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46歳♂ぐだぐだ転職記3|人材会社の壁

転職記2で書いた人材会社の壁について。

応募したいのに知らない人材会社が間に入って判断する

転職サイトのうち、リクルートダイレクトスカウトミドルの転職日経転職版などいくつかのサイトでは、それぞれの求人情報に、その案件を担当する人材会社がついている。

転職希望者が「A社に応募したいで〜す」とサイト上で登録すると、その希望者をA社につなぐのが妥当かどうか担当人材会社が判断して、妥当でない場合は転職希望者に「紹介できません」と返事する方式。

実際の文面はこんな感じ。

この度は弊社求人へお問い合わせを頂き、ありがとうございました。

WEB上にご登録されている会員No. 0000000様のご経歴と企業様の募集要項で検討させて頂きましたが、今回の募集につきましては会員No. 0000000様へのご案内は難しいと判断させて頂きました。

折角お問い合わせ頂いたにも関わらず、お役に立つ事が出来ず申し訳ございません。

何卒、宜しくお願い致します。

株式会社XXXX
担当YYYY

ちょっと無理っぽい求人に応募したときは「そりゃそうだよね〜」と思うものの、「この求人にピッタリなはずの自分がなぜ門前払い??」と思ってしまうケースもまぁまぁ存在する。

この「人材会社の壁」がいつも適切に機能しているかどうかはわからない。人材会社は、公表されていない条件(「公には言えないけど35歳以下の女性を採用したいんだよね」など)を加味して判断しているのかもしれないし、ほとんどの場合、結果的には適切なんだろうと思う。

ただ、人材エージェント10人くらいと面談した経験からすると、人材会社側が企業側の希望条件や応募者の職務経歴を正しく判断できていないケースもあるのではないか?と思う。というのも、エージェントが職務上の用語を(自分の経験業界とは)違う使い方で理解していたケースが少なからずあるからだ。

たとえば「マーケティング」と一口に言っても、市場調査をイメージする人もいれば、CMや広告を作って市場に浸透させていく過程をイメージする人もいるかもしれない。担当者が前者だけをイメージしていて、企業と応募者が後者をイメージしているのに、担当者の誤解でこの企業と応募者が出会い損ねたとしたら、それは不幸だ。

同じような誤解や用語定義の違いは、企業にも応募者にもあり得る。面接まで進んだとある企業の場合は、求人案件の記載上は「営業」人員の募集だったが、詳細を読んでみると職務内容は(自分が解釈する)マーケティングそのもの。運良く進めたので面接で職務内容について質問してみるとまさしく自分の解釈どおりだった。「マーケティング」だけで検索していたら出会えなかった案件だろう。

人材会社の判断抜きで応募できる転職サイト

転職サイト/エージェントで、転職希望者の応募をそのまま企業側に通すようにしていると思われるのは、dodaリクルートエージェント。ちょっと職歴と傾向の違う無理っぽい案件に応募しても断られたことはない(応募者にはわからないようにペンディングしておいて、あとから「お見送りでした」と連絡してきているだけの可能性も否めないけど)。

リクナビNEXTは企業が直接登録している(はずな)ので、サイト側からダメ出しを貰うことはない。

ワークポートは、応募してみても「営業担当者判断で応募できません」と言われた案件がけっこうある。「質より量」方式とは言え、ある一定の線引きはしているように思える。

企業への直接応募

「人材会社の壁」で不当に応募を断られたと感じたら、企業に直接応募する方法もある。企業の担当者が書類を読んで不採用と判断したなら、仕方ない、諦めよう。

ミドルの転職などでは、社名を伏せたシークレット案件も少なくない。社名がわからない以上は担当人材会社を通すしかないかと思いきや、しかし、求人の一部をコピペしてみると、該当する会社が見つかり、その会社の公式サイトでひっそりと同じ求人が見つかるケースもあるのだ。
創業年、資本金、社員数と住所がわかれば絞り込めるケースはかなり多い。企業紹介や職務内容を文章単位でコピペ検索してみると社名が分かるケースも少なくない。

コンフィデンス案件

人材エージェントからスカウトが届くケースでは、特定の人材会社だけが知っている案件、というのもある。求人企業とその人材会社が懇意のケースだ。そういう場合は、わざわざ他のルートを探したりせず、その人材会社のサポートに頼るのが一番の近道だと思う。
一方で、他のサイトでも載っているような求人情報なのに「企業様から特別に依頼されたコンフィデンス案件なんですが」と言ってくる人材エージェントもいたので、過信は禁物。

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