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ジャンル不問のクリエイター集団を1年間運営してみて学んだこと。

こんにちは、イラストを中心に活動しています423(シブサン)です。

あっという間にコロナ禍の2020年も終わろうとしていますが、この1年は僕が代表を務めるクリエイターチームUnFRAMEの運営に励んだ年でした。

そこで、今回のnoteではタイトルのもある通り、
UnFRAMEという組織を運営してみて学んだことを時系列に沿って振り返ってみたいと思います。

ちなみに、結論から言うと
自分にとって初めての組織運営だったので、とっても多くのことを学び成長できました。

1. きっかけは2年前の気づき。

〈学んだこと〉
”個人”から”集団”に視野を広げると可能性も広がる。

2019年の秋頃から本格的に動いているUnFRAMEですが、そのきっかけは2年前に遡ります。

当時、就活の一環として訪れた会社の社長さん(今でも仲良くさせてもらってます)と定期的に会って話をしていました。

その時の自分は、とにかく”個人”を売り込んで、自分自身をクリエイターにすること・クリエイターとして就職することに必死でした。

しかし、対話を重ねていく中で「自分ひとりだけ」に固執しなくても良いことに気が付きました。

その社長さんは、常に何かアイデアがあると「〇〇さんできないかな?」などと自分以外にも視野を広げて物事を考えていました。

それが当時の僕には刺激になって、”集団”という視点を身につけることができ、自分の抱えていたバックグラウンドがきっかけにもなりUnFRAMEを構想することになりました。

2. 立ち上げ初期 2019年春

〈学んだこと〉
見切り発車では何も前に進まない。

立ち上げ当初、僕と同じくクリエイターを目指していた幼馴染を半ば強引にUnFRAMEへと引き込み、二人で色々と動いてみることにしました。

大きなビジョンは僕の中にあったのですが、具体的に何をして良いか分からず、迷走していました。

なんとなくでロゴを作ってみたり、メインビジュアルを撮影してみたり、はたまたメディアを立ち上げたは良いものの更新していなかったり…。

核となるコンセプトも決めず、連携もできず、ふわふわした期間でした。

その流れで、僕の本格的な就活の時期も重なり中だるみに突入します。

3. ふわふわ期 2019年夏

〈学んだこと〉
楽な方へいくのはとても簡単なこと。

幼馴染とUnFRAMEのことについて話すこともすっかりなくなってしまい、
僕も就活が終わってひと安心して遊びや個人の創作に没頭してしまっていました。

UnFRAMEはほぼ手付かずで、自然消滅状態。

頭の片隅にはありましたが、目の前の楽しいことに夢中で半分諦めてしまっていました。

活動は一気に減速。
それまで定期的に会っていた社長さんともあまり会わなくなりました。(たくさん協力してくれていたのに申し訳なかったです)

4. 再始動期 2019年秋

〈学んだこと〉
初心を忘れず、行動することでしか自分は変えられない。

だらけた生活の中で、ふと初心を思い出し、
「今の生活を続け、会社員として働いていくことが理想なのか?」と自問自答を始めました。

そう考えると、このままでは自分のやりたいことはできない、やはり自分が最初に掲げたビジョンを達成したい。という熱意に駆られるようになりました。

そこからはすぐに行動を始め、友人に声をかけたり、Twitterでビジョンや企画案を発信してみたりと、とにかく自分の想いに刺さってくれる人を探していきました。

当初はLINEグループで活動していましたが、なかなかにカオスな状況で、Slackに移行し、メンバーを整理。

交流会も開いたりと横の繋がりを強化するために、先頭に立つことを続けました。

5. このままじゃまずい期 2020年初頭〜春

〈学んだこと〉
集団をチームにするには一貫したカルチャーが必要。

3月にはUnFRAME で初めてとなるチームでの案件として、
富山県にある喜代多旅館さんのPR動画の制作やビジュアル撮影を行いました 。

↓これが実際に制作した動画です。
様々な人からコメントをもらったりと嬉しい経験になりました。

みんながそれぞれの領域で携わった初めての大仕事だったこともあり、楽しかったのを覚えています。

しかし、その一方で「仲良しグループ」感は抜けず、大学のサークルのような雰囲気が出てしまっていました。

このままではまた自然消滅してしまう…。
しかし、メンバーに払える報酬はない。

そこで、メンバーを強く引き寄せるビジョン・ミッション・バリューからなるカルチャーが必要だと思うようになりました。

6. 骨格形成期 2020年春〜夏

〈学んだこと〉
"できないこと"と”できること”を明確にする。

UnFRAMEを本格的なフリーランス集団にしていくために、メンバーみんなの共通認識になるようなカルチャーを作ろうと動き出しました。

しかし、UnFRAMEには制作に特化したいメンバーも多く、皆が皆、組織作りをしたいわけではなかったので、組織作りに興味のあるメンバーと少人数で新しいチームを結成しました。

それが、BECOMEs です。

BECOMEsを結成したことで、
「企画・運営・営業はBECOMEs」「制作はUnFRAME」というお互いの長所を活かし合う組織の形を作ることができました。

UnFRAMEとしての方針、BECOMEsとしての方針もその役割分担に応じて作り直し、発信していきました。

特に BECOMEsは中核組織にあたるため、週に一度は打ち合わせを行い、綿密に擦り合わせや意見交換を重ねていました。

7. メンバー再編成期 2020年秋〜冬

〈学んだこと〉
カルチャーは人と人を繋ぐ。

形成し直したカルチャーをもとに、再度募集をかけて新たなメンバーを募りました。

ここにまとめてありますが、
「主体性」
「問題発見力」
「利他的」
の3つを主な軸としてUnFRAMEのコアバリューに設定しています。

そのバリューに沿って、参加したいと声をかけてくれた人に対して面談を行い、対話を重ねた上でUnFRAMEに加入してもらうことになりました。

そうすることで、近い目標やモチベーションのあるメンバーが集まり、結束力の高いチームへと成長している実感があります。

ここまで来て、初めて「メンバーの自然な離脱」と「活動停滞の危機」が一気に減りました。長かった…。

8. そして2021年へ

BECOMEsが様々な企画、仕事を動かし始め、
UnFRAMEでも個々人が成果をあげていくという好循環が生まれ始めています。

僕はこの動きをさらに加速させ、2021年内のUnFRAME事業化を目指しています。

理想は皆がフラットで互いに助け合い、一丸となって前に進むチームになること。そこに各人のクリエイティブジャンルは関係ありません。

フリーランスがさらに増え、クリエイティブの需要が高まる世の中に対して、ひとつの居場所を作り、ひとりでも多くのクリエイターが輝ける世の中に貢献できることを願っています。

ここまで、僕のビジョンについて来てくれているメンバー、ありがとう。
おかげさまで、人を集め、リードするのが嫌で仕方なかった自分が大きく変われました。

これからもUnFRAMEで頑張っていきます。

よろしくお願いします。

参考記事


自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。