オンライン観戦チケット発売の背景について考える

はい、5日目になります。

今日もあいにく野球ネタになってしまいます。

明日6/19がプロ野球ファンにとっては待ちに待ったプロ野球開幕です。

ですが今年は現地に足を運んで応援したりお酒飲んだりすることが今の時点ではできません。

試合はやるけど入場料収入が減ってしまうプロ野球球団にとってはそれはそれは大打撃です。

プロ野球球団の収益構造ですが、ざっくりと入場者による収入、スポンサーなどの広告収入、テレビなどよ放映権収入に分けられていると考えて大方相違ないですね。

今年は来場者がいない中の開幕ということで、来場者による収入と広告収入は減少となりそうです。

まず入場者による収入ですが、仮に1試合3万人の平均入場料が4000円だとするとチケット収入だけで1億2000万円、さらにその人たちが球場でビール飲んだりご飯食べたりする飲食の収入も3万人が1人1500円ほど使うと考えると4500万円、その他グッズ販売も合わせると1試合開催するだけで入場者による経済効果がざっくり2億円ほどあるのではないかと推定できます。

そこに試合ごとのメインスポンサーでや、入場者へのパンフレット配布、球場内外へのブース設置、イニング間やヒット時のスクリーン広告など、来場者に向けたあらゆる広告収入も減ってしまうことが予想されます。

こちらは相場観が私にはわかりませんが、野球団にとってはかなりの痛手になっているのではないでしょうか、、、

このまま無観客でシーズンが進むとなると、各チーム主催試合が70試合ほどありますので、年間150-200億円ほどの収入減になるのではないでしょうか、

無観客によって球場スタッフなどにかかる工数は削減されるとは思いますが、球場使用料など試合を開催するには費用がかかります。

ですので、この状態での開幕は、我々ファンや日本のためにプロ野球球団が身銭を切って頑張っているからこそ実現できたと言えますね。

さて、元々半数近くのプロ野球球団が2019年球団単独での黒字化ができていない状況で、各球団様々新しいチャレンジをしています。

今日はセパ各1チームずつ、新しい取り組みを紹介しようと思います。


セ・リーグから、横浜DeNAベイスターズ

こちらの取り組みは「おうちで交流!OB解説つき! オンラインハマスタ Supported by日本生命」と題し、ZOOMを用いてチケット購入者だけが閲覧できる、OBによる解説や、横浜スタジアムの大画面に応援している自分の姿を投影できるみたいです。参加費は1000円で気軽に楽しめそうです。

パ・リーグからはもちろん、千葉ロッテマリーンズです。リモート応援チケットを発売しています。限定グッズがもらえるほか、抽選でバックスクリーンに自分の姿を映して応援できる権利もゲットできるようです


どちらの球団もかねてから積極的にファンサービスの新施策を実施している魅力的な球団なのですが、今回のこの逆境でもなんとか新しい価値をファンに提供して楽しませてくれています。

Jリーグでもファンが遠隔で声援を送れるような仕組みが構築されようとしていたりと、今後、リモートでの観戦スタイルが確立されてくるとスポーツビジネスも人を集めること中心の考え方から、より多様な価値を生み出し、裾野を広げられるようになると思います。

このコロナによってスポーツ観戦も新しい楽しみ方がニューノーマルになる可能性もありますね。

それでは歴史に残るシーズンになることは間違いないでしょう。

そんな開幕戦、なんとか買ってほしいものですね。

それではおやすみなさい。

ろいやる



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