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学びの場 意味あるの?

コロナ禍に学びの場から逃避する生徒が増えている

保護者等からの子育てや教育関係の仕事を行っていて感じる印象だ。これ迄も不登校児童生徒の増加は社会問題となっている。しかし、緊急事態宣言による休校措置の終了後、急激に登校しない児童生徒の保護者からの相談が増した。

休校中にゲームやYouTubeなどに夢中になり、昼夜逆転、朝起きられず不登校に。予想された内容であったが。

ある日、地元の学習塾経営者からのフリースクール設立の相談を受けた。話を聞くと学習塾に来ている生徒の保護者からフリースクール設立要請を受けたのだと言う。

学習塾に来ている生徒の約30%の生徒がコロナ休校後、中学校に登校していないとのことだった。

大人数の中学校でのコロナ感染を防ぐために中学校に行かなくなった生徒だけでなく、学びの場として中学校が必要ないと感じ登校しなくなった生徒がいるとのことだ。

一番の驚きは、塾に通うなどして学びの必要性を理解している生徒が中学校に行く必要性を感じなくなったという現実。

学級や部活などの人間関係、自分の好きなことが出来ない中学校に魅力や意義も感じなくなってしまっている。

でも、`高校に進学はしたい。欠席日数が増えると進学に不利となる。塾をフリースクールとして塾に通うことで学校出席に認定してほしいということであった。

フリースクール認可にかかわる役所の担当部署を紹介して話を終えた。

現実をさらに知る

実際に全国的なコロナ休校後の不登校調査は実施されていない。一般的な不登校調査が行われているのみである。

ある中学のクラスでは自主休校生徒も含めて約2~3割の生徒が登校していない状態の中学校もあるという。

教師や学校の対応も追い付かない状況が生まれている。

卒業式に参加しない生徒も多かった中学校もある。

超勤問題、職場のブラック化で揺れている学校現場。

文科省は、

自主休校について、文科省の健康教育・食育課では同日、衛生管理マニュアルを通じて、学校長が判断すれば欠席扱いにはならないと各都道府県教委に通知していると取材に答えた。
「家族に基礎疾患などがあったり、学校の対策に不安があったり、地域で感染が増えていたりするなど、様々な状況が背景にあると思います。そうした場合には、指導要録にある出席停止や忌引きなどの日数に数えることも校長判断でできます」
その場合、学校の成績をどうつけるかについて、同省の教育課程企画室は、取材にこう説明した。
「生徒や児童が学校に来ない場合、宿題のプリントを配ったり、オンラインで授業を配信したり、フォローアップの必要があります。そうすれば、定期テストなどを受けなくても、学校の5段階評価などにこれらを加味することができます」
ただ、同室では、次のように強調した。
「クラスメイトと話し合ったりするなど、学校で学びを体験してほしいので、基本的には学校に行っていただくことになります。在宅を認めるのは、家族の疾患があったり、地域で感染が広がっていたり、やむを得ない場合になります」
オンライン授業については、各自治体で末端整備が順次進められているが、登校選択制は、検討しておらず導入する予定はないとしている。

学校の抱えている問題の解決の指針は示されていない。学校現場に任されている。

時代に合わない校則問題、部活指導の問題、高校入試に影響を与える内申書(調査書)の問題など。

保護者のフリースクール設立要請など、現実に学びの場から逃避している生徒に対する対策を急ぐ必要がある。

まず、個別に対応できるGIGAスクール構想の実施を対策の一つとして、早急な実現を望む。

現状では環境整備が進まずオンライン授業等が出来ない自治体があるとも思います。新しい学び方の模索を始めていきましょう。出来るところからスタートすることに意味があります。




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