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気になるササクレ⑥

「気に障る小声」

カフェで本を読んだり、パソコンをしていると隣りの会話が気になるときがある。

声が大きい、小さいに関係なく気になるというか、気に障る声がある。

そんな気に障る声ほど、聞き耳をたて集中してしまう。結果、胸の中は憤怒とも苛立ちとも言えないものが渦巻いてしまう。

聞きたくないのに、耳がダンボになる。

この件をじっくり考えてみた(そんな大層なことではないけれど)

まず声の音量に関係ないこと。声の質というか、具体的には聞きやすいとかキレイな声かどうかと言うことも関係ない。

言葉の端々から感じてしまうその人の性格。つまりは、この場でこの声でこんなことを言ってしまう鈍感さ、平穏を乱す乱暴な論調、そんなものに気がササクレだっているのに気付いた。

やな奴、嫌いな奴は人それぞれ違うと思うけど、そんな輩が隣に座ったら最悪な1日になる。

ぼくは兎に角、静かで、なおかつ比較的満員系のカフェを選ぶ。この満たされない我儘を受け入れてくれる場所はなかなかないけど。

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