思考整理はA4コピー用紙でOK。
新卒入社をして、社会人になる2ヶ月前、僕は「僕の思考整理術(2020ver)」というnoteを書いた。
あれから4年。
紆余曲折ありながらもなんとか社会人をしており、ありがたいことに学生時代から憧れだったクリエイティブ系統の仕事をする機会に恵まれている。
そんな今、僕がどのように思考を整理して仕事や個人の制作を行なっているのか、前回の記事のアップデート版として書き留めておきたいと思う。
1.まずは頭の中のモヤモヤを探す
思考を整理するために、最初に行うのはこのステップ。
自分の頭の中で「カタチにしたいけど、何かモヤっとしたものがあるんだよなぁ」というものを、散歩しながらでも音楽を聴きながらでも良いので探す。
この「モヤモヤ」の輪郭がうっすらでも見えてきたら次のステップに進もう。
例えばこんな感じ。↓
2.A4のコピー用紙を広げよう
輪郭、つまりテーマやキーワードが見つかったら、思い切ってA4のコピー用紙をデスクに広げる。
まっさらな状態から何かを書いていくというのは実は結構難しいことで、僕もいまだに手が止まりそうになるのだが、まずは「モヤモヤ」の輪郭の「タイトル」であるとか、「キーワード」を書くと良いです。
そうすると「書く」という行為が強制的にスタートするので、案外スラスラと関連するキーワードが数珠つなぎのように出てくるというわけ。
3.とにかくたくさん書き出して繋げていく
「書く」を強制的にスタートすると、とにかくたくさん最初の「モヤモヤ」に関連するキーワードや短文が浮かび上がってくることでしょう。
それをとりあえず、自由なカタチで繋げるように書いていき、自分だけのマインドマップのようなものに仕上げます。
こんな感じ↓
ちょっとゴチャついた写真で申し訳ないですが、右の紙がこのnoteのためのコピー用紙、左に少し写っているのが、「そもそも何のnoteを書こうか?」を考えるために使ったコピー用紙。
右のようにある程度構想が決まっていれば、縦積みでプロットを書くように書き出しても良いと思うし、まだ頭の中が散らかっているなら、その散らかり方のまま左のコピー用紙のように、枝葉で色々書き連ねてみるのも良いと思います。
個人的にはすぐ思考が散らかる方なので、左の紙のように枝葉のマインドマップ風の書き方をすることが多く、そこからさらに具体的に書きたくなった場合に、右の紙のような書き方で整える、ということをします。
まぁ、要は「A4のキャンバスを自由に使おう!」といったノリで思考を整理しているわけです。
4.後戻りできないボールペンの緊張感が大事
僕は、この思考整理の時に必ずボールペンを使います。
なぜか。
それは、「書き直し」が効かないからです。
この緊張感が、鉛筆&消しゴムのペアとの圧倒的な違いだなと思っていて、思考のプロセスを、それがたとえ的外れなものだとしても、消せない記録として残るのが良いポイントなんですよね。
なので、自分の中から出てきたひとつひとつの言葉に対して、価値を探そうとしますし、何より言葉を大切にします。
ただし、注意点として「書き直し」ができないからといって、言葉を選びすぎるのは厳禁。
自分の言葉を大切に扱いつつも、生まれてくる言葉は遠慮なく書きましょう。
ちなみに、おすすめのボールペンは「uni-ball AIR」の0.7mm。
書き心地が万年筆みたいで気持ち良いです。
10本で1,900円。まあまあ安い。
5.A4いっぱいに書き出したらそこで終わり
さて、A4コピー用紙にたくさん思考を書いてきたわけですが、ここで僕が大事だと思っているのは、「A4サイズでいっぱいになったらそこで終わり」にするということ。
このように「終わり」を設けることで、先ほどのボールペンによる「緊張感」と同様の効果が得られる。
「これ以上考えても仕方ない!」と一旦潔く諦めて終わらせよう。
もし、それでもさらに書き出したいことがあるなら、一晩寝かせて、翌日にもう1枚コピー用紙を使って書いてみると良いかも。
6.書き出したものを俯瞰してまとめる
こうして書き上げたA4コピー用紙を、ざっと俯瞰して眺めることで、さらに思考が整理される。
「あ、ここはこのテーマの中でも特に重要だな」とか、「あ、これは思いついたけどボツだな」とか。
こういったことを、(そんなにマメではないが)「Notion」というアプリにまとめ直したりしている。
例えばこんな感じ↓
またはこんな感じ↓
ここまでやるのは少々手間だけれど、A4コピー用紙という「アナログ」でやっていたものが「デジタル」として記録されるので、参照しやすくなる。
(サボることも多々ある)
もしくは、コピー用紙を頼りに、こうしてnoteなどを書いてアウトプットすることで、整理された思考がカタチになるのだ。
まとめ:A4コピー用紙は万能
脳みその中に浮かぶ「モヤモヤ」は、コピー用紙を使えば大抵その正体を現してくれます。
今回、このnoteで紹介したような方法はだいぶ「アナログ」だが、本質はまず「手を動かすこと」から始まるのではないでしょうか。
2020年の自分も、まず紙のノートを使い、そこからデジタルに落とし込んでいました。
結局は、その人ごとにピッタリな思考整理術があるので、僕の方法は一例としておすすめする程度しかできませんが、コピー用紙に少しでも可能性を感じてもらえたら嬉しいです。
以上が、僕の最新の思考整理術です。
参考になれば幸いです。
自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。