その節電は、だれのため?
節電期間が始まりました。
けどね、この「節電」私には訳が分からないのですよ。そこの所を、詳しくご紹介します。一緒に「節電」の意味を、考えてみませんか?
日本政府が言う「節電」
節電のたび、政府はこんな事を言います。
無理ない範囲で、エアコンを消す
こまめに照明を消す
冷蔵庫の開閉を少なくする
・・・・・・
けれども、エアコンがどうして普及したのでしょう。考えたことありますか?
昔はなかった「エアコン」
昔って、こんなに暑くなかったんですよ。エアコンだって、こんなにありませんでした。
なぜなら、家に庭があって、涼しい風がそよそよ吹き抜けたからです。
細い道路は、アスファルト舗装ではなかったからです。
そこら辺に田んぼや畑があって、結果として地面を冷やし、涼しい空気を作ってくれたからです。
窓を開けて寝ていた
庭に扇風機を出し、部屋に向けて風を送ると、それだけで十分涼しかったんですよ。そのまま朝まで回せば、エアコンなんて不要でした。
今じゃ物騒すぎて、考えられませんけどね。
夜は暗かったし、のんびりしていた
夜、週末、年末年始は、結構お休みだったんです。会社勤めより、自営業の方が多かったですしね。土曜日は半日勤務でしたけど、残業はほぼありませんでした。
商店、百貨店は、19時には閉店だったんです。
それでも、「買い物に困る」という実感はありませんでした。夜は家でくつろぐものだったのです。だから、照明もそんなに使わなかったし、スマホもパソコンもありませんから、夜はゆっくり寝ていました。
けれども、電気を使う社会にしたのは、日本政府
高度経済成長期、「金の卵」と呼ばれた地方の若者が、大工場の労働力として、大都市圏に集められました。
結果、住宅難のため家が小型化、高層化。庭や田畑が、住宅やマンションに。道路がアスファルト舗装され、「ヒートアイランド現象」が起きるようになりました。
マンション、コンクリート、アスファルト。作るのにも、維持するのにも、大量に電気を使います。
家庭も電気、仕事も電気、娯楽も電気
そして、熱くなるからエアコンを使い、仕事が忙しくて時間がないから家電製品にたより、気晴らしにテレビを見て、遊園地に行くのです。
このブログでは、ディズニーランドの電気代を、本気で調べています。その結果
こんな娯楽施設が、あちこちにありますよね。
勉強も電気
学校でも、各教室にエアコンが設置されています。ただ、問題なのは「使い方」。スイッチを切り忘れ、使っていない教室を、ガンガン冷やしていることもあるそうです。
「エアコンを設置した前後で、消費電力がどのぐらい変化したか、授業で使ってみては?」と何度か提案したのですが、結局採用されませんでした。
夏休みの宿題は「電気について考える」でしたけどね。
全生徒にタブレット端末を持たせ、連絡網も全てメール。紙の教科書がなくなったら、消費電力がさらに増えますよ。
そして、もっと電気を使おうとする
何かと話題の「リニア新幹線」
これ、工事にものすごい電力を使います。そして、新幹線は電気で動くんですよ。
一般家庭の冷蔵庫の開閉と、リニア新幹線。庶民には節約を押し付けて、大企業には大盤振る舞いって、乱暴すぎじゃないですかね?
もっとも電気を使うのは「企業」
一般家庭でも、以前に比べて電気を使うようになりました。けれども、それより電気を使うのは「企業」です。
これは、資源エネルギー庁で公表している「最終エネルギー消費の構成比」です。2011年度版しかないので、今は何とも言えませんが、一般家庭の消費電力量は14.2%。産業部門は42.8%ですよ。
2011年度、北海道新幹線は開業していませんし、原子力発電所も動いていませんでした。大企業は工場を止めていましたよ。で、この数字です。
家庭で電気を使うのは「テレビ」?
Twitterで、こんなことが話題になりました。
この元ネタが、これです。
このツイートが拡散された結果、
野村総研は「当時と今では家電の性能が異なる。参考程度にとどめてほしい」と注意を呼び掛けています。けどね、当時から同じテレビとエアコンを使っていれば、テレビを消した方が節電になるということですよ。
テレビの性能は、確かに変化している
テレビの性能は、確かに変化しています。
我が家で実測した結果、テレビを含む通信機器の待機電力が、消費電力の20%を占めていたのです。
待機電力だけですよ。
今やテレビは通信機器。スイッチを切っても、通信・待機しています。昔は「コンセントからプラグを抜いて節電」が一般的でしたけど、今は……ちょっと無理です。
ですから、今なら「テレビを消して、コンセントからプラグを抜く」と、もっと節電できるかもしれませんよ!
本当の「節電」とは?
結局、政府の節電は「グリーンウォッシュ」。
達成感はあるけど、実体がないモノなんです。こんなんじゃ「庶民が苦しんでる横で、大金持ちが金もうけ」という格差社会が、もっとひどくなります。
では、「庶民は、節電に無力か?」って、とっておきの方法が!具体的にできる事を2つ、ご紹介しますね。
大量消費 しなければいい!
まず「大量消費をしない」のが、一番大切。なぜなら、「大工場が一番電気を使う」からです。
そして同時に、「大量消費をしない」ことが、「大企業にみつがない」最大の方法だからです。
たとえば、「小麦製品」。値上がりして大変ですよね。けれども、製粉各社は「増収増益」。
「山崎製パン」を見てみましょう。
パンを値上げしたから、増収増益ですよ。大企業は、損をしないようにできているのです。
で、庶民は?給料が上がらないから「減収減益」じゃないですか?なぜそうなんでしょうねぇ、って、日本の政策だから仕方ないんです。
まずは、選挙に行こう!
筋の通らない節電要請も、給料が上がらないのも、日本政府の方針です。
TPPってどういう取り決めか、ご存知ですか?これは、「大企業が世界中で稼げるように、国の規制を撤廃するきまり」です。
さらに、「何をどう決めたか、市民には一切知らせない」のがきまりなのですよ。
知らないうちに、外資系企業が水道料金の徴収をしたり、かんぽ生命で外資系のがん保険を扱ったり。コレ、利益は外資系企業の本社に行きます。つまり、私たちのお金が、日本から流出するんですよ。
そりゃ、日本が貧乏になる訳です。そして、大企業が増収増益なのに、庶民の給料が上がらない。これも政策です。
非正規社員が労働人口の4割を占め、30年間賃金が上がっていません。
これも政策の結果です。
こういう政策に意見があるのなら、選挙で一票を投じましょう。
誰がいいかは、自分の判断ですよ。自分で納得するまで調べて、考えて、決めるのです。
じゃないと、食品や薬に毒を混ぜられても、気が付けませんよ。
自分で調べて考えて、真贋を見極める眼力を養いましょう。自分の行動、自己責任。何かあって、辛いのは自分です。
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