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I'm back! Part2

毎日暑いですが体調万全で波乗りしていますか?
Surf Interior Stylistの波乗りおじさんです。

9月17日(金)の衝撃の電話から連休明けの9月21日(火)
怒涛の一日の始まりです。
朝から入院用の着替えなどを詰めたリュックを背負い病院へ
受付を済ませ循環器科の前で待つと程なく名前を呼ばれ金曜日の電話の主である担当の先生と初顔合わせです。
のっけから胸の違和感は心臓の血管が詰まっていて運動などで負荷が掛かると血流が足らずに酸素不足などで起こるものだとの説明。
心臓を囲むように走る3本の太い血管(冠状動脈)のうちの2本がほぼ詰まっていてすぐに対処しないと非常にまずい事を告げられる。

何となく予想はしていたけれど実際告知されると
「え〜やっぱり手術か〜 怖いな〜 失敗したらどうなんの?」
とネガなことばかりが頭の中をグールグル

そんな私にお構い無しに先生は熱心にカテーテル手術の説明をカテーテルの現物を見せながら続け「不安でしょうけど大丈夫ですよ。私は2000人以上カテーテル手術を行なっていますが不謹慎な話ですが1人しか亡くなっていませんから」と自慢とも何ともつかない話で場の空気を和ませようとでもするかのようでした。
カテーテルのスペシャリストなのはラッキーだけど次の1人にならない可能性なんてどこにも無いですから〜!

そんな不安をよそに粛々と手術の準備は進み左手にホース付きカテーテルを付けたまま一旦ベッドへ戻り次の段取りを待ちます。
看護婦さんによると手術は14時からに決まったとの事でそれまで呑気に覚悟を決めて待っていようと思っていると新卒と思しき若い看護婦さんがやってきて

「剃毛をさせて頂きま〜す!」

カテーテルは腕を通って心臓まで行くそうですが腕で何かあった時のために太ももの血管をすぐ使えるようにするため太もも周りの剃毛が必要なんですと!

でも娘より年下のような看護婦さんに下半身を全開にされ息子さん周りを剃毛されるのは恥ずかしいと言うよりも虚無感、諦めの境地的な心境でした。
でもこの屈辱にも似た感じはまだ終わりではなかった!
一頻り髭剃りでウィンウィンやった看護婦さんは「少々お待ち下さい」と部屋を出て行き誰かを呼びに行ったような・・・

戻ってきたと思ったらベテラン感オーラを放つ看護婦さんを帯同され
「こちらです」と私の剥き出しの下半身を披露

するとベテランさんはおもむろに髭剃りを掴むとジー!という音と共に剃毛を始め左半身を終えると髭剃りを止め
「ここからここ!(へそ下〜膝上)までしっかりと剃る!」
と髭剃りを新卒さんに渡し部屋を出て行かれました。
その後新卒さんの施術を経て無事準備完了手術を待ちます。

「少しの覚悟と大きな後悔」

予定の14時を少し過ぎたあたりで呼び出しがあり手術室へ向かいます。
ドラマで見るようなストレッチャーに乗せられることもなく点滴を付けたまま歩いて前室へ。
そこで名前の確認などをしていざ手術代へ
ここはドラマさながらの大きな部屋で何かの技師さんたちも数人居られていよいよ感が緊張感を高めます。
手術室へ入る前に妻と少しだけ話す時間があり何を話したか覚えていないのですが「頑張ってね」「大丈夫だよ」的な会話を交わしたような・・・
その際絶対死ねないという思いと、心配ばかりさせてしまう妻に申し訳ないと今更反省するのでした。

紙パンツにガウンの様な前全開パジャマ姿の私は手術代の上で一旦全開にされた直後前貼りの様にガーゼをマステで留められ大きな布やタオル状の物を掛けられると先生が横に立ちいよいよ手術開始です。
入室からここまで手術に関わる人々の動きがテキパキ迅速で1分も掛かっていなかったように感じました。

先生の「○○術式○○手術を開始します」の一言で手術開始です。(専門用語的な事を仰られていたのと緊張でよく分かっていない。)
「ちょっとチクッとしますよ」の一言の後右手首の動脈辺りに注射の痛みが少しありほんの数秒後先生が手首をペチペチ触っているのは分かるのですが手首に全く触られている感触が無く「うわ〜麻酔って凄い!こわっ!」と思っていると
「シュー」という何かが擦れるような音の後先生が手首からカテーテルを送り込んでいるような感じが・・・
顔は何かで覆われ周りは見えません。
そして驚くべきは手首の局所以外麻酔無しなので話せるし周りの雰囲気も感じ取れるんです!

ガチャガチャと手術用器具が当たる音の中先生が何やら指示を出してカテーテルの位置をモニターに映し出している様ですが上手くいかないのか
「もう少し〇〇から右に3mm!」「そっちじゃ無い!右だ!」 怒!
先生体育会系なのかかなり厳しい言葉で技師さんに指示を出します。
私は至って冷静に「先生落ち着いて〜 熱くなると手元狂うんじゃない?」と念じるしかありませんでした。
なんだか針金を切ったりヤスリをかける様な音がしたり「〇〇の何ミリ持って来い」「無い?無いのか。じゃあ□□ミリでいいや」など気になる事はありましたが無事?手術は終了しICUへストレッチャーで移動完了。
針金を通していた右前腕がジンジンと腫れているかのような鈍痛が眠りを妨げますが安心感からか眠りに落ちました。

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