どちらも、過去の作品や事物がもたらすイメージや先入観と現在との関連が関心の的になっていたので、「オリジナル」を軸にして話を進めていきました。

「オリジナル」というと何らかの独創性があるイメージだが、展示されている作品にどこか既視感を覚えたという参加者からの意見を皮切りに、オリジナルについて考えていきました。英語の「original」を考えると、例えばコーラやドーナツ、フライドチキンなどでは、一番ベーシックな味が「オリジナル」と名付けられていることもあります。これはどちらかというと「起源(origin)」や「作者性」が前面に出ているのでは、という指摘がありました。一方で、日本でよく使われる「独創的」という意味でのオリジナルでいうと、そこに全く新しい要素があるというよりは、過去のパターンや文脈との比較によって「オリジナル」が形作られる場合も多いのではと思います。

このような日本語と英語の微妙なニュアンスの違いも話題に出つつ、西洋の宗教画、京都限定の看板の色、年齢による化粧の変化、TikTokなどのsns文化…などなど、いろいろな角度からじっくりと考える時間となりました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

kuralab.の倉地先生には作品の紹介のみならず、美味しいお茶とお菓子もご提供いただきありがとうございました!余談ですが、倉地さんがパッケージデザインに関わられた「田中屋せんべい総本家」のせんべい、めっちゃ美味しかったです。煎餅とキャラメルやホワイトチョコとの組み合わせが絶妙で、「これがオリジナルでは!?」と参加者の皆さんにも好評でした(笑)

(おわり)

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