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経理部での大失敗

私の今の仕事は、ラーメン店を経営、指導する会社の管理部長
管理部長を名乗っているが得意としているのは経理・財務・経営企画だ。
今日は経理になってやらかした失敗について書こうと思う。

営業職から経理に転職した会社での大失敗で『源泉税を収め忘れていた』といえば、たいがいの経理担当者は理解できると思う。

会社員の方々は毎月の給与をもらう時にすでに引かれている『源泉徴収』ってやつでいわゆる所得税のこと。

個人事業主の人だと年一回の確定申告で税金額が決定して納付って流れだけど会社員の方々は毎月の源泉徴収&年末調整で確定申告することなく税金を納めているって感じ。

この源泉徴収した『お金』は毎月給料支払時に社員分を預かって翌月10日に税務署に納付するってのが経理の『常識』とされている。

私はこの『常識』を知らなかったのだ。簿記の試験で仕訳をしろと言われれば、その当時でも完璧にできた。でも、納付するという常識は知らなかった。

入社してすぐに子会社の1つを担当することになり、その会社で1年間源泉徴収を貯め込んだ

今考えると社員数の少ない会社で本当に良かったし、3ヶ月目くらいで疑問に思った時になんで先輩に確認しなかったのかと。

経理的な話になるが、社員の方々から預かった源泉徴収は『預り金』という勘定科目で流動負債の部に計上されていく。

『負債』という項目にまとめられるので、いつかは支払わないといけない、つまり多少の増減はあっても積み上がってはいけないということなんだけど、当時の私は全く意識が回らず放置していた。

3ヶ月目で『これってどうなるんだっけ?』という違和感に襲われたんだけど、タイミング的に決算している時で暇そうな先輩は誰もおらず聞くに聞けなかった。これが敗因。この時、変な気を使わずちゃんと聞いていれば会社に与える損害も少なくてすんだのに。

結局1年間溜めこんで納めるべき金額に延滞税という罰金が加算された。たしか数万円程度だったとは思う。

それでも、数万円の利益を獲得するのにどれだけの売上が必要か?経理担当者がそれを稼ぐとなると、、、かなりの迷惑を会社にかけてしまった。しかも子会社から業務委託を受けているという形だったので経理財務部全体の評価をも下げてしまった。

本当に申し訳ないし、恥ずかしい。『聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥』とはまさにその通りだと痛感している。

諸先輩たちからしたらあまりにも『常識』すぎて教えないとぃないなんて思いもしなかったんだと思う。

聞くのが恥ずかしい、先輩が忙しそうだから、また今度聞けば良いか、、、
どれも言い訳だ。気になったことがあるならその場で聞くべきだし、忙しいから教えないなんて先輩はいない。

私のミスは経理になった直後から発生していた。3ヶ月目に修正するチャンスがあったけどものにできず結局1年間放置された。

経理は会社活動の最後に登場する部署ってこともあるし、他部署によるチェックが入りにくい部署でもある。だからこそ経理は日頃から自分の仕事が正しく行われているかのセルフチェックをする必要があるし、自分にミスはないなんて過信を持ってはいけないと思っている。

あの時の大失敗がもちろん教訓になっているし活かせないなら経理なんてやっていてはいけないかなと(笑)

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