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幼稚園の頃の思い出

幼稚園の頃、先生がクラスの全員を叱る場面があった。
そこで先生が「みんなはなんでいい子にしなきゃいけないと思う?」と聞いた。
、、、数十秒誰も答えなかった。
早く終わってほしかった僕は手を上げて「先生に怒られるのがイヤだから」と答えた。
自分は正しいと思っていた。
先生はそれを聞いて「同じだと思う人は手を上げて」と言った。
クラスの半分くらいが手を上げた。
「他のみんなは?」と先生が聞いた。
すると背も高く足が一番早かった男の子が手を上げて「それは違うと思う、自分たちのため」と言った。
幼少期の僕は生まれてはじめて真正面からの否定をくらって、どうしたらいいのかわからない気持ちになった。
たぶんそのときの気持ちが今の自分の自尊心にも影響を与えている気がする。

今でも子供としての僕の答えは間違ってはいなかったと思っている。ただそのとき先生が答えさせようとしていたのは足の早い子の答えだったんだろうなとも思う。
彼のほうが誕生日が早くほんの少しだけ大人だったから、空気を読むことができたのだろう。

あのとき手をあげて話さなければ、あのとき全員が賛同してくれていたら、あのとき足の早い子ではなく先生が指摘してくれていたら、きっと今とは少し違う性格になっていた気がする。

ふと昔を思い出して、そんな不毛なことを考える休日の朝。

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