夏こそ栗駒 【栗駒山 1泊2日の登山プラン】
いつしか「神の絨毯」と称されるようになった栗駒山(須川岳)の紅葉。秋は大渋滞となるそうですが、そんな渋滞を避けての「夏こそ栗駒」!
温泉、豊かな植生(夏の高山植物)、バリエーションある景色……陳腐な表現になってしまいますが、ひとつの山で多くを堪能できる、お得感ある山なんです。
Day-1
JR 一ノ関・西口(東口と迷いますが、西口!)のバス停(9番のりば)から、9時発の「須川温泉線」で須川温泉まで約90分。
※期間運行かつ1日2便なので、最新の情報は岩手県交通のホームページでご確認ください
到着早々、須川高原温泉の日帰り入浴でひとっ風呂。ここで迷わず、【須川温泉入浴共通券】を買いましょう。下山後には栗駒山荘で汗を流せます。
温泉を堪能したら、次は登山前の腹ごしらえ。食堂は 11:30 から。余計な能書きのないシンプルなかつ丼が、あなどれない美味さ! オススメ!
一息いれたら、ビジターセンターで最新情報を確認して出発です!
ゼッタ沢や三途の川など所々渡渉もあり、雨天時やその直後は川が増水している可能性があります。またぬかるみも多いので、慣れない方には防水のミドルカットシューズをオススメします。
初日は、苔花台(たいかだい)、笊森(ざるもり)コース分岐と通って、「笊森避難小屋」で一泊します。時間に余裕があるはずなので、ゆげ山界隈を周遊するのも良さそうです。
【注】須川コースは、火山ガスの影響で通行止めとなっています。苔花台の分岐にご注意ください!
トイレもあり、とても快適な小屋です。あくまで避難小屋なので、宿泊を前提にご紹介するのも気がひけるのですが、ここからの朝焼けがまた素晴らしく……(念のため、トイレットペーパーは持参ください)
Day-2
夏なので、涼しい内に距離を稼ぐとしましょう。2日目は、笊森コース分岐まで戻り、栗駒山、天狗平、展望岩頭、秣岳(まぐさだけ)と進み、秣岳登山口にくだります。コースタイムは4〜5時間といったところなので、朝の5時頃に避難小屋を出発すれば、昼前には下山できるかと思います。
高山帯からブナ林へと多様な景色を堪能しながら秣岳登山口にくだったら、1時間ほど舗装路を歩き栗駒山荘を目指します(夏は日傘があると便利)。須川湖畔にトイレあり、そこからイワカガミ湿原経由で歩きたいところですが橋が壊れているようです。時間と体力に余裕があれば野鳥の森経由も良さそうです(+1.5〜2h)。
ここで再び【須川温泉入浴共通券】の出番です! 栗駒山荘の露天風呂からは、眼下にイワカガミ湿原を眺めることができます。そのまま栗駒山荘で食事するもよし、須川高原温泉の食堂まで戻って1日目とは違うメニューを堪能するもよし。
さて、これで 16:35 発のバスに乗れば、一泊二日の山行はあっけなく終わってしまうわけですが……せっかくなら、もう一泊しませんか?
例えば、須川野営場でのキャンプはいかがでしょう? ビジターセンターで受付を済ませれば、すぐ目の前が野営場ですよ。
いろんな雰囲気のサイトが蟻の巣状につながっているので、プライベート感もあり最高なのです。
ま、キャンプは道具も必要なので、宿に泊まってゆっくりするも良しですね。
須川高原温泉
栗駒山荘
私の Day-3
というわけで須川野営場にて一泊した私は、朝の散歩と称して栗駒仙人水を汲みに行き……
11:10 発のバスで、一ノ関駅を目指します。
ちなみに、「一関」と「一ノ関」の表記が混在していますが、なぜか駅だけが「一ノ関」なんだそうです。
Noノ No駅
ノなしでは えきてゆけない
おまけ:植物たち
※詳しくないので図鑑などをみて同定しました。名称が間違っている可能性があります、お気づきの点ありましたらコメントにて教えてください。