【卵巣のう腫になった話〜後編〜】Weekly Note #11
〜発見から手術まで〜
こんにちは、UIデザイナーの菅野です!
前回の記事では、発見から入院までのお話を書かせていただきました!
今回は入院から手術・退院までを、レポートのような形で書きました。
これから入院・手術控えていて不安な方へ、お届けできればと思います!
目次
1.1日目:入院当日
2.2日目:手術日
3.3日目:リハビリ開始!
4.4日目:空気との戦い
5.5日目:寂しさのピーク
6.6日目:退院検査
7.7日目:退院日
8.入院期間にあると便利なもの
9.最後に
1日目:入院当日
時刻は9時半、病院到着。入院手続きを済ませ、いざ入院!
母と部屋に入ろうとすると受付で止められてしまいました・・・
コロナの影響で面会は全てNG。家族ですらも部屋に入ることはできませんでしたTT
午前中は、手術・点滴・施設などの説明を受けたあと、身長・体重・採血があり、寝る前に検温と血圧測定がりました(入院中は起床後・就寝前は必ず行う)。
翌日の手術までにお腹の中のものを綺麗にしておかないといけないので、昼食後に微炭酸の栄養ドリンクみたいな下剤を飲みます。
(これが結構キツイ)
そして、本当に良く効く!寝るまで十数回トイレに駆け込みました…笑
でも、お腹の物をふやかす効果がある薬なので、無理やり出す便秘薬のようなお腹の痛みはなかったので、ありがたかったです!
そして今振り返るとこれが一番苦しかった・・・
そう、ヘソ掃除。
手術の時ヘソの上を切るので清潔にすべく、綿棒の強化版みたいなやつでめっちゃ掃除しました。ほんとに1番痛かった。笑
ヘソって臓器に近い分いじると苦しいですよね・・!
苦しすぎて冷や汗かきました。笑
病食は、21時まで制限無かったので普通の定食。
薄いと言われがちだけど、思ったほど薄くなくて普通に美味しかった!量もちょうどいい。夜は杏仁豆腐がデザートで出たので嬉しかったです。
前日は食事以外特に制限は無いので、地下の売店にお菓子を買いに行ったり、普通にシャワーも浴びることができました〜!
2日目:手術日
朝7時起床。目覚めと同時に浣腸をいっぱつ!
もう出し切ってるよ!って感じなのですが、念には念をということで全て出し切ります。笑
腹のものが無くなったので、当たり前にお腹が空く…
インスタを見てもTwitterを見ても飯テロに溢れていて、2日目にして既にしんどいです。
いよいよ手術。
手術前に手術着に着替え、採血と点滴を同時に行います。
手術室まで点滴を持ちながら移動し、手術台に横に。緊張がピークで心電図がうるさく手術室に響く中、気がついたら意識は無くなっていました。笑
術後に部屋に移動してからすぐ、お父さんが来てくれて少し話をした気がするのですが、ちゃんと目が覚めていなくてあんまり記憶が無いです。
人工呼吸器付けていたので、乾燥してプロレスラーみたいな声になってたことにビビりました。
ハッキリと目が覚めるまで6時間。
術後は、結構身体が痛い!
アバラと肩に筋肉痛のような痛みがあり、笑うと手術した傷に響きます。
横にあるテーブルのスマホを取るのも一苦労。さっきまであった食欲は、もはや無くなっていました。
2時間くらい経つと痛いのに慣れてきて、ベッドから身を乗り出すことも可能に!でも体内の空気が動くのが苦しいので、なるべく仰向けでNetflix見ながら安静にして乗り切りました。
この日は何も食べれません!
3日目:リハビリ開始!
12時。昼食から食事スタートです!
まだ歩けないので、食事は部屋に持ってきてもらって食べました。
3分粥。
徐々に体を慣らしていきます。
少し力を入れただけで傷が痛むので痛み止めを打ってもらいました。
手術の際に入れた空気が、体をあげると上に来て苦しい・・!
体温と血圧測ってから採血があります。
午前中にはリハビリで歩き、尿道カテーテルをとりました!
全然歩けるけど、一番大きな左下の傷口がズキズキ痛む。めちゃくちゃおばあちゃん歩きでリハビリしました。
食事は昼夜おかゆ。
昼は食べれたけど夜は飽きてしまった…
早く普通のご飯が食べたい。
4日目:空気との戦い
夜通しメイドインアビス見たので朝ごはんが眠い。
(メイドインアビスハマり、退院後早速劇場版を見にいきました!笑)
さて、この日の朝食は全粥。
お腹のガスが抜けてないのもあり、苦しくて残してしまいましたw
傷口はだいぶ楽になりましたが、体内のガスに圧迫されるのが苦しくて歩くのがしんどかったです。
歩かないと空気は抜けないが、歩くと傷口めっちゃ痛い。つらいループ…
看護師さんには「たくさんオナラしてくださいね!」と言われます。笑
あと、手術日からお風呂入れてなくて臭いし、かゆいのがストレスですw
昼食はお蕎麦!
お粥連続だったので、ここでの蕎麦は嬉しすぎました。
15時、手術日から繋いでいた点滴を外します。
嬉しくてピース✌️
2時間後にやっと点滴外れてシャワーを浴びれました!
2日入れなかったのでスッキリ。お腹のテープもとってもらいました!
まだガスは抜けきってなくてぽっこりしてるけど、だいぶ楽になったなぁ。
夕食は、同じ部屋の方が声掛けてくれて一緒にご飯を食べました!
久しぶりにちゃんと人と話した気がして嬉しかったw
同じ病室なので、手術の日のこと色々と話してくださったのですが
枕欲しいとか、眠いって叫んでたらしい(記憶にほぼない)ので驚きですw
5日目:寂しさのピーク
Dr.STONE面白すぎてまた寝不足・・・(これもハマった)
Netflixの怖いとこ、本当に秒で時間がすぎる!!
ワンピースとか見れば秒で入院生活終わると思います。笑
朝食のパン!
パン好きなので嬉しかった〜〜!
この日からお粥解除で、美味しいご飯が食べられる幸せよ…ありがたい!!
この日はとってもいい天気で、早く外に出たい欲が!
身体も前日までは結構微熱出てたけど(よくあるらしいです)、結構安定したし沢山寝たので、だいぶ回復しました。
と言いつつ油断してクシャミしたら腹裂けたかと思った。
ほんとに焦った。
この日のお昼!
この日の夕飯!
美味しかったなぁ!
ゆっくりする時間が長すぎて、色んなこと考えましたが1番は早くみんなに会いたい、と思っていました。寂しくならない体質だと思っていたので、自分にびっくりw
普段は連絡を頻繁に取らない友人からも連絡来た時は、事前に入院の話をしてなかったのですごく嬉しかったです。
入院した時にメッセージくれた人は一生忘れないと思う…
ちゃんと会って色々話したいと思いました。
入院って、色々考えるいいきっかけだと思いました!
入院でなくても、ゆっくりと休んで色々考える時間は大事だな、と・・!
忙しい時には出てこない発見や、ひらめきがあったりするのです。
6日目:退院検査
この日の朝食は食パン!トースターで焼いて食べました。
そして、ついに退院検査を受けました!
異常なしだったので、翌日には退院出来るとのこと(入院期間は大事をとって1日大目に見ています)身体も、随分楽になっている・・!
傷口の違和感はまだあるけど、歩くのも通常スピードに戻った!
同じ病室のおばちゃんには「若いから回復早いよね〜」と言われました。
確かに、患者さんの年齢が上がるにつれ入院期間が延期になってる方や、点滴がはずれない方が多かったように感じました。
「若いっていいね」という言葉の重みを感じました。笑
この日のお昼!
夕飯!お話に夢中になって撮ることを忘れる・・・
同室のおばちゃんと、マダムと夕食後も1時間くらいお話出来て楽しかった!
銀座の話、病気の話…テレビ見ながら談笑。
最初来た時はこんなにお話出来ると思ってなかったので、すごく嬉しかったです。またみんな元気になってどこかで会えるといいなぁ。
7日目:退院日
朝食!最後のご飯。
病院のご飯は美味しくないと言いますが、とっても美味しくて、飽きないよう工夫されていてありがたかったです。
ありがとうございました!
10時には退院手続きを終えて、見事退院!
まだ左のお腹は痛むので、迎えにきてくれたお父さんとゆっくり帰りました。
8.入院期間にあると便利なもの
さて、この一週間の入院で「あってよかった!」と感じた物を紹介します!
1.ふりかけ
2.暇を潰せるもの
3.ウェットティッシュ
4.香水
5.キーボード
1.ふりかけ
おかゆが続くので、味を変えられるものがあるといい!
さらに白米は無理という方にもオススメ。一緒に入院してたマダムにも褒められましたw
さらに、お菓子とか禁止かなと思って持って行かなかったけれど、個体でなければ大丈夫だったので、ゼリーやヨーグルトがあってもいいかも!(※許可は必要です!)
2.暇を潰せるもの
個人的には、Netflixで映画を見るのがオススメ!
手術後はあんまり動けない+力を入れにくいので、スマホで簡単に見られるのがいいです。コンセントも遠いので、充電器があると楽かもしれません。
3.ウェットティッシュ
お風呂に入れない期間や、食事前に簡単に手が拭けるのであると便利!
4.香水
お風呂に入れない期間はストレスが溜まります・・!
でも、好きな匂いをつけてみると結構ストレスやわらぐのです。
安心できてアロマ的な効果があると思います!
5.キーボード
私は入院しながら記事を書いたのですが、スマホで文字を起こすのは時間がかかるので、Bluetoothでつなぐことができるキーボードがあると便利です!
9.最後に
今回、卵巣のう腫という病気になって、健康診断を受けることの大切さが身に染みました。
今まで病気知らずだったし、22歳って病気する歳じゃないと思っていました。そう思っていたので、手術の必要な病気にかかっていたことはとてもショックで、怖くて泣きました。でも、症状が出てから緊急手術になるよりはよっぽどよかったと思っています。
気持ちの整理や仕事、周りの人が準備できる期間があるからです。
急に倒れてバタバタするより、周りに迷惑がかからない。そして、大きな病気だった場合は、自分の命を守ることができます。
自分の身体は自分じゃないと守ることができない。
今回思いましたが、健康診断で安心してはいけない。わたしの病気のように、簡単な健康診断では見つけることのできない病気もあるからです。
どこかおかしいと感じたら、ささいなことでも検査を受けて欲しいです。
そして、今回私がなった「卵巣のう腫」という病気。
病気になってから調べましたが、割と若い女性に多い病気なんです。
事前に見つける方法としては、お腹の張りや生理不順といった症状があるそうですが、生理不順なんて若い女性はあるあるだし、正直気づかないです。笑
卵巣膿腫が大きくなった際に起こる「破裂」や「茎捻転」という症状が起こってから緊急入院になり、手術後やっと気がつく、というケースを多く聞きます。
なぜ、事前に防げないのか?
それは、卵巣は「沈黙の臓器」だからです。
症状が出るまでは、痛みを感じない。
「破裂」や「茎捻転」を起こして苦しみ、不安なまま手術を受けるなんて怖くて仕方ないですよね。若い女性に多いこの病気こそ、普段会社で行うような健康診断で、超音波検査を当たり前にし、発見できるようにするべきだと思います。
少しでも多くの人が、自分の身体を理解して、健康診断を受けてもらえたら嬉しいです。
ちなみに、手術してから2週間経ってほぼ痛みはなくなりました〜!
腹を切っているのに2週間で治るんですね・・!この時代に生まれてよかったと心から思っています。笑
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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