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日本の過去約40年間の気温の変化について調べてみた

たびたびニュースでも話題になる地球温暖化、気になりますよね。
私はずっと関東住まいですが、夏はなんとなくだんだん猛暑がより激しくなっているように感じる一方で、冬は年によるという印象でそれほど年々暖かくなっている気はしていないです。

今回は過去40年ほどのデータをもとに「全国的に夏は暑く、冬は暖かくなっているのか」、確かめてみたいと思います。

データの概要

本記事ではe-Statにある都道府県別のデータを用いています。
社会・人口統計体系 都道府県データ 基礎データ B 自然環境から1975年〜2018年の都道府県ごとの気象に関するデータを取得しています。

暖かくなっているかどうかを調査するのにはいろいろな切り口があるかとは思いますが、今回は最高気温最低気温という基準で都道府県ごとにみていきます。

この最高気温と最低気温についてデータ上ではこのような定義となっています。

毎日の連続的観測記録のうち,1日の最高(最低)気温から月平均の日最高(最低)気温を求め,それらの月平均気温のうち年間を通じて最高(最低)の月最高(最低)気温
http://www.stat.go.jp/data/shihyou/pdf/shihyo.pdf

少し短く言うと一番平均気温が高かった(低かった)月の月平均気温です。平均をとっているため短期間極端に気温が高い日があった年が必ずしも暑い年として評価されるわけでないことに注意です。

基本的には都道府県庁所在地の観測値ですが、一部例外があり埼玉県は熊谷市、東京都は千代田区、滋賀県は彦根市における気象台の観測値です。

最高気温

都道府県ごと年度ごとの最高気温を色の濃さで表現しており、30℃未満, 30℃以上~32℃未満, 32℃以上~34℃未満, 34℃以上の4段階温度が高いほど赤を濃くしています。

最高気温(日最高気温の月平均値の最高値):1975-2018

全体的に右に行くほど赤が濃くなっており1994年度以降は32℃以上(1、2番目に濃い赤)の都道府県が増えているように見受けられます。

1980年度と1993年度にまるで筋のようにみえる部分はこれらの年が冷夏であったことを示してます。

冷夏だった夏は最高気温の月平均値が30℃を下回っている都道府県が多かったわけですが、最近の夏の状況から考えると30℃を上回る日がほとんどない夏なんて想像できないです。

最低気温

こちらも最高気温と同じスタイルで可視化しています。最低気温は-5℃未満, -5℃以上~0℃未満, 0℃以上~5℃未満, 5℃以上の4段階温度が低いほど青を濃くしています。

最低気温(日最低気温の月平均値の最低値):1975-2018

最低気温は最高気温よりも早く1980年代後半を境界に全国的に気温が上がっている傾向のように見えます。

特に東北地方で月の平均最低気温の最低値が-5℃を下回る(最も濃い青)年が少なくなり、中国・四国・九州地方で月の平均最低気温の最低値が0℃を下回る(2番目に濃い青)年がほとんどなくなっていることがわかります。

沖縄が暖かいのは言わずもがなですが、人口の多い東京・大阪・福岡・神奈川・千葉は最低気温の月平均の最低値が0℃を上回る年がほとんどで寒さの面で言うと過ごしやすそうです。

おまけ

気温に限らず都道府県別の気象データの傾向をみることができるダッシュボードをTableauで作成しています。

https://public.tableau.com/profile/yoko7497#!/vizhome/37434/sheet0

気になる方はアクセスしてプルダウンなどいじってみてください!

都道府県別 気象データ


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