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まずはざっくり全体感をつかむことが大切!

私の今の仕事は、ラーメン店を経営、指導する会社の管理部長
管理部長を名乗っているが得意としているのは経理・財務・経営企画だ。
今日は財務三表の見方について書こうと思う。

まず、財務三表とは何か?
財務三表は『貸借対照表』『損益計算書』『キャッシュフロー計算書』のことで、財務諸表の中では特に重要とされている。本屋さんに行くとこの3つの表を関連付けながら説明している書籍がたくさん出ていることからもなんとなく重要性がわかると思う。ちなみに財務諸表とは、決算を行う時に作る様々な書類の総称のことでいわゆる『決算書』ってやつ。

基礎からしっかり学ぶのであれば本屋さんに並んでいる書籍を読んでもらうのが一番だと思う。なので経理初心者だった過去の私宛に私の経験をベースにした財務三表の見方を書いておこうと思う。

そもそも、財務三表っていうのは何を表しているのか?
財務三表は『資金を集め、投資し、売上を通して利益をあげる』という企業の基本的な活動を表している。

これをざっくりと財務三表で考えると、資金を集める=貸借対照表の右側、投資する=貸借対照表の左側、売上を通して利益をあげる=損益計算書、
という感じになる。キャッシュフロー計算書はお金の動きを表しているのですべてに関わってくるって感じなのだけど、おそらく経理担当者以外は意味不明だろう(笑)

損益計算書はなんとなく理解している人は多いと思う。いわゆる利益を計算している書類で、今月とか半年とか1年間とかっていう期間でどれだけ売れてどれだけ儲かったかを表している表のこと。

ビジネスモデルによって全然違う特徴があるんだけど、外食系企業だとお店でお客様に食事をしてもらうことが『売上高』となる。その売上高の30%~35%が売上原価で、35%前後を人件費、10%前後が家賃という感じが一般的な外食企業の構成比でその他の経費を差し引いて5%~25%前後が営業利益という形で残ることになる。まあ25%の営業利益が出る業態はめったにないけど(笑)

ここで計算された営業利益にたまたまの儲けや損を加減して税金を引いた当期利益という最終的な利益が算出されて、それが貸借対照表につながっていくことになる。

貸借対照表は財産目録ともいわれるもので、右側と左側の残高が一致するのが特徴って感じ。右側を資産、左側を負債・純資産という。一般的に資産はプラスで負債はマイナスのイメージがあると思う。資産というのは単純化すると現預金そのものもしくは売れば現金になるものって感じ。負債は他人から借りているものでいわゆる借金。純資産は自分や株主さんが出してくれたお金と損益計算書で算出した利益を足したもの。

負債も純資産も資産を手に入れるための元手をどうやって調達したのかを表しているものという感じ。他人のお金が負債で、自分のお金が純資産って感じ。なんか話が細かくなってきた(笑)

これらの活動を通じてお金がどのように動いたのかってのを表しているのがキャッシュフロー計算書。営業活動、投資活動、財務活動って区分に分けてお金の流れを把握する。

これがざっとした財務三表の説明って感じ。キャッシュフロー計算書はだいぶ荒いけど(笑)経理担当者的にはここまでが前提って感じだと思う。じゃあ、この財務三表を知ったところで何がわかるのか?何に使えるのかって話だと思う。

経理担当者は細かい枝葉が気になる人が多いと思うけど、まずは大きく全体を見るってことが大事だと思う。なので、まずやるべきは全体を見るってこと。

財務三表の全体というと、貸借対照表は総資産の額、損益計算書はいくら売っていくら儲けたのか、キャッシュフロー計算書は現預金がいくら増減したのか。これらを見るだけでも事業の規模や効率、その会社が成長期なのか衰退期なのかなどけっこうなことがわかる。

いくら売っていくら儲けたのか、その儲けをつくるためにいくら使ったのか、それらの数値は業界の平均値と比べてどうなのか、また、なぜそのような数値になっているのか、これはどのような戦略の表れなのかなどなど。ざっくりとした全体を見る視点だけでもこれだけのことがわかるはず。

具体的な事例があるとわかりやすいと思うけど、それはまた後日かな。キャッシュフロー計算書は超割愛しちゃったけど、営業、投資、財務のそれぞれがプラスなのかマイナスなのかを見るだけでその会社が今どのような状況に置かれているのかってのがわかったりするんだよね。

1つ1つの表を見ているだけでも結構面白いと思うんだけど、それらをつなげて見るともっと色々なことが見えてきて飽きないと思う。ここに早い段階で気付けると経理を楽しんでいけると思う。

ガンバレ過去の私!大きなミスをするけど着眼点は悪くないぞ!

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