常に道半ばという気持ちでいるのがちょうど良い!
私が経理になってすぐに思ったことがある。
それは『どうなれば経理マスター』といえるのか?ってこと。
新卒で入った会社で10年勤めてからの転職だったので、30歳を過ぎていたし、少しでも早く一人前に、そしてなんなら教える立場になりたいと思っていた。
でも、簿記2級に合格しただけで経理に転職していたので実務も知らない、そもそもどういうキャリアパスがあるのかも全くイメージできなかった。私はおそらくせっかちというか自分のゴールを早い段階で明確にしたいタイプなので入社してすぐに当時の上司に相談した。
その時は、本当に全く進むべき道が見えていなかったので、自分のゴールを明確にするような質問の仕方をわからなかった。。。なので、『どうやったらあなたのようになれますか?』とか『公認会計士の資格は取った方が良いですか?』とかって、今考えるとまったくとんちんかんな質問をしていたんだよね(笑)
その時の上司の方も、どうやって答えたら良いかって困っていたような感じだった。そりゃそうだ(笑)
そもそも自分がどうなりたいのかを明確にイメージしていかなかった自分が悪いんだよね。それでよく転職したなと(笑)まあ初めての転職なんてそんなもんでしょ???
今考えると経理のキャリアパスってかなり多岐にわたると思うんだよね。経理的な考え方を持っていることで少しだけかもしれないけど差別化できるだろうし。だから、まったく経験のない転職1ヶ月のやつに『進むべき道は?』なんて聞かれても回答のしようがないよね。
経理が担当する領域の一部に特化していくって道もある。例えば、売掛金や買掛金、固定資産などという油断すると残高がおかしくなりがちな科目を専門的に担当してそのスペシャリストとして生きていくって道。
私も一時担当していたけど、決算担当者となっていく道。これには上場企業の場合は『開示』っていう業務も発生して結構な専門性が必要になる。また、この派生形としては『連結担当』なんて道もある。連結決算を取り入れている企業は上場会社が多く占めると思うしなかなかレアな職種だと思う。
財務担当者や経営企画、はたまたそのまま取締役として経営を担当するなんて道もある。そう考えると結構楽しい職種だと思うんだよね。
しかも実務をしているだけで経営の仕組みを身につけることができる。それだけでなくビジネスモデルや銀行さんや税理士先生との付き合い方なんてのも身に付くようになる。実務しているだけでこれらのことを無料で学べるなんて最高だと思わない?(笑)
経理に携わって15年程度になるけど『経理マスター』なんていつなれんだろう?
新しい考え方や未体験のことなんていっぱいあるし、今回の人生ですべてを体験なんてできないだろうとも思う。まあ、いつまでも『マスター』を追い続け憧れているくらいが調子に乗りやすい私にはちょうど良いのかもしれない(笑)