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【モンサントが作った農薬】ジカンバ とは??

訴えられておカネがかかるから、アメリカでは もう家庭用にラウンドアップは販売しない、と言ったバイエル


そこが作っている農薬に ジカンバ というモノがあります。

日本では、2005年、畑用の農薬としては失効しています。畑では使えませんが、住宅地では使えます。

別名 MDBA 。こちらの方が使われているみたいです。 


以前、JR九州が使って、近所の畑に被害が出ています。

ジカンバ、揮発して周囲に漂い、農作物に被害を出します。

このため、アメリカでは訴訟が起きています。
一番有名なのが、桃畑の訴訟

3万本の桃の木が枯れた、と訴えた農家に対し、ミズーリ州ケーポジラード地方裁判所はバイエルとBASFに対して2億6500万ドルの支払いを命じる判決を下しました。


この農薬の生い立ちを説明します。

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旧 ジカンバ

2017年に改良、販売されたジカンバと区別して 旧ジカンバ と言われています。

ジカンバができたのは1940年代。

ベンゼン環に塩素などが付いた形をしています。作る過程でダイオキシン類ができてしまうことがあります。ダイオキシン類も似たような構造をしているからです。

それを問題視して、農林水産省が、1999年、ダイオキシン類の含有について調査をしました(実際は市民団体から指摘されて、いやいや調査したって話も)。その結果、検出限界未満=NDであったと報告しています。

ジカンバ、揮発して周囲に漂い、農作物に被害を出します。

そのため、飛んでいかない工夫をしたジカンバが発売されました。


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新 ジカンバ

2017年、改良を加えたジカンバが発売されました。

けれども、このジカンバ、というより、モンサント という会社に大変問題が…

2017年に新ジカンバを販売する前に、2016年に新ジカンバ対応の遺伝子組み換えタネを販売。

農家の人が購入、旧ジカンバと組み合わせて畑にまいたところ、周囲の畑に被害が出ました。

そりゃそうだ。

けど、モンサントは「それは農家のヒトが使い方を考えず、勝手にやったことだ」というコトを主張、裁判でも争い続けています。

モンサントという会社、こういう会社なんです。


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そして、アメリカで販売禁止へ

2020年6月、アメリカ連邦高等裁判所がバイエル社のジカンバに対し、アメリカ国内での販売禁止を命じました。

ただ、その後、今年の分として購入していた分は、期限を区切ってまいていいよ、というコトになりました。

さらに、その後、EPA(米国環境保護庁)により、2025年まで使えるようになりました。

色んな条件が付きましたが、使えるようになったのです。

環境保護庁って連邦高等裁判所より強いのですねぇ…

そして、この、環境保護庁(EPA)という組織も、どんな構造なのか、なんとなくわかりますね…

そのことを裏付ける記事も・・・


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これが ジカンバ

そして、こういう農薬を作って、こういう対応をするのが

モンサント(今はバイエル)という会社なのです。

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ジカンバ 大きな問題点

周囲に迷惑をかけるジカンバ

それだけでも大問題です。
けれども、そんな毒をまかれる土地に大きな問題が残ります。

ジカンバをまくと、微生物が死んでしまうのです。だから、有機物の分解が進みません。さらに、さえぎるもののない広大な土地に風が吹くと表土が飛んでいきます。

今は耕さないで種をまく 不耕地農法も行われれいます。これだと表土は飛ばされにくくなります。が、微生物がいない畑、自然に地力回復はできません。

ジカンバやラウンドアップをまくと、土地がやせるのです。

そして、ジカンバ、ラウンドアップが抜けるまで、微生物が戻れません。何年も地力回復できないのです。

だから、仕方なく、農家の人たちはモンサントなどの大手アグリメーカーから毎年 遺伝子組み換えタネ 除草剤 化学肥料 を買い続けなければならなくなるのです。

このシステムに そもそも問題があります。
まったく 持続可能ではありません。

日本では遺伝子組み換え作物が育てられていませんが、たくさん輸入しています。この問題、とても身近で重要な問題なのです。


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