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ホビロン(ベトナムのゆで卵)はやっぱり無理だった

ゆで卵をもらう

私の勤務先には数年前からベトナム人技能実習生(女性)が配属されている。私は何度も業務出張でベトナムに行っているうちにすっかりベトナムのことが好きになっていて、個人で観光旅行にも行くようになっている。美味しいベトナム料理、美味しいビール、人懐っこいベトナム人、それら全てが私にはたまらないのだ。

だから日本で仕事を頑張っている彼女たちと『ベトナム料理美味しい!フォー最高!ドリアン美味ぇー!ビール安い!ベトナム最高!』と話をすることが多い。

やはり母国を褒められると嬉しいのか、『キクさん(私のこと)、ゆでたまごたべる?』とその彼女たちが買ってきてくれた。どこで手に入れたのか分からないが、1個200円もするそうだ。ゆで卵といっても知る人ぞ知るベトナムのソウルフード、アヒルの孵化直前の卵を茹でた有精卵なのだ。もちろん見た目も強烈にグロテスクだ。

そしてこのゆで卵こそ、実習生の彼女たちがベトナム好きを連発する私に食べてもらいたいベトナム料理の1つであったようだ。これを食べてからベトナム好きを連発しろといったとこだろうか。まるで日本人が親日外国人に納豆を食べさせるみたいだ。

その名もホビロン

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この写真は自宅で茹でて殻をむいたもの。興味津々で見てた家族は既にドン引きしている。彼女たちからは『15ふん、ゆでてね。』と言われていたので教えの通り15分茹でた。もちろん半熟で食べる勇気もなかった。

血の味がするゆで卵

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ベトナムへ行った時に買ってきた塩胡椒ライムを多めにかけ食べてみると案外美味しい。アヒルの卵だからか鶏卵より味も濃いのだ。『大丈夫、やっぱり俺、ベトナムが性に合ってるわ。』と思ったがそれは卵黄の部分のこと。核心部を食べるとニュルッと生々しい味と(早い話が血の味)鶏の首の部分のようなものがズリュッと出てきた。ここで降参、食べ残してしまった。

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お礼とお詫びはベトナム人に大人気のみりん揚げにしておいた。いやー参った参った。

バロット、チュヴィロン、ホヴィロンとも言うらしい。

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