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35歳からのファッション迷子を抜け出す本『フランス人は10着しか服を持たない』

35歳からのファッション迷子を抜け出すために私がやったことに書いたいろいろな診断を受ける前に、私が読んだファッション関連の本についてのまとめと実践してきたことを書きたいと思います。

『フランス人は10着しか服を持たない』とは

著者のジェニファー・L・スコットさんはアメリカ人女性。大学3年生のときに、フランスのパリへ留学することになります。そこで出会ったホームステイ先の「マダム・シック」のライフスタイルを通じて学んだことをまとめた本になります。

各章の簡単なまとめはこんな感じ。

Part1.食事とエクササイズ

ここでは、ジャンクフードや間食ばかりするのではなく、お腹を空かせてきちんとしたものを、美しい盛り付けで食べる重要性についてまとめてあります。

Part2 .ワードローブと身だしなみ

こちらが今回の本題になるファッション部分。

Pαrt3. シックに暮らす

最終章では、服だけでなくインテリアや家具などについての持ち方について。さらには物質的に生きるのではなく、教養など目に見えないものの大切さについてまとめてあります。

今回は、Part2 .ワードローブと身だしなみについて、私が実践したことをまとめたいと思います。

フランス人のワードローブの考え方

まず、著者はホームステイ先のクローゼットのあまりの小ささに驚いてしまいます。そして、よく観察すると「マダム・シック」は上質は10着ほどの洋服しか持っていないことがわかりました。

その洋服の内容がこちら

マダム・シックの冬用のワードローブは、ウールのスカート3〜4着に、カシミアのセーターが4枚、シルクのブラウスが3枚(パンツはめったに穿かなかった)。マダムの定番とも呼ぶべきスタイルがあって、それがよく似合っていた。

さらに映画のファッションでもフランス人のワードローブの考え方がわかる内容が書かれています。

アメリカ映画では、『セックス・アンド・ザ・シティ』よろしく、ヒロインが目まぐるしいほど次々に新しい服を着て登場するけど、フランス映画ではたいていの場合、ヒロインが同じ服を着ているのを少なくとも2回は目にする。アメリカ映画では、ヒロインが貧しいか、精神的によほど参っているのでもない限り、そんなことはまずあり得ない。

どちらかと言うと、日本人もアメリカよりな考え方のような気がします。結婚式で同じワンピースを着ていくのは恥ずかしいと多くの人が考えるし、ママ雑誌などでも「運動会ファッション」「遠足ファッション」など、細かいシチュエーションによって特集が組まれていたりしますよね。

だけど、本当にそのシチュエーションのためだけの服って必要なのでしょうか。そんなことを気づかせてくれたのがこの本。35歳を過ぎたらいろんなファッションを着こなすことよりも、いつも同じスタイルを貫いている人の方が素敵なのではないか、という気づきを教えてくれました。

やってみよう!10着のワードローブ実践

この本でも実際に著者が10着のワードローブ実験をしていますが、とにかくまずやってみることが大事。1シーズン10着が難しければ、1ヶ月を10着で過ごしてみましょう。ここからは私が実践した方法をご紹介します。

※10着には、コート、ジャケットなどの上着類、ドレス類、インナー、靴、バッグは含まなくてOKです。

Step1 ハンガーラックなど10着のワードローブをかける場所を作る
私の場合は、ウォークインクローゼットの一区画を10着ゾーンにしました。それ以外の服は別の場所にしまう、もしくはかけるようにしました。

Step2 ベーシックなボトムスとトップスを 3〜4つを選ぶ
ボトムスとトップス両方ベーシックでもいいのですが、どちらかをベーシックにしておけば合わせやすくなります。このとき、1つのボトムスで最低3つのトップスが合うことを条件とします。同様に1つのトップスでも3つのボトムスが合うようにして選びます。

例)私の場合
ボトムス
・黒のテーパードパンツ
・オフホワイトのセミワイドパンツ
・黒のタイトロングスカート
・黒ドットプリーツスカート

トップス 
・黒のアシメデザインニット 
・丸襟の白シャツ
・ユニクロ ドライスウェットプルパーカー(ベージュ)
・ユニクロ ベルベットロングシャツワンピース(ナチュラル)

今では、白と黒とベージュ(オフホワイト)の無地がメインになりましたが、最初にチャレンジしたときは柄物や色物、変わった形のものが多くてうまく組み合わせられず苦労しました。元々はファッション好きなので、個性的なアイテムが多かったのかもしれません。

なので、まずは自分がよく着るシーンに合わせた組み合わせしやすいトップスとボトムスをそろえることが大事だと思います。

私の場合、仕事は自由な服装で行ってもいいのですが、年齢も重ねていることもあり、打ち合わせなどの場合はデニムでは行きません。小学校の保護者会などもデニムでもいいと思うのですが、運動会やお手伝いで動きやすい服装をしなければいけないとき以外はデニムでは行きません。となると、ボトムスからデニムは排除されます。

スカートは骨格診断ストレートのため広がりが少ないものだけにして、さらに丈もミモレ丈かロングに絞りました。さらに洋服を減らしたい人は、通年もしくは3シーズン着用できる素材を選ぶといいですね。

ボトムスが制約がある分、トップスに少し遊び心があるものを選ぶようにしています。首元がアシンメトリーになっていたり、袖やシルエットにデザイン性のあるものを選んでいます。骨格ストレートの人なら、首が詰まり過ぎていないもの、身幅が広過ぎないものを選ぶとすっきり見えます。


Step2 ワクワクするようなアイテムを1〜2つを選ぶ
今シーズン着たい!もしくは自分のお気に入りのアイテムも1〜2つ入れておきましょう。私の場合あまり柄物は着ないのですが、テーパードパンツにしか合わないボリュームのあるブラウスやカラーワンピースなどがここに入ります。

・イエローベージュのインド綿ボリュームチュニック
・ミントカラーのバックツイストシャツワンピース

Step3 実際に着てコーディネートを考える
ハンガーラックにかけたままコーディネートをするだけなく、実際に着てバランスを確認しましょう。このときにサイズが合わない、シミや毛玉がある、なんだかしっくりこないときには潔く諦めることも大切です。

なぜなら、その服はきっと今後着ることはないから、もしくは着たとしても「しっくりこないなー」と思いながら着ていることになるからです。

自分が自分の専属スタイリストになる

ハンガーラックに10着が並んだら、靴やバッグ・アクセサリーもコーディネートしてみましょう。気分はセレクトショップのオーナーです。「この靴ならこのバッグとピアスがいいかも」「スニーカーにして、このトートバッグにすればカジュアルになる!」など色々な発見があります。

ここでようやく私は気付きました。私の専属スタイリストは私自身しかなれないんだ! 私のワードローブも知っていて、私の好みも把握している、さらにライフスタイルを熟知している人は私しかいないんだ!と。

これこそ、ファッション好きなのに「35歳からのファッション迷子」になった私の生きる道ではないかと思いました。たくさんの服からどれを組み合わせるのかを考えるのではなく、10着の服をどう着こなしたら素敵に見えるのかを考えるのこそが、「マダム・シック」に学ぶ大人のスタイリングなのだと思いました。


今も継続していること。

・1〜2ヶ月に1度、メインのハンガーラックの見直しをする
・そのシーズンに着たい10着(〜13着)のコーディネートを考える
・シーズンオフの洋服をしまう
・メンテナンスが必要な服があるか確認
・不要な洋服の処分

今年は無印のパーカー(白)とピンクのコーデュロイシャツを処分しました。無印のパーカー(白)はユニクロのドライスウェットプルパーカーと入れ替え。コーデュロイシャツは重ね着をするときに、ごわごわして着にくいのと、年齢的にカジュアル過ぎる素材なため手放すことにしました。


今年は自粛期間もあって、4月に作ったワードローブはほぼ着ないで5月に…。ここ数日はずいぶんと暖かくなったので、少し入れ替えて5月のワードローブを考えようと思います。

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