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#Day071 日々の生きづらさ〜無職堕落論〜

会社を辞めてもうすぐ2週間になる。

特にこれといった当てもなく、プツンと辞めてしまったので、ふわふわした感覚である。

多少、危機感を持つべきだよなぁと思いつつも「ま、なんとかなるか」と獄門彊に封印された五条悟並に楽観的に過ごしてしまっている。

実際のところ、さすがに何にもしていない訳ではなく、今まで自分が会社員時代に制作に関わったものをリストアップして職務経歴書やポートフォリオを作ってみたり。

それでもささっと作ることができるので、暇な時間はどうしても発生する。

僕の「暇さ」を表しているのが「睡眠」である。

まだ、幸いなことに働いていた頃の体のリズムが出来上がっているので、朝は8時過ぎにアラームなしで起きる癖がついている。

顔を洗って頭がスッキリしたところで、グラノーラを食べる。

そして思う。
この次、何しよう」と。

無職状態の僕には「次にすべきこと」が明確には定まっていない。

なので、次に行動するのは「二度寝」になる。
日本の生産性に、GDPに1ミリも貢献したいない。堕落。

結局、今日は三度寝までしてしまい、起きたのは11:30だった。
午前中を溶かしたが、僕は無駄に楽観的なので、「ま、そんな日もあるよね〜」くらいの気持ちで食材の買い出しに向かった。

昼食を済ませ、さすがに頭がはっきりしてきたので、溜めていた漫画を消化していく。
「この漫画、続き気になる〜」という気分になり、4〜5駅くらい離れた大きめの本屋にわざわざ出向き、漫画を購入。

うきうきした面持ちで帰宅し、漫画に読み耽り、一段落したら、妙に転職や仕事探しの気持ちが高まってきたので、連絡が来ている企業に提出すためのポートフォリオや職務経歴書を準備し始めた。

ここは堕落していない。

しかし、それが終わると、夕飯を作り、それも終わるとごろごろYouTubeを見たり、スピーカーで音楽を流しながらイラストを描いたりして過ごしていた。
そのあとは、何をする気にもならなかったので、この空虚をnoteに留めておきたかったのでPCを開いた。

堕落の一歩手前。

恐らく、この無職期間が続けば続くほど、生活はズルズルと堕ちていく。

まず、起きる時間がおかしくなる。いや、すでにおかしくなりかけている。
朝昼晩のご飯がテキトーになる。
掃除もあまりしなくなりそう。
ぼーっとする時間が増えそう。
無駄に漫画を買い漁って散財しそう。積読しそう。

などなど、挙げたらキリがない堕落生活が待っている。

そして、その先にあるのは堕落した自分。

坂口安吾も『堕落論』でこう述べている。

人はあらゆる自由を許されたとき、
自らの不可解な限定とその不自由さに気づくであろう。

人間は永遠に自由では有り得ない。

坂口安吾『堕落論』

そう、今、僕は完全な自由を享受しているが、自由すぎるが故に、どのように過ごせば良いのか毎日悩むし、葛藤する。
なんなら、次の仕事はどうしようと、自由から離れる活動も始めている始末だ。

中学生の頃の学校の方針が、たしか「自由と規律」だった。
ある程度の自由を得るには、ある一定の規律は守る必要性があると説いたものだった。

今、僕は自由だ。

目の前にあるキャンバスはまだ真っ白だが、これから少しずつスケッチを始めて、ゆくゆくは色を塗って完成させ、別の作品に移るかもしれない。
もしくは、途中でキャンバスを投げ出し、別のキャンバスを引っ張り出すかもしれない。

ゴールテープを勝手に切って、無理矢理スタートラインに立ったはずなのに、そこに堂々とベッドを持ってきて眠り始める感覚。

もう少し堕落しても良い気もするが、そろそろベッドから起き上がってスタートを切ることも考えねば。

それでは、今回はこの辺で。

自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。