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北関東鉄道1周旅行プラン 蒸気機関車と芳賀宇都宮ライトライン

先日、秋葉原からつくばエクスプレスに乗って、蒸気機関車や路面電車に乗って北関東を日帰りで周遊するという鉄道旅行してきました。

このルートが非常に良かったのでレポートしてみます。
一部では芳賀宇都宮ライトラインと真岡鉄道の乗り継ぎが楽しいという話題があるのですが、まだ一般にはまだまだ知られていないので記事に書いてしまいました。真岡鉄道とか宇都宮ライトラインですが、いきなりインバウンドでブレイクしてもおかしくない魅力があるような気がします。(すでに河口湖とか日光がやばいですが)

また、今回のプランではつくばエクスプレスと芳賀宇都宮ライトラインの間にものすごくエモいローカルな真岡鐡道を挟むのでかなりのトランス感が味わえました。

※なお、芳賀宇都宮ライトラインですが、宇都宮LRTや宇都宮ライトレールとかいろいろな呼称が点在していてイマイチ確定していないのですが、一旦は芳賀宇都宮ライトラインと呼ぶことにします。

遠くに山を見ながら走る芳賀宇都宮ライトライン
 日本でここにしか生きた機関車がないC12
貨車や旧型気動車が展示されている真岡駅
水海道-下館間の関東鉄道
取手から来た関東鉄道
エモい水海道駅の看板


ルート概要

  1. つくばエクスプレスで守谷まで

  2. 守谷から関東鉄道常総線

  3. 下館から真岡鐵道の蒸気機関車に乗って終点の茂木まで

  4. 茂木からJRバス 水都西線で芳賀工業団地管理センターまで

  5. 芳賀工業団地管理センターからは芳賀宇都宮ライトライン堪能

  6. 宇都宮駅周辺で餃子堪能

このルートの魅力

  • 最新の高速鉄道であるつくばエクスプレス堪能

    • 通常鉄道ながら非常に速くて快適なつくばエクスプレスの快速に乗ります

    • 新しい鉄道なので揺れない上に非常に速く、守谷まであっという間に到着します。

  • 首都圏では珍しい非電化長距離路線の関東鉄道堪能

    • 6両編成から2両や1両の非電化の関東鉄道に乗って、穀倉地帯に向かうのでなかなかの風情です。

    • 天気が良いと筑波山が良く見えます

  • 全体的にエモすぎる真岡鐵道

    • 真岡鉄道の蒸気機関車列車に乗ります。

    • 日本国内ではここだけというポイントが2点あります。C12型というかわいい蒸気機関車と、国鉄末期にローカル線を走っていた50系客車原型に乗れます。この50系客車原型というところがポイントでして、まったく観光化されておらず、昭和末期-平成初期まで全国で走っていた、まったくそのままのローカル線車両なのが実にエモいです。
      (我々みたいな団塊ジュニア世代だと茶色や青113113客車よりも50系客車の方が113系や115系みたいで脳裏に深く、思い出が刻み込まれているかもしれませんね)

    • なお、SL列車ですが、座席に座るのも良いですが、連結面で列車の音を堪能するのもおすすめです。加速時とか通常の電車とは違う蒸気機関車特有のトルク感?を味わうことができます。

  • 蒸気機関車が走るひなびた里山風景から、ライトラインが走り回る工業地帯へのギャップ

  • 他に比べるものがない楽しすぎる宇都宮ライトライン

    • 先日、23年8月に開通した芳賀宇都宮ライトラインですが、日本国内の鉄道でも一番楽しいのでないでしょうか。沿線風景移り変わりすぎです。すでに二回も乗ってしまいました。

    • 移り変わる風景がすごいです。街中、でかい川と郊外、新興住宅地、工業地帯

    • 線路がすごいです。S字カーブに急こう配、大きな橋と、通常の立体交差に無理やり線路を敷いた立体交差 などなど、他の鉄道では見たことがない風景が多いです。今まで2回乗りましたが全然飽きません。

カーブを曲がる芳賀宇都宮ライトライン
急坂を下る宇都宮ライトライン(この風景は珍しい)
  • 餃子がうまい

  • 首都圏から近いけど異世界感がすごい

  • 関東鉄道と真岡鐡道はあちこちに放置された古い気動車や機関車が結構見れるので廃墟マニアもハマる点があるかもしれません。

土日のダイヤ案(2023年11月現在)

正確なダイヤ情報は各交通機関のホームページを参照してください。

0801 秋葉原駅 つくばエクスプレス快速
0834 守谷着

0846 守谷発
0856 水海道着

水海道駅 お手洗い休憩

0932   水海道発
1021 下館着

1035 SLもおか 下館発茂木行き
1206 茂木着
なお、SLの乗車は整理券が必要なのであらかじめ予約しておきましょう。

1330 茂木駅発 芳賀工業団地管理センター行き JRバス関東 水都西線乗車
※このバスを乗り過ごすとタクシーを利用するか、下館まで戻って水戸線周りで宇都宮に移動するしかなくなるのでご注意ください。

ここから先は宇都宮ライトラインが沢山出ているので、宇都宮市街に行くのも良し、終点まで歩いてライトライン見学も楽しいです。

バスを降りた芳賀工業団地管理センターから1.3KMくらい歩くと、終点の芳賀高根沢工業団地にいけます。ここは日本の通常鉄道でも最大に近い急こう配を上り下りするライトラインの電車が見れてなかなか楽しいです。
すでに沿線でたくさん写真撮影する人が出ていますね。

宇都宮から都心まで確か各駅停車だと2時間半くらい、新幹線だと1時間くらいで到着できた気がします。個人的には各駅停車のグリーン車でゆっくり帰るのもおすすめです。

食事

今回はお昼に真岡鐡道のSLに乗る際に駅弁を予約しました。なかなかでした。

かわいいSL弁当
シンプルにおいしいSL弁当
SLの記念乗車票

また、茂木駅で1時間半くらい時間があるのですが、駅前の蕎麦屋とかレストランに行くのも良いのでないでしょうか。
また、駅から徒歩10分くらいに「ふみの森 もてぎ」という、新しい美しい図書館があって、そこでお茶したり軽く軽食が食べられます。

また、宇都宮といったら、なんといっても浜松、宮崎と日夜激戦を繰り広げる餃子ですね。
LRTの前に新しくできた駅ビルにも餃子のみんみんが入っていて、予約も呼び出し方式が使えたり他店舗に比べて比較的すいていそうなのでお勧めです。(駅ビル中や他の店はかなり混んでいます)

おいしいクリスピーな揚げ餃子
水餃子と焼き餃子

プランの注意点

秋葉原駅の乗り換え

秋葉原駅ですが、つくばエクスプレスの秋葉原駅は地下深くにあるため、総武線から乗り換えるのが結構大変です。
時間に余裕を持っておきましょう。
個人的には15分くらい余裕を持っておいたほうがよいかもしれません。

※なお、つくばエクスプレスは筑波山観光に使うのもおすすめです。

前半のトイレ休憩

つくばエクスプレスと関東鉄道の車両にトイレがなく、下館駅での乗り継ぎがタイトなため、トイレ休憩がなかなか取れません。
乗り継ぎですが、秋葉原駅9時の快速でも実は間に合います。
ただ、今回のダイヤ以外のダイヤで秋葉原から乗るとトイレ休憩取る時間がなくなりますのでスケジュールがタイトになりますので、先ほどご紹介したダイヤがお勧めです。

真岡鐡道のSL列車にもトイレがついているのですが、50系客車そのままのかなりボロいトイレなのであまりお勧めできないかも…
※SL列車は途中の真岡駅で10分前後停車するので、がんばればいけなくないかも。

関東鉄道から真岡鐡道への乗り継ぎとSLもおかについて

関東鉄道まではSUICA等交通系パスが使えるのですが、真岡鐡道は交通系パスが使えないので一回出るようにしましょう。
関東鉄道から真岡鐡道への乗り継ぎも10分程度あるのですが、乗車整理券の予約番号を提示しての切符発行など結構タスクが多くて忙しいです。
またSLもおかは土日祝の一日一往復しかありません。遅れると乗れなくなります。
なお、SLもおか号の50系客車は非常にぼろく、冷房なんて言う文明の利器はついていない気がします。真夏だと暑いかもしれません。

真岡鐡道から宇都宮ライトラインへの乗り継ぎ

茂木駅から宇都宮ライトラインに乗り継げるバスですが、土日は午前中の2本と1330の2本しかありません。
1330のバスに乗りそこなうと宇都宮方面への移動が非常に難しくなるので注意してください。
また、近くの市塙駅からも宇都宮ライトライン方面へのバスがありますが、非常に本数が少なく、SLとの乗り継ぎが難しいので注意してください。

何もない芳賀宇都宮ラインの終点

芳賀宇都宮ライトライン終点の芳賀高根沢工業団地まで戻って電車に乗る場合、終点の芳賀高根沢工業団地駅周辺に何もありません。トイレとかもないので、トイレとか行く場合はかしの森で行くか、バスを降りたところにある芳賀町工業団地管理センターや、その他の駅で途中下車して行くようにしましょう。

まとめ

この旅は、日本国内の色々な鉄道の要素が詰まった非常に楽しい旅でした。
国鉄末期の旅に蒸気機関車をそのままつけたような真岡鐡道に、最新鋭で他に比べるもののない芳賀宇都宮ライトラインとかとても楽しいです。

また、他の季節に行きたくなるかもしれません。

真岡鐡道と芳賀宇都宮ライトラインは、何かの京都や河口湖みたいに、大観光地になってしまう可能性を持った路線だと思います。
興味のある人はぜひ旅してみると良いと思います。

各交通機関へのリンク

※一般路線バスの時刻表・路線図で作新学院前~JR宇都宮駅~芳賀~茂木を参照



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