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授業時間が足りません!準備時間も足りません!

文科省が令和4年度の概算要求を示す時期となり、内容を吟味しました。概算要求の概要1ページ目

「新しい時代の質の高い教育・子供を産み育てやすい社会の実現」のトップ項目として

•小学校高学年の教科担任制や35人学級の推進⑦ 1兆5,147億円が示されています。35人学級は、皆さんよくご存じのように、まず第一歩のスタートです。

高学年の教科担任制の導入について、理由がこのように書かれています。

学習が高度化する小学校高学年において、各教科の系統性を踏まえなが
ら、専門性の高い教科指導を行うとともに、教員の持ちコマ数軽減など学校
の働き方改革を進めるため、地域や学校等の実情に応じた取組が可能とな
るよう専科指導教員の計画的な配置充実を図り、小学校高学年における
教科担任制を推進する。
(優先的に専科指導の対象とすべき教科)外国語、理科、算数、体育
教師の確保の観点を踏まえながら、対象とすべき教科の専科指導の取組
を円滑に推進できるよう4年程度をかけて段階的に進めることとし、令和4年
度は、2,000人の定数改善を図る。(改善見込総数は8,800人程度)

ということですが、勤務先の再任用教員が担当することになるとの話でした。簡単に言えば小学校低学年の教員の担当する授業数と高学年の授業数を同程度にすることが主眼のようです。

現在、高学年の算数非常勤講師を行っていますが、高学年になってから算数専科を導入しても、児童の基礎学力差を埋めることは至難の業です。4年生までの基礎的な四則計算が身に付いてなければ。

九九を覚えていない児童がいる教室で、この児童にどうやって公倍数、公約数、分数の計算を指導するのか。頭の痛い実態です。

さあ、プロ教師の腕の見せ所、今日の授業の工夫を考えます!



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