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【かえるのうた】父は母を愛していたのか?そして、母は・・・?

母が引っ越してきて、3週間ほど経ちました。引越の荷物がだんだん片付いてきて、ようやく父の場所が決まりました。

父は他界しています。仏壇、ではありませんが、仏具たちを設置しました。母はほっとしたようでした。

父と母は非常に仲が悪く、子ども心にとても悲しかった記憶があります。

ふたりの仲の良さについては、ふたりの問題であり、他者のことをどうこうすることはできませんが、両親が仲良しでいて欲しいというのは、万国共通の子どものねがいのような気がするのは私だけでしょうか。

子どものころは、結婚はお互い好きだからするものだと思っていました。けれども、ふたりは、どうして結婚したのだろうと思えるくらいいつも喧嘩していました。

両親は、お見合いで結婚しました。お見合いについては、諸事情により好きでなくても結婚する場合があるのだと今ではわかります。特に、昔はそうかもしれません。お見合いと言うよりイエ同士の事情で有無を言わさず結婚ということもあったでしょう。それから、お見合いでも、その後、両想いになることはあるかもしれません。


ずっと行っていなかった実家に久しぶりに行ったとき、父から母へのラブレターや、父だけ楽しそうにしている新婚旅行のアルバムが発見されたことがありました。

そこで私は、ふたりが離婚しなかったのは、文句を言いつつも父が母のことを好きだったからかもしれないと思うようになりました(それまでは、世間体の為に離婚しなかったのだと思っていました)。

気に入らなければ、簡単に実力行使しそうな父でした。その父が、離婚をしなかったということは・・・あのいさかいは、ひょっとすると父の永遠の片想いから来るものだったのかもしれない、と思い納得しました。思い通りにならなくても、一緒に居られるだけで良かったのかもしれません(一緒に居るだけでなく、思いっきり文句を言い暴行も加えていましたが)。

これはこれでかなしいですが、ちょっと、ほっとしました。片方だけでも好きだったのかもしれないと思えて、私の中の小さな子どもは2%くらい安堵しました。できれば、両想いがいいです。世界平和は家庭の平和からです。

そして、本当に好きなら、暴言や暴行はしないでほしいです。

けれども、最近、母と暮らすようになり、もしかして、母も父を深い部分で愛していたのではないかと思うようになりました。

母に父のことを好きなのか尋ねると、相変わらず「大嫌い」と返ってきます。しかし、大嫌いなわりにはずいぶん優しいのです。

かつての住まいでは、母は毎日父の供養をしていました。もしかしたら、父に対してというよりはイエの守り人として、イエの仕事をする感覚に近かったのかもしれません。好きでもない人に対してこんなことをできる母は、神様仏様だと思います。

それから母は、引っ越してくるときに、父の仏具はもちろん、作品も持ってきたのです。父は陶芸や細工物に趣味で取り組んでいました。好きでもない人の作品を、引越し先に連れて来るものでしょうか?母が言うには「作品たちが可哀想だったから」だそうですが・・・(実家は取り壊されることになっていました)。
母は、作者は関係なく、作品そのものが好きなタイプなのかもしれません。私は、ファンになるなら作品だけでなく作者も含めてファンになるほうですが、作品が好きなら作者はどんな人でも構わないという人もいるに違いないのです。

それにしても、あんなに長期間DVを受けておきながら、その人の作品を身近に置いておいてフラッシュバックとかしないのかしらと思ったりもします。

他にも、母が父のことを実は好きかもしれない、あるいは好きではなくても神仏レベルで愛していたのかもしれないという証拠を最近手に入れています。そして、それらを完全に私にとって都合よく解釈しています。これは、過去を癒し、自分の人生を肯定し、より良いものにするために必要なことだと思っています。

私とも話が噛み合わなくて(これは、ボケたからだとは思えません。昔からなので・・・)、これなら父ともうまくいかなかったのは納得、と思える母ですが、実はとても凄い人なのかもしれないと思えてきました。父が母のどんなところを好きだったのか、母と暮らすうちにわかってくるかもしれません。

書き辛いことでしたが、書かせていただきました。書けて良かったです。ありがとうございます。まだ書き足りない部分もありますが、ゆっくり言葉にしていきます。

そして、みんフォト!

今回は、おりんを描きました。とても良い音がします。母が弟と一緒に音の良いのを選んだそうです。本当はめったに鳴らさないもののようですが、音が好きなのでついつい鳴らしてしまいます。

最初の音も好きですが

ぅわん
  ぅわん
    ぅわん
      ぅわん
        ぅわん・・・

とだんだん小さくなっていくのを聞こえなくなるまでじっと聴いているのが好きです。

ブラシは基本セットの「汎用」から「ハード円不透明」を選びました。汎用ブラシ、面白いです。消しゴムも面白いですが・・・。

おりんの表面は特殊加工がしてあり、凹凸ができていてとても美しいです。写実的には描けませんでしたが、ちょっぴり似せて描いてみました。

色はCUD推奨配色セットからいくつか選びました。

ありがとうございます。それでは、また。

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