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夜明けの狼

この話はフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ありません。
それを踏まえたうえで読んでください。


エピローグ

大東亜戦争もとい太平洋戦争から終戦から何十年もたった。第二次世界大戦も同様である。近衛文麿の国連脱退から東条英機による開戦の決断。東方生存権を作り劣等民族を迫害する。彼らは間違っていた。勿論腐った民主主義の根城であるアメリカやイギリス、それに連なる民主主義という最悪の政治形態のもと堕落を続ける者たちや、計画経済を行い全ての人民を統制し平等と謳いながら自らの私腹を肥やすアカの病原菌を根絶を目指したのは素晴らしいことだ、しかし彼らは頭が足りなかった。しかし私ならこれらを成し遂げて見せよう。 Aプランはすでに始動したであろう。

Aプラン:権力の掌握

今の政治は腐敗している。地方政治では年の食った者共が胡坐をかいて適当な政治を進めている。勿論彼らの給料はほとんどの人民が働いてもなかなか手に入らないほどの金額である。これは由々しき事態であり、このままでは人民は働く意欲を失くし結果的に国の後退を招く。そしてこれらの怠惰な人間は政治をも疎かにし急速に国は失敗する。これは間違いなく民主主義の欠陥である。私が率いる信者はこれらの堕落した人物を削除してきた。発見されるような真似はしない。仮に発見されたとしても声を潜めているであろう数多の全体主義者が減刑署名をするに違いない。もっとも、かつてのヒトラーのように裁判官の心を揺り動かした方が速いような気はしてならない。
私の計画はこうである。
1:手中にある政権中枢の人物にとって不都合な真実、地方行政の失態のデータを流布(デマあり)
2:すでに都庁・内閣・国会・皇居・大阪府庁・防衛省庁舎・木更津基地の展開してあるエクアドルカルテルから購入した最新の兵器で武装した信者による無制限攻撃。木更津には内部蜂起も含める。この中で外人を攻撃することは禁止とする。
3:NHK放送センターを攻撃後ハイジャックし全国に全体主義の蜂起を勧告。
政府要人、議員を捉えた後クーデターの成功を宣言。その後はプランBへと移行する。

プランAが実行された。私自身は東京の港に滞在している。失敗を犯すようなことはないだろうが、私はカエサルやヒトラーを超える人物だ。死んでは継承者がいなくなってしまう。 報告によると武装蜂起は成功したようだ、国会議事堂は制圧に成功した後防衛省の人物を全員殺害し自衛隊の機能を停止させることが出来た。天皇皇后両陛下は保護し掌握に成功した大阪では寝返った自衛官含め戒厳令を敷いている。周りの人間に動揺が広がる。しかし彼らは幸福である、この私の治世で生きることが出来るのだから!

制圧されたNHK放送センターに入りこの事態の詳細を全国に放送しクーデターの成功を宣言する。「宣言する。我らは勝利したのだ、さきほど流布された情報のような者たちによる政治は終わり我ら全体主義者が政権を握ったのだ。」計画どうり47都道府県の都道府県庁の制圧に成功している。もはや2000万人以上の信者を抱える私に逆らえる勢力は国内にいないだろう。しかし愚かにもこれに抵抗とする残党共が名古屋に逃げたという。彼らは時間がたてば国外から送られてくる兵器により勢力を強めてしまう。だがその暇すら与えず政府を叩き潰してしまえば我らを正式な日本政府と認めるはずである。もっとも、アメリカ政府はアフガニスタンの英雄たちとの戦争に夢中であり、我らにどうこう言う権利も義理もない。

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