【レポート】ANTEROOM TABLE「シンボル」
今年最初のANTEROOM TABLE。開催中の展示「問題のシンボライズ展」にちなみ、テーマは「シンボル」としました。
身の回りにたくさんあるようで、改めて考えるとどこか掴みどころのないような気がするシンボル。当日は様々なシンボルの例を挙げながら、その存在について考えていきました。
シンボルは性的な表現や暴力表現など、直接表現しづらいものを示す際にも使われるのでは?
例えば仏教の教えを知らない人にはお寺に配置されている物がシンボルだとわからない。シンボルは、その内容を共有できる人たちの共同体を前提とするのでは。
一方で、シンボルは抽象的な内容を具体的なモノに落とし込むことで、共同体の外側にも働きかける機能を持っているのではないか。
シンボルには情報や歴史が圧縮されているのではないか。
アルファベットなどと違い、漢字はその形で意味を表している場合があるが(「山」など)、言語がシンボルであるとはどういうことだろうか?
シンボルと単なる記号の違いは何だろうか?シンボルは国や時代など、大きな概念を表す場合に使うような気がする。
シンボルを反復して見ることで、その内容を内面化してしまうのではないか。メディアが果たす役割も大きいのでは。
…などなど、今回も様々な角度から考える刺激的な時間となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
次回のANTEROOM TABLEは2月12日開催です。この期間は展示が休みのため、山本が個人的に興味のある最近の流行語を取り上げてみたいと思います。次回のテーマはなんと「知らんけど」!かなり面白い対話になること間違いなし。知らんけど。
(おわり)
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