20211202
廃墟に見える団地、一階のベランダに立つ人影がおれを見る。白髪の中肉の老人。自転車で通りすぎる一瞬目が合って、本当に人かどうか慌てて振り返る。黒い影が立って見え、実存を感じた気がしたが、どの窓にも明かりはなかった。
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廃墟に見える団地、一階のベランダに立つ人影がおれを見る。白髪の中肉の老人。自転車で通りすぎる一瞬目が合って、本当に人かどうか慌てて振り返る。黒い影が立って見え、実存を感じた気がしたが、どの窓にも明かりはなかった。
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